手織り教室

タリフのスチュアートマフラー

教室でタリフのスチュアートマフラーを織っているKさん
今日履いていらした巻きスカートが同じ柄❣️

長く気に入って着ていらっしゃる物と同じ柄が織れるのは
手織りならではのことですね。

誰が見てもタータンチェックとわかるこのデザインの原型はロイヤルスチュアート
タータンの本当の意味を知っている人は、真似をして織っていいの?と思うでしょう。

スコットランドのタータン登記所に登録されたデザインだけが正式なタータンで
それはデザイン登録者だけが自由に使うことができるということ。
登録の時に、条件を付け加えておくこともできます。

例えば,
私のオリジナルタータンHandweaver Keikoは個人所有
Oshidoriは手織りなら誰が織っても良い というように、、、

以前お手伝いさせていただいた福音館書店の月刊誌
「たくさんのふしぎ」のオリジナルタータンTakusan  no fushigi のデザイン権は福音館書店所有です。
タリフでは、キットとして販売することが許され
キットを購入された方は織った物を販売することはできません。


手織りのタータンチェック」の本を作っている時に
このリメイクデザインを本に掲載しても良いかと迷いました。
その時にスコットランドのタータン第一人者のBrian Wiltonは
「タリフのスチュアート」として扱うと良いと教えてくれました。

手織りにできる本数にリメイクして、タリフのキットとしても販売しています。
来シーズンに向けて、大きなチェックを入れたマフラーキットを作成中です〜


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太い糸でヤノフ織りをしてみました

サイズが大きいヤノフ織りを織りたいけど細かい図案は難しい
それなら太い糸で織りたいという生徒さんの希望があり
太い糸で試してみました

使ったのは教室でブランケットを織っている2番手の糸
経糸密度は3本/cm
アッシュフォードのテーブルルームで
この密度の2重織りをキッチリ打ち込むのは難しい
なので、色を変えてからの2段目を入れるタイミングで
板杼でぎゅーと緯糸を打ち込みました

糸の太さで密度が変わるとこんなにサイズが違います

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機かけ講習のお知らせ

今週金曜日に工房で機かけ講習をします。


自分の織り機は持っているけれど、上手に使えていないという方のための講習会をいたします。

4枚綜絖綾織り、織り始めるまでの基本
*糸と布の風合い
*整経の注意点
*織り機へセット方法と巻き取り
*綜絖通し、筬通しのヒント
*織る時の注意点 

などなど、皆さんのこれまでの経験を活かせるように講習します。

使うのはアッシュフォード卓上機ですが
他のタイプの織り機でもできるやり方で実演します。

513(金曜)13時〜16
人数 8人 残り3席
参加費 4000
ご自分の織り機をお持ちの方対象

お申し込みはタリフのホームページやウェブショップの
お問い合わせフォームなどからお願いいたします

この講習加えて、オンライン講習を始めた方々と
リモート手織り教室の構想もできつつあります
以前の記事

写真は、自宅に織り機を持つことになったKさんが、自分の織り機で練習中
2回目の「今日は1人でやるので手を貸さないで下さい」と頼まれました

気がついても口を挟まないのは、結構大変‼️
でもそこから気が付かせてもらうことが色々あってありがたい❣️

大変だったと言われるかと思いましたが、充実していたとの感想でした
自分で考えてやってみるというのは、達成感が大きいのです!!
でもやってみなければいつまでも実感できません〜

楽しいと思えるようになる前には小さな工夫や努力が要りますね
そのお手伝いができれば嬉しいです

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手織り教室 生徒さんの作品2

昨日に続き、生徒さん方の作品紹介です

左はMHさん 忙しいお仕事ですが日を空けて通われています
義理の息子さんからリクエストのタータンイメージのマフラー
こだわりの色もご本人が選んだ色で、、、
差し色の明るめの紺がとってもおとなしい色になってしまいました

右上は服地で腕を上げたSHさんのブランケット
経糸は同じなのに緯糸の色を変えると違う表情を見せてくれます

右下は3作目のFSさん
差し上げる方に合わせて単糸でグレンチェック
さすが糸紡ぎをたくさんされているので、糸の扱いが上手ですね


これはM I さん
4枚綜絖を始めてから織った数は多く無いのですが
前回使った織り機の続きで初めての8枚綜絖!

