30年かかって見つけた答え

先日のスピニング講習会で、私は紡ぎ車の実技講習の人数には食い込めず
夜講師に個人レッスンをしてもらいました
長い時間ではありませんでしたが、そこで30年ほど持ち続けてきた疑問の答をやっと見つけました。

初めて手紡ぎを習ったのはどこの誰だったのかはっきりしませんが
右手でこまめに繊維を引っ張り出してよりをかけていくのが梳毛糸
ローラグにしてよりをかけながら手を引いていくのが紡毛糸と、思い込んでいました
紡毛糸を紡いでいるはずなのに、繊維が長ければ、出来上がった糸はどう見ても梳毛糸みたいに見えます。
『毛足の長い毛は梳毛糸になりたがる』と繊維の長さのせいにしていました。
ことから、自分が紡いだ糸はいったい何なのか、これまで随分多くの人に質問をぶつけてみても、納得がいく答えが見つかりませんでした

こんな事が気になりながら色々な人にあったり、話をしたりしている内に
何となくオーストラリアやニュージーランド、英国、そして日本で
梳毛糸、紡毛糸の言葉の意味が少しずつ違うかもしれないと思うようになっていました

今回の講師が3年ほど前に上京されて訪ねてくれた時に紡ぎの話になり
それまでと違うテクニックのことを話してくれて、それが答えかも・・・と思いつつ
まだ時ではなかったのですね、理解できていませんでした

今度の講習会は工房で話を聞き、夜になって、待ってましたとばかり自分で
撚りを溜めておいて一気に右に引く紡毛糸のつむぎ方をやってみました
何度か目かに出来て・・・ そして話している内にわかったこと
それは30年も紡毛糸を紡いでいると思い込んでいたのは
実は梳毛糸紡ぎだったということ
紡毛糸に紡げたと思っていたのはへたくそな梳毛糸だったから!!!
それでこれまでの私の疑問はこの答えが全てがピッタリはまります!
『どうやっても梳毛糸になりたいのね』と思っていたコリデールを
紡毛糸紡ぎにしてみたら、全く違う糸になったのです

講習会を終えて、改めて手紡ぎ関係の書物を拾い読みしてみたら
私が手紡ぎに関して如何に知らないかを実感しました
私は自分の疑問の答えが欲しくて講習会を企画して、答えを見つけたけれど
参加してくださった方々は、私の思いもよらないレベルで紡いでいるような気がします
それでも、『ホームスパンはスコットランドやアイルランドの農家で作られていた』という記事に
夫々でいいのかな?と思います

まだまだ奥が深い話が沢山有ります

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