服地

手織りの原点に戻る

随分久しぶりの投稿になってしまいました
新年のご挨拶には随分遅いですが
今年もどうぞ手織工房タリフの応援よろしくお願いいたします

知らない内に小さな不具合がいくつも溜まり、気がつけば息が苦しい‼️
というわけで、年末年始に少し長いお休みをいただきました
3年に及ぶコロナ禍の暮らしは、普段は意識していない大事な機能に影響を残していますね
実生活にはほぼ影響が無く、コロナ感染も無かった私たちでも、それは同じこと
手を動かしつつ、そんな自分と向き合う時間でした
皆さんはいかがでしょう?

心の良い呼吸を取り戻すに仕切り直しをして、自分の原点を再確認しました

私の手織りの原点は、切ってもバラバラにならないウールの服地❣️

学生時代に少し触れた手織りではこんな物か、、、程度
その後英国に語学留学中に参加した、クラフトサマースクールの手織りで出会ったツイードの糸

先生に言われるままに、20分石鹸液で揉み洗いした布を見た時の感激が、私の原動力
揉み洗い(縮絨)でもフェルト化する糸は紡毛糸
でも当時は糸のことを教えてくれる人が居なくて、自分で色々試しました
それが解って、話が通じる友人たちと出会うまで30年近くかかりました

私と同じことを考えている人が絶対に居る!と、考えて
毛糸をスコットランドから輸入して販売することまで始めました
少しずつこの糸の良い結果が広まって、魅了された方が増えています

糸についての詳細はこちらをご覧下さい

「マフラーはもう要らない」という人に試して欲しいと
ベストの布が織れるキットも作りました
ベストはウェブショップで販売しています

皆さんが皆さんらしく居られるために
私は、遠回りをしたり、道草を摘んだりしながらでも、私らしく生きたいと思います


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6/cmの筬で11/cmの綾織りができるかの検証をしてみました

タリフで販売しているラムウールの単糸を使って服地を織る時は
インチの筬を使って28/インチで綾織りにしています
cm換算すると11/cmになります

遠方の生徒さんが単糸で服地を織りたいという希望を聞いて筬を考えました
わざわざ11/cmの筬を注文するのか⁇
使わなければこんな中途半端なものは勿体ない

ということで、6/cmの筬を使って、11/cmが可能かの検証をしてみました
6/cmの筬の6羽目を2本ではなく1本にします
こうすれば1cmに11本になります
筬通しが間違いやすくなるので、ちょっと手間ですが
結果はOKです

透かして見ると織りあがった時は、隙間の空き方が均一ではありません
でも洗ったら、均一になっています
平織りにはお勧めしませんが、綾織りなら大丈夫です

今回使ったのはアッシュフォードのテーブルルーム
本体が軽いため強い打ち込みが入り難いのですが
そう思って力づくでいれたら
幅が狭かったこともあって打ち込みが入り過ぎました

打ち込みを気にぜずに織っていたらだんだん緩くなり
また11段/cmを気をつけました
柄が違って見えますね

初めてこの糸で12/cmで幅広を服地タイプに織った時に
1m織った辺りから経糸が切れ始めたために
ずっと11/cmで織ってきたのですが、今回織りながら
今の私なら12/cmでも織れるような気がします
近いうちに試してみたい〜

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42年ぶりの嬉しい再会❣️

教室に通われているHKさんは、学生時代の後輩でもあり、
お姑さんの八重子さんは母の古い友人だったという不思議な縁

今は施設で暮らす八重子さんに頼まれたと持ってこられたのは
私が手織りを始めた頃に織った服地で仕立ててくださったスーツです❣️

1番古いノートを見たら1978年8月の日付けで注文を受けたような一文がありました
その2年後くらいでしょうか、今の工房(当時は自宅のリビング)で開いた作品展に、このスーツで来てくださった記憶があります

そんなスーツが新品同様のきれいな状態で戻ってきました
教室に居合わせた方が着てみてくださいました
サイズがピッタリ! 
お似合いだし注文のお仕立てのようです

使ったのは、語学留学中に参加した手織り講習会で初めて出会った洗ってフェルト化する糸
残り少ないお金で買って持ち帰ったネップ入りの糸で平織りです
(当時は海外送金が制限され、カード払いなんてありませんでした)

そんなつたない作品を並べての作品展
今のように手織り作家さんも多くはなく、未だ物が多くは無かった時代
自宅での作品展というこれも当時珍しかったのでしょう
父や母の友人たちがたくさん来てくだいました
買っていただいたお金で次の糸が買えたという記憶もあります

