服地

服地を織っています

織りたい物もたくさんあるし、やりたいことも次々に出てきて
時間がいくらあっても足りない‼︎
ですが、体力も気力も思うほど続かず、、、
でも久しぶりにツイードの服地を織っています

使っているのは40年ほど前に手に入れた糸
今の糸とは微妙に色が違います
やっぱりチェックを織るのは楽しい❣️
今回はなぜか打ち込みが入らず、若干縦長のチェックになりました

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織物整理工場に行って来ました

スコットランドの工業用糸で服地を織っていますが
工場で洗って仕上げてもらうことが長くなり
同じ糸を使っているのに、洗い方、プレスなど、違う表情の布になることがわかってきました

工業生産と違って、依頼する頻度や分量が極端に少ないため
同じようにしてもらうことは難しいのですが、もっと知りたくなって
山梨県織物整理株式会社さんを訪ねて来ました
参考になったのはこの記事です

場所は富士山の麓、富士山がとっても大きく見えました
やっぱり、日本一の山ですね

対応してくださったのは、記事にも出ている小杉さん
これまでも、工場を訪ねて工程の説明や機械を見せていただいているのに
気がついていなかったことが色々とありました

今回初めて近くで見れたのは、テンタリングの機械
布を一定の幅に引っ張って乾燥させる工程です
ハリスツイードの工場で動いているのを見たことはありましたが
テンタリングフックを見たのは初めてでした

量が少なく、その度に違う糸に手織りの布を、希望の風合いに仕上げるのは
とても難しいということが良くわかりました

手持ちの布を持参して色々と質問している様子に
社長の渡辺さんの「ウールは1番難しい」という一言に納得です
化学繊維の布はいつも一定ですから、、、
些細な質問にも丁寧に答え
希望を叶えるべく、手間をかけてくださる姿勢に手答えがありました❣️

今回持参したラムウールの服地タイプをお願いしてきました
教室でも服地を織りたい方が続いています

まだまだ知らないことがたくさん❗️
試してみたくなって、ワクワクします‼️

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服地の経糸の巻き取り

今日から7月、今年も後半に入りました
今後コロナ感染がどうなっていき、私たちの暮らしがどうなっていくのか
不安に思わなくはないですが、そんな時こそ、
目の前の小さなことを大切にしながら過ごしたいと願います

今日は先日2着分の経糸を準備したSTさん1人
854本、11mの経糸の巻き取りをしました
いつもは私も一緒に作業するのですが、STさんは着物も織るベテランさん
「一人でできます〜」と言ってくれたので
私はやりかけのことを続けさせていただきました
私も、自分の経糸巻き取りは1人でするのが好きです

「こんなにのんびり巻き取りをするのが楽しい〜」と彼女の感想
一つ一つ丁寧な作業が、良い服地の出来上がりにつながっていますね

右下の写真は、自然に広がってしまう巻き取り幅を止めるために、太めの紐を巻いてみました
男巻きの端からはみ出でる事なくきれいに巻けました

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「服地」手織りと機械織りの違い 2

社会全体が少しずつ活動を広げていますね。
タリフでも、裁縫室を片付けて、手織り教室へ戻す準備をしています。

この思いがけないお休みに、久しぶりに自分で織った布を縫うことを楽しみました。
その感触から離れてしまう前に、もう少し機械織りの布との違いを考えてみたいと思います。

布の風合いは、大きく分けて3つの要素の組み合わせで決まると思います。
1.  基本となる糸      素材の持つ性質と糸の形状
    張りがある羊毛は、腰がある糸になりますが、ラムウールのように柔らかい羊毛は細くて柔らかくしなやかな糸になります。紡毛糸や梳毛糸また繊維の持つ性質、その糸の持つ性質を織りなどの加工で大きく変えることはできません。

2.  織る時の密度(英語で言うsett) 
毛質が硬めの糸でも密度(経糸の密度と緯糸の打ち込み)を下げて織ると、柔らかな布になり、密度を上げるとしっかり腰がある布になります。 しかしながら、私がツイードの手織りを習った1980年代、工場では生産コストを抑え、量産のため、密度を下げた布が多く織られていました。その時代に、衣服の丈夫さより軽くする方向へ変化していたのも影響しているかもしれません。私の織りの先生Davidが「折角の良い糸なのに隙間だらけの布が多い」と話していたのを思い出します。

