糸の油

年末に向けて、大口のご注文が続いて
皆さん年末年始のお休みに織りたいという方々の熱意が伝わってきます~

ご注文を頂いた色を間違えないように、担当の息子も頑張っています

年末は27日(金曜)の午前中までに頂いたご注文は年内に発送致します
その後棚卸作業等をしますので、その後は年明け発送になります

工房は自宅ではありませんので、何かありましたら是非留守番電話にメッセージを残してください
自分の物を織りに行ったりしますので、お急ぎならその時に連絡することが出来るかもしれません最近、『洗っても少し油のにおいが残る』と聞こえてくることが多くなりました

タリフで扱うスコットランド製の工業用の毛糸には製造時8~10%の油と水を混ぜたものがついています。

これは、羊の毛を染色のために脱脂、その後ブレンドや解毛のためにかけられるカーディングの工程で毛が痛まないように油と水を混ぜたものを吹きかけます。その油がついています

保管中にかなり乾燥していきますが、通常のお洗濯の洗剤の量ではその油はおとせません
お湯の温度も大事ですが、しっかり洗剤を使ってください

私は弱アルカリ性の液体洗剤を使います。正確に分析・計算したことは無いのですが、通常のお洗濯に使う洗剤量のざっと10倍以上要るでしょうか・・・
毛糸100gに対して液体洗剤を大匙1杯(15㏄)

動物性繊維にアルカリ性の洗剤は毛が痛むのですが、油を落すためには有効で、ゆすいでいる間に中性になりますし、心配なら最後の濯ぎに食酢をほんの少し加えて下さい

お湯の温度が高く、洗うお湯の量が少ないと、どうしても揉むようになってフェルト化してしまうので注意してください。たっぷりのお湯で泳がせると、毛糸がふっくら膨らんでくれます。織る時に糸が膨らむ隙間をのことしておくのも、ふんわり柔らかい布になる大事なことですね 

この時点でしっかり油を落し毛糸を変化させておくと、その後の洗濯時にセーターを洗うようにぬるま湯の中で泳がせるように洗えば風合いは変わりません。

洗った後で油のにおいが残ってしまったけれど、風合いは良いのでそれ以上フェルト化(縮絨)させたくないという場合は、ドライクリーニングに出してください。ドライクリーニングは油を使うので、一緒に残った油を落してくれます。

余談ですが、マフラーで使って飽きてきたら、熱いお湯で揉んで思い切りフェルト化させてバックを作ったり、リメイクするのも良いですよ~

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