私の手織りの原点を思い出しました

八重子さん大切に着てくださってありがとう😊
届けてくださったHKさんありがとう😊

*8月教室は夏休みをいただきます。
 ウェブショップは短期夏休みはいただきますが、その他は営業いたします。

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手織りの服地のお仕立て

今月末のお仕立てオーダー会
タリフの手織り服地とお値段についてお知らせします

手織工房タリフで服地を織るのは、スコットランドから輸入している糸です
これは工業用、ツイード生地を機械で織るために作られた糸で
織ってから、仕上げの洗いとプレスする事でしっかりした布になる糸です
それを手織りにする事で、機械織りよりも経糸と緯糸が良いバランスの布になります
(機械織りの場合は高速に対応するために経糸のテンションが高めです)
加えて、近年布地屋さんでしっかり織られたウールの服地を見つけられなくなりました

手織りだからと、扱い難いとか、形崩れしやすいとか、ということはありません
1着分ずつ織るので、オリジナルデザインです
大きなチェックも柄合わせバッチリ❣️

その布でしっかり柄合わせをして仕立ててくださるchikunuiさんの技術も凄いです

長く着られるオリジナルの1着はいかがですか?



服地は必要量でお切りできる物と1着分でしかお売りできない物があり
使う布によってお値段が変わります

お仕立て上がりの目安のお値段です
*モヘアのマントやコート 9万円〜
*ツイードのコート 8万円〜 
*ツイードのジャケット 68000円〜 
*ベスト 3万円〜 

オーダーしなくても、先ずは布を見て相談というのも歓迎です

6月24日金曜日と26日日曜日 10時〜16時
予約制 数人の空きがあります。
ご連絡、お問合せはタリフのHP、ウェブショップ、インスタなどからお願いいたします

またこの機会に手織りの作品や工房をご覧になりたい方もお越しください
見学ご希望の場合もお知らせいただけると助かります

chikunuiさんのインスタグラム
https://instagram.com/chikunui?igshid=YmMyMTA2M2Y=
以前のブログ記事もご覧ください




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秋冬物お仕立てオーダー会

大きなチェックの赤いコートの仕立てをお願いしたのが縁で
その後もお客さまに私のツイードをお勧めいただいたり
タリフの生徒さん方の仕立てをしてくださっているchikunuiさん

https://instagram.com/chikunui?igshid=YmMyMTA2M2Y=


初めてお会いしてから15ヶ月
でもずっと前からお友だちだったような気がします
これまでに手織りの布で仕立てて下さったのは14着
右端の4点は生徒さんが織ってお願いした物です
写真はchikunuiさんのインスタから使わせていただきました

赤いコートが2着あるのは、仕立てをお願いした時に偶然ご覧になったお客さまから
ご注文いただき、その方のサイズに合わせてチェックを配置して織りました
コートのデザインが少し違います


私の手織りの服地でお気に入りの1着を作ってみませんか?


お仕立てオーダー会
6月24日金曜日と26日日曜日 10時〜16時
午前中2人、午後2人 予約制
ご希望の時間をご予約ください
ご連絡、お問合せはタリフのHP、ウェブショップ、インスタなどからお願いいたします

またこの機会に手織りの作品や工房をご覧になりたい方もお越しください
人数が多くなり過ぎないようにするためにご連絡ください



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タータン登録

1年半ほど前にタータン登録された証書が届きました

正式にはスコットランドのTartan Registerで認められて初めてタータンと呼べるので
日本でそれらしきチェックを全てタータンチェックと呼ぶのとはちょっと違います
それでも、デジタルの色を選んでデザインしての申請はどこまで違いが出せる?など
デザインが登録商標のように思うと曖昧な感じはしますが
1番大事な意味は、タータンの持つスピリットではないでしょうか

実際に織った布を提供して、それが永久保存されます


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母娘並んで織りました

コロナ感染拡大で2月は教室をお休みにしました
その間に、先延ばしにしていたことをいろいろと進めています
その一つが服地
私の織り機が空いたので、娘が経糸をかけ
初めて母娘で並んで織り機に向かいました

私はモヘアとラムウール引き揃えの服地
娘は随分前から原毛を染めて紡いで準備していたホームスパン
時々清野工房にお邪魔して教えていただきました

私が織るものとは一味違う服地になるでしょう❣️

私は織り終えて次の経糸を作りました
教室用のブランケットです

115cm幅、12m (6枚分)
ブランケット用の太めの糸を全部出して、デザインを考えました
今回は幅いっぱいに赤→黄→緑→青→紫→ピンクのグラデーション
4束に分けました
一つずつ織ってもきれいですね

経糸を作る時の条件は
*明るい色と暗い色は使わない
*隣にはきれいに見える色を使う
*1色を続けて4本以上にしない

規則性が大好きな私には、思いつくまま、、、は楽しめないのですが
このみんなで織るブランケットの経糸は、だいぶ慣れました

緯糸に明るい色か暗い色を使うと
同じ経糸でも違う雰囲気のブランケットになります
明日織り機にかけます!