3.  布の仕上げ加工
織った布は洗いとプレスで表情を変えます。粗く織られた布でも、仕上げの仕方で当面パリっとさせることができますが、元々布が持っている腰では無いので、やがて形崩れしてきたりします。その点、しっかりした密度で織ってあれば、長く着ていても変わりません。

そんなあれこれを考え合わせて、適度な密度で織られ良い仕上げをされている服地が良いということに行き着きます。前にも書きましたが、タリフで販売している“チェビオット”の糸は、ツイード用に作られた糸で、密度10/cmが手織りで打ち込める良い風合いです。私が織ったこの布を本場のプロが「良い布だ」と褒めてくれました。 この頃生地屋さんで、以前のような良い服地を見ることがほとんどなくなりました。布に腰が無いので、全面接着芯を貼って仕立てることが多いのでしょうか???

これらのことは、私が本格的な勉強をした訳ではなく、長年あちこちで聞いて、見て、触って確かめた事ばかりで、専門家の意見は多少違うかもしれませんね。

今回私がベストを縫ったのは、ラムウール双糸、又はそれに近い糸で織った布で、服地用に仕上げていない物もあったので、少し解れ易くていじり過ぎない注意が必要でした。それでも、縫う時の若干のズレや伸びも全てきれいに飲み込んで整うのは、手織りの布ならではだと思います。

マフラーはもう沢山織ったからもういい‼︎ という方、少し織る量を増やしてボレロ風のベストでも縫ってみませんか?  
ラムウール双糸  密度6/cm   柄合わせ無し 仕上げ後の幅40cm  長さ2.5m あれば出来ます
詳細はメールや電話でお問い合わせ下さい

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「服地 」手織りと機械織りの違い

先日のベストの仕立ての記事の最後に
既製の布は縫い易いと書きました
それは、私の手織りの布が縫い難いということではありません

では、何が違うのでしょう?
わざわざ機械で織る糸を手織りにする意味は何でしょう?

機械で織るメリットは何と言っても、織るスピードと、均一な布ということでしょう
1700年後半に飛躍的に発達した工業化(産業革命)で生産効率は上がりました
そして紡績と機械織りはより生産性の高い機械が発明されきました
1900年代に活躍した、1分間に100段織っていた織機 
それが400段織れるスピードの織機ができれば同じ長さの布が短い時間で降り上がります

でも、1分間に400段ということはそれだけの回数経糸が上下に開く、、、
絡まないようにするには、経糸のテンションを上げないと対応できません
そのため、経糸は撚りと張りが強く、横糸が緩やかになり
布になった時の経糸と緯糸の状態が異なります 

その分、手織りはゆっくりですから経糸をそこまで引っ張る必要もありませんし
緯糸もゆったりと織り込まれていきますから、言わば「両曲がり」
マットのように経糸が見えない様に緯糸を入れて行くのが「  緯 曲がり」
リップス織りの様に経糸しか見えないのは「経 曲がり」
両曲がりの服地は身体に馴染む洋服に最適だと思います

タリフで販売している糸の中で「チェビオット」というのが
機械で織るためのツイードの糸です
腰がある羊毛を使い、撚りがしっかりかかっているので
切れ難く扱い易く、しっかり洗いとプレスの仕上げでとても良い布になります
仕上げに関しては、工業用の糸ということで、専門の工場にお願いしすると
手作り感が残る服地では無く、テーラーに並べても引けを取らない布になります
それでも、機械で織った服地と手織りの服地の違いが解る人は多くはないようです
神戸のテーラーが、それを知って手縫いで仕立てて下さいました
「手縫いは違う!」と何度も聞いていましたが見せて頂いて、初めて違いを知りました
手織りの服地のミシン仕立てでも充分素晴らしいのですが
その柔らかな仕上がりが、もっと素晴らしい!

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