機械で作る毛糸②糸になる

前回に続き、紡績の工程をご覧いただきましょう

この工場の機械が古い型のため2回カード機にかけられた後、篠状のまま巻き取られ
3回目のカード機にかけられます
左にあるのが巻き取られた羊毛、少しずつ機械に吸い込まれていきます

この機械の最後で、薄い膜になった羊毛が溝にそってリボン状に細く分けられていきます

リボン状ですが、まだ撚りがかけられていないので切れやすいために
ゴムが上下に挟んで左右にこすって毛をまとめ、巻き取られます




この工場は2段分の糸ですが他の工場では4段にわかっれていました
それだけ新しい方が効率がいいのでしょうね



そして撚りをかけるのはミュール (この写真は他の場所で撮影したもの)


錘(つむ)が回転しながら機械が手前に動いて撚りがかかっていない羊毛を引出し
一定の撚りがかかったら、糸の位置を下に下げて巻き取りながら機械が後方へ動く
この動作を繰り返して撚りをかけて毛糸が出来きます
(スピンドルで糸を紡ぐ時の動作と同じ理屈です)

現在は効率の良いリング紡績がほとんどですが、このノッカンドーのように一昔前の工場を保存しているところなどまだ動いているところがあります

これは、紡毛糸を作る工程です
長い繊維が平行に並んで糸なる梳毛糸はまた違う工程で作られるのでしょう
というのも、まだ梳毛糸の紡績を見たことがありません~

スコットランドで初めてこの工程を見たときはとても面白いと思ったのを覚えています
皆さんはいかがですか?

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