旧ブログ

ブログを引っ越します

新しく、手織工房タリフのホームページの中にブログを開設しました 4月からそちらへ引っ越します
https://handweaver-turriff.com/blog/
登録して、見てくださっている方々は、変更をお願いいたします

これからも応援よろしくお願いいたします



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ウールと絹の組み合わせ

7、8年前から楽しんでいるのが、タリフの糸と絹糸を使った織りです
タリフの糸は揉んで洗うと、どんどん縮みます
そこへ洗っても縮まない絹糸を使って市松に織って
思い切り洗うと、絹の部分がシボに、、、

1月の展示会に出したのがきっかけで、
織ってみたいという生徒さんが増えました

写真は、単発講習で来られていたMKさんの洗う前(左)と洗った後(右)



使う絹糸も色々なので、その時々に密度など調整しますが
一番難しいのは、経糸の巻き取り
整経台から外した途端、縮むウールとふわふわに広がる絹糸を
だましだまし巻き取ります

左、私の生糸を使った物、
右、MMさんの絹紡糸を使って、洗濯機で洗ったとか、、、
見事なシボですね

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手編み用毛糸で織る 4

平織りに続いて、綾織りです
平織りより、密度を少し上げないと同じような風合いにはなりません
理由は、経糸、緯糸共に2本単位(2本上、2本下)で織られているからです
平織りは1本ずつ、(1本上、1本下)
1本おきに緯糸が上に行ったり下に行ったりするので、スペース要りますね
平織りに比べて、厚みが出て柔らかい風合いになります

この糸、この密度で綾織りを織るのは結構難しかったです



前にも書いた様に、経糸を開いたまま緯糸を打ち込んでも逃げていってしまいます
隙間がたくさんあるので、いくらでも緯糸が入ってしまいますが
これは実験なので経糸の密度に合わせました

これは、縦方向、横方向共に糸が戻る隙間があるからか
若干横長になったくらいでした

今回試した、3/cmと4/cm 平織りと綾織りの中で
元の玉に巻かれた手編み用毛糸の風合いに一番近かったのは
3/cmの綾織りでした
編み地も編んでみたので、工房に来られたら、触って比べてみることができます

この糸は、洗っても変わらりませんから、マフラーにするなら
織りやすさも考えると、平織りは3/cm 綾織りは4/cmの密度が良いようです

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手編み用毛糸で織る 3

もうちょっと、手編み用毛糸で織った結果報告です
平織り
経糸が引っ張れて細くなっていますが
それを無視して、織り機の上で経糸の密度と同じ密度に打ち込んでみました


4/cmの密度では、機から外しても糸が膨らむ隙間があまりないので
縦方向に少し縮み、四角が若干横長な感じになりました(左側下辺り)
そのあと、経糸が縮むことを考えて、縦長になる様にしたら
機から外して経糸が元に戻り、四角が正方形になりました

3/cmの密度は、織り機の上で経糸がかなり空いています
それと同じように緯糸を入れて、やはり横長になりました

この糸、織ったものを使う時の柔らかさを考えると3/cmですが
織る時にかなり気をつけないと打ち込みが入ってしまいます

面白いのは、打ち込みがきついと幅の縮みが多いことでした
緯糸を同じ様に入れているのに、どうしてでしょう?
多分、織る時に引っ張られている経糸が曲がる
(緯糸に合わせて縦方向に波打てない)ことが出来ず
その分緯糸がピンと張った経糸で横方向に曲がる(波打つ)ので
長さを取られて、幅が縮むのではないでしょうか
これは編み物用毛糸に限ったことではありません
糸は嘘をつかないので、心地よい布織ってあげたいものです

今日は季節外れの雪でした
清瀬はこんな感じ、、、せっかくきれいに咲いた桜はどうなったでしょう

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手編み用毛糸で織る 2

手編み用毛糸で織って解ったことがいくつかありました
使った毛糸は、メルノウールの柔らかい並太の毛糸でした


手編み用毛糸は引っ張るととても伸びるし細くなります
その糸をどんな密度で織るか、、、が難しい
今回試したのは4/cm と3/cm
織っている時にきれいに見えるのは多分4/cm
織った物を使う時の風合い重視なら3/cm
写真は筬に通してテンションをかけていない状態です


もちろん、平織りと綾織では適した密度が違います
それぞれに、緯糸の打ち込む密度や、織り機から外した時の様子が違って
これをきれいに織るのはとても難しいというのが、感想です

織っている時、経糸は伸ばされて細くなっているところへ
緯糸は伸ばさず太いまま、、、
織り機から外すと当然経糸は元に戻ろうと縮んで
結果的には緯糸の密度が下がる、、、
でも、緯糸が隙間無く打ち込まれていると、縮む事ができない、、、

もう一つ解ったのは、他の教室で習った方々が
打ち込む時に、何気なく次の綜絖の開きにしているのを不思議に思っていましたが
この手編み用毛糸もツルツルで、経糸を開いたまま打ち込むと
筬を離すと緯糸が逃げていってしまいます
打ち込むと緯糸が細くなって、いくらでも打ち込める感じです
なので、私は、緯糸を入れて布端を整えたら両手でそ〜っと定位置まで打ち込み
そこで次の開きにペダルを踏み変えて筬を離しました