まずは本の通りの4枚綜絖2つの組み合わせのデザインに挑戦
始めは???という感じでしたが、織り始めたら解ってきました
色の組み合わせで雰囲気が変わりますね

私は生徒さんの残りの経糸で筬を通し直してマットを織りました
私は経糸が見えない織りは好きではなかったのですが
ピーターコリンウッドのラグ織りを知って、時々楽しめるようになりました

4年前にタリフの仲間と山形の佐藤繊維の工場見学に行った時に
山形緞通(絨毯)にも寄って、ショップで残糸を買って帰りました
いつか織りたいと思っていたので、ちょうど良い❣️
色の組み合わせは良かったけど、太さが微妙に異なって
結局こんな色の組み合わせになりました
これで「いつか織りたい‼︎」のリストから一つ減りました

まだ写真を撮り忘れた方々の素敵な作品がたくさんあります
いつも賑やかな教室です❣️

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手織り教室 生徒さんの作品



上は、千鳥格子の次、2作目を少し幅を広くして織り始めました
アパレルの仕事で良い服地を見てからツイードに興味を持ち
自分でも織ってみたいと飛び込んで来られた若いS氏
目標がはっきりしているので、講習も2作目から服地が織れるようになるための内容です

左下は、Yさんの織りあがったばかりの1作目
安定して打ち込みも整っています
少し手織り経験はありますが、これからオンライン講習で
4枚綜絖の織りを覚えたいというご希望です

右下は、70代のWさん
編み物、裁縫の後、どうしてもしたかった手織りを始めて1年余り
息子さんからタータンチェックのマントを頼まれたことから
タリフを見つけて下さいました
これまでの織りと少し違うので、1つずつ確かめながら進めています

2枚目の写真はベテランさん

上は染織の先生をしているTさん
何でも良く知っているのですが、ウールの服地を織りたいと来られています
このデザインは試し織りの中から選びました

左下は一番長く来られているKKさん
お友達から沢山もらった刺繍糸をテーブルマットに織りました
色はたくさんあるけど、1色の長さがないので、とっても手間がかかっています
糸を下さった方が喜ばれるでしょう!

右下は若い時に着物地を織られた経験があるSKさん
長めのベストが欲しいと、初めてウールの服地タイプに挑戦!
タリフでベストキットを作っているナチュラルカラーの糸を使っています
打ち込みが揃わずに苦労されましたが、
打ち込む様子をメガネをかけて良く見えるようにして努力!
きれいに織れるようになり腕を上げました‼︎ 
自分で洗い、しっかり縮絨して、アイロンもしっかりかけて
とても良い布になりました

これはもうすぐ90歳のAMさん
工房始めたをばかりの頃に、タリフの機かけを「とても良い」と
タリフの1冊目の冊子「千鳥格子格子のマフラーを織りましょう」を
作るきっかけをいただきました。

一度は止めると織り機も手放したけど、どうしても諦められない、、、
久しぶりに工房に来られました
他の人のおしゃべりも耳に入らないくらい集中されていました
少しずつ楽しんでいただければ嬉しいです

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フリースマット

教室の希望者が順番にフリースマット作りを楽しんでいます

洗い済みフリースは2色
リジッド織り機に経糸をセットしました

1日で出来上がるので、良い気分転換になるようです
羊毛の柔らか手触りも心地が良く、癒やしの時間❣️

時間がかかる織りを続けているKさんも間で一息入れて楽しまれました

ヤノフ織りを織りに来ているSさん
1枚目が出来上がりました


(2枚目は経糸密度を下げるために筬交換で経糸を切りました)
手織り経験は少ないながらこのタイプの織りは向いているようです
初めての糸と織り上がりで私もたくさん学ぶことがあります
このように皆さんに教える者として育てていただいて感謝です❣️



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手織り教室のお知らせ

3月に入り、体験講習のご希望が増えています

タリフは、「千鳥格子のマフラーを織る」
最初から洗って仕上げるまでの体験講習をしています
経糸が用意された物を織るのは簡単ですが
もしも手織りを続けるなら、他の作業がとても大事で大変?
始めてみて「それは好きじゃなかった」ということにならないためです
タリフのオリジナル冊子「千鳥格子のマフラーを織りましょう」に詳細を解説しています

そのため2日〜3日かかりますが、そのための織り機は1台
教室は全て予約制で、コロナ禍のために人数制限をしていることもあって
今も3人が順番にお待ちいただいている状況です

また現在レギュラークラスが定員のため
新規申し込みをお受けできません。

織り機の台数に限りがありますので
ご理解下さいますようお願いいたします

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母娘並んで織りました

コロナ感染拡大で2月は教室をお休みにしました
その間に、先延ばしにしていたことをいろいろと進めています
その一つが服地
私の織り機が空いたので、娘が経糸をかけ
初めて母娘で並んで織り機に向かいました

