昨晩書いた、スコットランドチェックについてもう少し
スコットランドチェックとして世界中で知られているのは、何と言っても タータンでしょう
ちなみにタータンチェックは和製英語で、英語ではタータンと言います
日本語ではチェックの1語が全ての格子柄を指していますが
チェックには大きく2種類あります
タータンのように、無地の大きな四角があるチェックと
千鳥格子やグレンチェックのように細かい格子のチェック
英語では色々な呼び方がありますが、私がスコットランドで集めた情報では、
無地の大き目の四角があるタイプは、チェックでは無く、Plaid(プレイド)と呼ばれています
それに対し、千鳥格子などは、Estate tweed, Estate check等と言われています
プレイドという言葉は、毛織物や、スコットランドの正装のキルトを着たときに肩からかける大きな布という意味で使われることもあり、一つの言葉が状況によって、少し変るのですね
Estate(エステート)とは領地という意味ですが、
Estate Checkというのは、領地の使用人達がユニフォームとして着ていたとそうです
領主の客人を招いての鹿狩りのために、
鹿を見張る時に周りの景色となじむチェックデザインを作ったとか、
それまで有った大きめの格子に小さいものを組み合わせたチェックを作り上げた領主婦人
それが日本でグレンチェックと呼ばれているGlenurquart
このエステートチェックにも歴史があります
ある時、アメリカで手織りを勉強した人に、アメリカにもオリジナルチェックがある事を教えてもらいました
ギンガムチェック、バッファローチェックなど・・・
気候風土に合った素材、織り、デザインが発達したのでしょうね
更につけ加えると、プレイドと呼ばれているチェックをタータン協会に登録して
初めてタータンになるということです
嘗ては氏族が受け継ぐものとして発展しましたが
現在は、誰でも登録する事ができ、
日本の私立高校も制服にオリジナルタータンを登録してあるとか、
この氏族という考えも、日本の家紋の考えとは違うようです
そもそも氏族の成り立ちの歴史を紐解かなければ、チェックの成り立ちも良くわからない
そんな事が、拾い読みしている幾つかの本からわかってきました
一般の被服については、16,17世紀以降は工場などに
記録が残っていてはっきりした資料があるそうですが
それ以前は、宗教がらみででも無ければ記録奈残っていないため
色々な人が色々な考えを書いているようで、決定的なことは多分わからない?
ということは自分の目で見て、自分が納得できる説が私の説
それなりも私の説をまとめつつあります
昨日何となく気に入らなかったタータンタイプのチェック
知り合いのデザイナーさんと話していて、バッチリ指摘していただきました
ちょっと色を欲張りすぎたようです
どうしたらすっきりしたチェックになるか、初心に戻ってデザインやり直そうと思います