この週末は、遠く茅ヶ崎からブランケットを織りに来たKさん
先日ご紹介した、81歳のやはりKさんが、2作目のマフラーを織りにきて
そして来週末にブランケットを織る予定のHさんが縦糸を作りに来たりと
なんだか、とてもにぎやかな、和やかな工房でした
ブランケットのKさんは、先週マフラーを織りに来たときに、空いた時間を使ってブランケットの縦糸を用意してあったので、土曜日の朝から、チェックのデザインに添って、通してある綿糸に縦糸をつないでいく作業から始めた。土曜日の終わりには少し織れるところまで
そして今日1日かかって約2mを織り上げた
使ったのはデンマーク製のナチュラルカラー、こげ茶、グレー、ライトグレー、白
織っている時は縦糸を引っ張っているので、随分隙間が開いているようだけれど
織りあがって織機からはずしたら、隙間もなくなりとても良い感じ
この糸はあまり油はついていないが、洗って少し縮絨すると、シャリとした感じになる
この糸を手に入れたのは、もう25・6年前、妹が長く滞在していたデンマークの体操学校の隣に紡績工場があり、私も友人の所に滞在中に通って、デンマーク語はわからないので細かい所はわからなかったが、いい体験をさせてもらった
地域の羊毛を受け入れて、昔ながらの機械で紡績していたが、ブレンドの技術も今一
均一な糸でないためか地元の評判もあまりよくなく、しばらくして閉鎖してしまったそうだ
ナチュラルカラーと、シャリとした風合いがとても良い
そして、2作目を織りに見えたKさん 前のことはすっかり忘れてしまったと
1から始めたが、それはそれなりに・・・
これからどんどん覚えて自分の織りを発展させるという目的より、今織りたいという希望をかなえること、に重きを置いた方向での講習となった
面倒な工程を全部覚えなくても、今出来る事を楽しんでいただきたい
もっと若い時に手織に出会って居たかったと言われるKさん
でもひょんなことから工房の前を通りかかったのが、手織をするきっかけになったけれど
きっと、そのように計画されていたのだろう
94で亡くなるまで好きな刺繍を続けた私の祖母の年まであと10年以上
まだまだ沢山好きな事をやり続けてほしい
縦糸を作りに、お茶の時間に合わせてみたらし団子を持ってきてくれた若いHさんも交えて
昔の思い出話に話が咲いた
興味深いのは戦時中の話。私達戦争を知らない世代も、もっと知らなくてはならないだろう
世代を超えた交流がとても楽しい工房です
HPからスコットランドチェックの本の注文や、糸サンプルや講習の申し込みがあり、
とてもうれしい!