私はモヘアとラムウール引き揃えの服地
娘は随分前から原毛を染めて紡いで準備していたホームスパン
時々清野工房にお邪魔して教えていただきました

私が織るものとは一味違う服地になるでしょう❣️

私は織り終えて次の経糸を作りました
教室用のブランケットです

115cm幅、12m (6枚分)
ブランケット用の太めの糸を全部出して、デザインを考えました
今回は幅いっぱいに赤→黄→緑→青→紫→ピンクのグラデーション
4束に分けました
一つずつ織ってもきれいですね

経糸を作る時の条件は
*明るい色と暗い色は使わない
*隣にはきれいに見える色を使う
*1色を続けて4本以上にしない

規則性が大好きな私には、思いつくまま、、、は楽しめないのですが
このみんなで織るブランケットの経糸は、だいぶ慣れました

緯糸に明るい色か暗い色を使うと
同じ経糸でも違う雰囲気のブランケットになります
明日織り機にかけます!

コロナ感染者はまだまだ減りませんが
教室の方々の3回目ワクチン接種が進んできたので
3月5日から教室を再開します
久しぶりに皆さんにお会いできるので、とっても楽しみです❣️

世界中で難しい問題が次々に起こって心が痛みます








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服地の洗い

教室がお休みに入る前にHさんが服地を織り終えられました
忙しいお仕事の都合をつけて通われています

モヘアとラムウールの2本合わせて織る軽い服地
打ち込みが難しい杉綾ですが、とても気をつけ織られました

この頃は、工房で服地を洗っています

工房の台所の流しにお湯を張って、ジャブジャブ
糸に付いている油を落として、糸を膨らませて毛を出させて絡ませて布に変化させます
間で脱水しながら洗剤で2度洗い、濯ぎは洗濯機で様子を見ながら2回
洗濯機では布端が伸びてしまわないように、時々止めて布を動かします

最後の脱水の後、布を平なところへ広げて整えて棒に巻きます
真ん中を少し引っ張り、両脇が伸びないように気をつけて、、、
しばらく置いて広げて干しました

この後プレスのために工場へ送りました
仕上がりが楽しみ❣️
Hさんのお嬢さんのマントになる予定です

教室がお休みの間に糸の比較を試しています
同じ羊毛から紡ぎ方を変えると違う性質を持った糸ができるはず。。。

でも紡ぎ技量不足ではっきりした違いができず
羊毛が持つ性質の方が強く出ています
そう、毛は嘘つかないですね

また違う課題も見えてきました

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手織り教室

1月後半からコロナ感染者急増に不安な日々ですね
手織り工房タリフは比較的広く、暖房しながら換気もしているし
1日の人数制限や昼食時に離れるなどの注意をして教室を続けてきましたが
あまりの感染者数に、2月前半をお休みにすることを決めました

皆さんの楽しい声が聞けないのは寂しいですが、しばらく我慢です
医療現場の大変さも聴こえてきました
協力できるとすれば、自分が感染しないこと、させないこと
小さな楽しい❣️を見つけて他の人と共有すること
ブログやインスタでの発信を努力しますね❗️

さて、生徒さん方の作品を紹介します

細い糸と遠くからは無地に見える布が好きなMさん
ラムウール単糸でベスト分を丁寧に織られました

経糸と緯糸のの色が違う布は、打ち込みがゆるいと経糸の色が多く出るし
打ち込みをきつくすると緯糸の色が多く出て、チェックより打ち込みに注意が必要です
Mさんはとても気をつけて良い布が織り上がりました!


双糸でベスト用の生地を織られたのは I さん

服地で大きなチェックなので、段数定規を手放さず丁寧に織られました
好きな色で織っているとテンションあがりますね

コロナのお休みで1年かかってしまったヤノフ織りのテーブルマットを仕上げて
カシミアで7色を使ってチェックを織り上げたKさん
次は刺繍をされていたお友だちから刺繍糸をもらったので、とテーブルマットを織ってお返しをしたいとのこと
たくさんあるのですが、刺繍のために60cmくらいに切ってある物が多く
左右交互に輪になるように考えてみました
機から外して、両脇をミシンで縫ってから短く切る予定です

2枚目は自分用?なら端を織り込みながらやってみると始めました
刺繍糸は同じ色が少ないので、次々に色を変え
綾織りを間に入れたりオリジナルの柄が次々と織り出されます


私は愛子さんの手紡ぎ糸で続きを織っています

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