手編み用毛糸で織って満足できなかった方々
ぜひタリフの糸で織って、洗ってみて下さい
先日も、織り経験がある方が講習に来られ、この糸の扱いやすさ、
洗った結果の良さに驚かれていました

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彦根さんの手織り組織図事典

世界中が新型コロナウィルス感染で, 日常の暮らしが出来なくなっていますが
このブログの読者の方々はいかがでしょうか?
この難局を乗り越えるのは、人間力ではないでしょうか
家から出られなくても、手仕事が有る!
月末のお休みが続いて静かな工房でそんなことを考えながら、糸を触っています

ずっと待っていた彦根さんの本が完成して、今日届きました 素晴らしい‼︎


出版してくれるところを探していらした頃から
お話しは伺っていました
洋書にしか無かった組織が、系統立てて織り見本の写真と掲載されています
私もじっくり見ないと解りませんが、どれも織ってみたくなります

写真に写っているのは、本に先立ってタリフの糸を使って織って下さったサンプルを送って下さったものです
丁寧な手書きのお手紙も感激でした

例年1月に発注して輸入している糸の入荷が遅れています
コロナウィルス感染でUK全土で3週間の外出禁止の指示が出て、
その影響で工場も閉鎖されてしまいさらに遅れそうです
現段階で出来ている糸だけ輸入の選択肢もありましたが
非常時で輸送費が高騰するかもしれないとのことなので
世界が落ち着くまで待つことにしました
在庫が少なくなっている色もあり、ご迷惑をおかけしいたしますが
ご理解いただけますよう、お願いいたします

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手編み用毛糸で織る 1

手編み用毛糸でサンプルを織ってみました タリフの糸は市販されている手編み用の毛糸とは違うので
織り上がりの風合いが違います

手編み用の毛糸は、手編みにして風合いが良くなるように作られています
ほとんどが梳毛糸で、編み地が柔らかく伸縮性があります
糸は伸縮性があるので
経糸を作ったり巻き取りの時に均一にするのが難しいです
苦労された方もあるでしょう


伸縮性があるということは、引っ張ると細くなり
テンションを緩めると縮んで太くなります
左下の写真は、テンションがかかって細くなった経糸とふんわり入った緯糸

右下の写真の様に糸の長さが揃わなくても
最初に同じ長さに作ってあるはずなので、先を揃えて引っ張って大丈夫

太い糸だし、100本の小さなサンプルだからすぐ終わる…と思いましたが
手編み用の毛糸で織るのは、難しかったです
でも、わかったことも色々あり、これから役に立つでしょう

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新しい仲間入り

久しぶりの投稿になってしまいました この間、コロナウィルス感染の状況は日々変化して
あっという間に世界中の一大事になっています

タリフの教室は人数が少ないので、講習も続けていました
新しく体験講習に来られる方も続いて
それぞれに合わせて説明する私の頭はフル回転です!

そして、昨日中古の織り機が1台仲間入りしました
お母さまが愛用されていた織り機を譲り受けました
少し手を加えてタリフ仕様にします〜

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3月になりました

いろいろなことがあった2月が逃げるように過ぎて行きました 世の中を騒がせているコロナウィルス感染ですが
大変な思いをしていらっしゃる方はありませんか?
私たちは電車通勤も無く、工房でいつも通り過ぎせて有り難いです

29日に予定していたタリフマーケットですが
知らずに来られる方も無く、静かな工房でした

創立130年を記念してタータンを作りたいという学校からの依頼で
デジタルのデザインを布に織る依頼があり、この作業を進めています


単糸で、540本、いくつかのデザインを経糸をつないでいます
5点は出来上がり、気に入っていただけたようです
4月から学生さん方とデザインを練るそうで、どうなるか楽しみです

月曜は教室は休みですが、工房は作業の日
いつも手伝ってくれるAさんが、お掃除をして下さり、スッキリしました
午後からは、双糸の糸見本を作る準備をしました


約50色に糸見本は、今も全て手作りです
台紙を作るのは几帳面な販売担当者、1回に6セット分ができます
1枚に付ける14色を1束にして板杼の長さに切って、
6セット分まとめておいて、在庫が少なくなったら
それを台紙に付けます
これが500円の販売では採算が取れないのですが
多くの方々にこの糸を知って欲しいので
楽しんで糸見本作りをしています

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タリフマーケットを中止します

今週土曜日に開催予定のタリフマーケット
新型コロナウィルス感染の現状に考慮して中止いたします


ずっと、新型コロナウィルス感染が気になっていました
あまり大きな会ではないから、昨日までは大丈夫だと思っていました
でも、今朝の報道でこの1、2週間が正念場と聞いて
やっぱり少なくてもリスクは避けようと思います

大勢には、こんな小さな努力の積み重ねが重要であると考えます
楽しみにしてくださった方々には申し訳ありませんが
タリフに来る代わりにお家で手仕事を楽しんで下さい

今後の状況を判断して、後日改めて開催いたします
これからもタリフの応援よろしくお願いいたします

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