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2004年コース報告
手織りがはじまる前のアバディーンの観光から始まり、小学校訪問、手織作家訪問、日本を紹介するための交流会そ、そして最後のお城でのスコットランドの音楽とダンスのパーティーと、手織講習以外でも盛りだくさんな1週間を、とても楽しく過しました。手織講習では、それぞれが新しいことに挑戦し、織り進むうちにだんだん理解できるようになり、作品を全て織り上げて終了しました。
日程    9月11日(土)〜18日(土)

参加者   5名

オプショナルツアーの途中、北海を背に
手織講習では、色と組織織りのサンプル2人、チェックのサンプル1人、8枚綜絖の組織を習いながらショールを織った人、筬の密度を部分的に変えて作品に仕上げた人と、それぞれに違う課題に取り組みました。特に綾織を初めて織ったり、綾織で色を替えてできるチェックを織ってみたり、と実際に織ってみないと解らなかったと、2作目で織ったチェックのマフラーに感激した体験など、いつも焦らず自分のペースで進められたことが、楽しい時につながったと思います。


色と組織のサンプル織り


チェックのサンプル織り


熱いお湯で洗う


織り上がった作品を持って最終日の記念撮影

講習が始まる前
金曜の夜遅くアバディーンに着き、翌日は夕方までアバディーンの街の観光、午後からブルースの案内で近隣にあるお城を見てから、夕方タリフにつきました。

アバディーンの街

Craigievar Castle

デイビット夫妻を交えての夕食

小学校訪問 Markethill Primary School, Turriff
水曜のお昼前に、日本の事を勉強し始めたばかりの小学7年生(日本の6年生)を訪ねました。オープン教室の片隅の本棚に、日本について英語で書かれた本が並んで、壁にはそれぞれの名前をカタカナで書いたものが張ってありました。ただ、英語(ゲール語も)の名前をカタカナに置き換えるのが難しかったようで、カタカナと認識できない物もありました。
         
最初に私たちが『ずいずいずっ転ばし』をして見せました。それから用意していった習字道具を使って筆で書きながら、木(tree)林(wood)森(forest)というような漢字の説明をし、1人ずつ自分の名前を筆で書いてもらいました。別のテーブルでは次々に折り紙で鶴の折り方を教えてあげました。中には遠くから見ている子供もいたようですが、全体にとても興味をもってくれました。着物を着ていってくださった方もあり、実物を見ることで、とても良い体験になったのではないでしょうか。先生方にとても感謝されましたが、私たちもとても貴重な体験をさせてもらえて感謝でした。

この体験の中でも、習字や折り紙で興奮している子供たちを静めて、質問の時間を取るために先生が取った方法はとても興味深いことでした。この時は2クラス合わせた60人ほどの子供たちですが、気がついたら先生が子供たちの前に立って無言で何かしています。手を前に出し、握ったり開いたり、手をあげて下げて、顔や体のの違う所を指2本で2回ずつ触っていきます。小さい子供のする遊びのようですが、先生と同じ様にしようとしている子供たちの顔はとても嬉しそうで、だんだん集中してきました。先生の動きも細かくなり集中しなければついていけません。5分もしないうちに、子供たちが私たちが到着した時のような静かな状態になりました。大きい声を出して静めるよりよほど効果的だととても感心しました。この先生はニュージーランドの人で、普段はもっと小さい子供たちとこれをするそうです。
地元工芸家訪問  Joan Dove
水曜の午後、地元の手紡ぎ・手織をしている人を訪ねて、作品等を見せていただきました。手織コースの参加者が6名の時にいつも織機を貸してくださる方です。2階の一部屋に織機大小2台とインクル織機、組みひもの台などや糸が所狭しと置かれ、『私のお遊びの部屋よ』と言われて、みんなうなづきました。
見せていただいた作品の一つ一つが人柄を表すような物で、説明してくれる嬉しそうな顔を見ているとこちらまで楽しくなりました。新しい発見をしたというより、同じように織を楽しむ仲間が居ることを知ったことは、有意義だったと思います。 
地元の人たちとの交流会
参加者の1人からお茶のお手前を見せたいとのお申し出を頂き、地元の人たちに日本を紹介する機会を持つことが出来ました。特別なことではなく、私たちの日常を知ってもらえればと、習字、折り紙、風呂敷の使い方の紹介、お茶のお手前、おすしや日本酒の日本食を試食、それぞれにとても興味をもってくれました。リクエストがあった日本刺繍は、刺した物を友人に借りて持って行きましたが、絹糸の撚り方で変化を出す繊細さに、驚嘆の声があがりました。

お習字に挑戦する
スコットランド老紳士


おすしを試すケイト

集まったのは、デイビット夫妻・ケイト夫妻の友人たち、遠方から来た小学校校7年生の先生たちと、私たちを入れて17人ほどの集まりになりました。日本がどのように変わってきたかを知りたいと言われていましたが、それはとても難しく私たち日本人の間でも色々な考え方があると話しました。伝統的な文化はもちろんのこと、現在の日本にも強い関心があることを感じました。
スコットランドの夕べ   Delgatie Castleにて
手織講習を終えた金曜の夜、近くのお城でスコットランドの音楽とダンスで忘れられない思い出をくれました。バグパイプの音が夜の空に響き、ハイランドダンスを見せてくれた3人姉妹、その昔盛大に晩餐会が催されたであろう広間での全員でのフォークダンス。楽しいとは聞いていたけれど、思った以上だったという感想が聞かれました。

Delgatie Castle(前年の写真)

バクパイプ演奏に出迎えられる

姉妹のハイランドダンス
 
みんなで楽しんだダンス

お礼の日本の歌
日本を発つ前に会うことは殆ど無いので、現地で初めて顔をあわせ1週間を過しますが、毎回お互いが新しい友達を得、様々な経験をして満足して帰られることをとても嬉しく思います。それは私だけが努力してできることではなく、それぞれ参加される方々の気持ちがそうさせるのでしょう。今年の地元の人たちとの交流は、私たちが何かを与えるというのではなく、同時に観光旅行では得られない経験を与えてもらったと喜んでくれた一人一人の参加者が、又地元の人たちの気持ちを引き出し、結果的により多くの貴重な体験をさせてもらえたと思います。 

参加者のアンケートから
  • 初めてのこともあり理解が困難な面もありましたが、それを乗り越えた満足、充実感もあります。9時まで織れたのは良いことでした。(手織講習について)
  • 自分のペースで出来てとても良かったです。これからの製作の基礎を固めることが出来ました。 (手織講習について)
  • 織りだけでなくスコットランドののどかな景色、美味しい食事を楽しめ、さらに地元の方たちのの交流もありいい企画だと思います(全体について)
  • 織物のツアーで参加しましたが、半分は私はスコットランドの田舎暮らしを味わいたいと思っていました。その両方を充分味わい、今までにない深い満足感をいだいています。思い切って参加してよかった。主人はもし体調が良くなったら、一緒に行ってコテージでのんびりとスコットランドの田舎を満喫したいと申しております。 (それもいいですね!)
  • 食事、宿泊とも満足以上です。文句なし!
  • 週途中の外出は、気分転換に丁度良かったです。ジョンさんの人柄もかわいらしくて楽しかったです。
  • お金がたまったら又参加したいです。