コロナ感染者はまだまだ減りませんが
教室の方々の3回目ワクチン接種が進んできたので
3月5日から教室を再開します
久しぶりに皆さんにお会いできるので、とっても楽しみです❣️

世界中で難しい問題が次々に起こって心が痛みます








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服地の洗い

教室がお休みに入る前にHさんが服地を織り終えられました
忙しいお仕事の都合をつけて通われています

モヘアとラムウールの2本合わせて織る軽い服地
打ち込みが難しい杉綾ですが、とても気をつけ織られました

この頃は、工房で服地を洗っています

工房の台所の流しにお湯を張って、ジャブジャブ
糸に付いている油を落として、糸を膨らませて毛を出させて絡ませて布に変化させます
間で脱水しながら洗剤で2度洗い、濯ぎは洗濯機で様子を見ながら2回
洗濯機では布端が伸びてしまわないように、時々止めて布を動かします

最後の脱水の後、布を平なところへ広げて整えて棒に巻きます
真ん中を少し引っ張り、両脇が伸びないように気をつけて、、、
しばらく置いて広げて干しました

この後プレスのために工場へ送りました
仕上がりが楽しみ❣️
Hさんのお嬢さんのマントになる予定です

教室がお休みの間に糸の比較を試しています
同じ羊毛から紡ぎ方を変えると違う性質を持った糸ができるはず。。。

でも紡ぎ技量不足ではっきりした違いができず
羊毛が持つ性質の方が強く出ています
そう、毛は嘘つかないですね

また違う課題も見えてきました

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グレンチェックのマント❣️

昨年織ったモヘア入りの布がステキなマントになりました

織っている時はターコイズがきれいすぎるかな?と思いましたが
洗って仕上がったら、グレーが全体をまとめて
とても落ち着いたグレンチェックになりました

教室に通われている I さんがマントに仕立ててくださいました

シーチングで仮縫いの後、年末には出来上がっていたのですが
私の風邪でお休みになってしまったので、今日お届けでした

背が高く、丈も長めのご希望だったので、布もギリギリ
でもとてもきれいなドレープが出ていて、カッコイイ❣️
街で歩いたら、目を引くでしょうね
羽織ってみると、とっても軽いです

いつものように、工房にいらした方々が次々に試着させてもらい
楽しませていただきました
ありがとうございます❣️

新年初日から楽しい笑い声がいっぱいの教室でした

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ラムウール単糸について

最近ラムウール単糸のご注文を度々いただくようになりました。
リジッドで織る時は?というお問い合わせもいただきました。
なのでこの糸についてお知らせしたいと思います。

この糸は、
11.3番手(工場で示す番手)の紡毛糸
ラムウール双糸を作るための単糸です。
双糸は元々工業ニット用にデザインされているので
甘撚りで仕上げでふっくらする風合いのための糸です。
タリフではマフラーを手織りにする目的のためにこの糸を販売しています。

単糸は、双糸にした時に良いように比較的甘い撚りです。
この糸を使って機械織りをする場合は、この糸の撚りを強くするそうです。

実際に、服地タイプを番手から計算式で推奨される密度12/cmで綾織りましたが、
1m過ぎた頃から経糸が切れ始めました。11/cm(実際には28/インチ)で織ったら切れません。
でもテンションはゆる過ぎず、張り過ぎず。

機械織りはできない布が、手織りなら可能に!

柔らかい風合いで布の腰が弱いのですが、色数が多いので、時々織っています。
新版書の表紙のタータン「オシドリ」も単糸で織りました。


この糸で織れるもう一つの要素は、綾織りだということ。
平織りの場合、常に経糸の開きが、真逆の連続ですが、
綾織りだと1本ずつずれていきます。

服地はそれなりの経験を要するので、まずははマフラーサイズからなさってくださいね 
マフラーは8/cm(4/cm筬に2本ずつ)綾織り

ちなみに、タリフで販売している
チェビオットという糸は工業用のツイードのための糸です
撚りがしっかりかかっていりので、切れ難いです
10/cm 綾織りでしっかり打ち込んで織り、しっかり洗い、縮絨、プレスをすると
テーラーにも認めてもらえる完成度が得られます

最近この糸で織った服地が洗いとプレスで違う風合いになることに気がついて
試行錯誤をしています

今日4つ目の記事です。
下の方も読んでみてください❣️

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