4月3日(土)4日(日)の2日間に名古屋で企画した
手織のためのチェックデザインの講習会は、
お世話役の努力に反して反応が無いまま日が過ぎました
でも、一生懸命努力して具体的にした企画を止めてしまうのはなんとも残念
お世話役と、スエーデン在住の彼女の友人の熱意に答えて
お世話役のお宅を会場にこじんまりとした講習会をすることになりました
チェックが好きという方は多いのに、何で反応が無かったかいろいろ考えてみました
好きな色を組み合わせればチェックを織れるというのも確かです
が・・・
興味が無いわけではなさそうなのに、受講に至らなかった要因は2つだと思います
1つ目は、糸
スコットランド製のこの糸で織ったチェックは、他の糸で織ったチェックとちょっと違います
毛染め(羊毛の状態で染める)の多色を混ぜて1つの色を作っているので
隣に持ってくる色によって、ひとつの色が違って見えます
単色でもきれいですが、他の色を隣に持ってくることで、その色がもっと映えます
2つ目はスコットランドチェックは伝統、法則があり
それを踏まえてデザインすると、スッキリ見栄えのするチェックになります
常々私が感じ、そして今度のお世話役が感じた
『チェックに2日間の講習をするような内容があるの???』というリアクションは
この2つのことをご存知ない方々の反応のような気がします
それは悪いことではありませんから、
気長にチェックの楽しみを広げて行きたいとおもいます
昨年スコットランドに行った折に手に入れた
『子供のためのスコットランドの歴史』の本を読んで
スコットランドの14世紀初頭のヒーロー、ウィリアム ウォレスを映画にした
ブレイブハートを見て、それからスコットランドの歴史に関する日本語の本を2冊読みました
ブレーブハートもそうだけれど、ずっと続く戦いばかり・・・・
殺戮を娯楽としていたり、血の気が多い人種らしく、平和な時代はほとんど無い
そんな中、産業革命と時をほぼ同じく、人々が戦いから豊かさを求める傾向を強め
毛織物産業も盛んになってきたようです
そんな時期にアーカート渓谷の領主さんが自分の領地に属したチェックが欲しいとデザインしたのがその後世界中で有名になるグレンチェック 1840年代のことです
タータンもエステートツイードも発達したのは割りに近年になってのこと
エステートツイードを調べたいと思ったら、結局タータンとかかわりが多いようです
そんな私が調べて納得した説をまとめてみたいとおもいます
一両日中に第2弾の糸がスコットランドから届きます
今回は在庫が無い色をいくつかキャンセルさせて頂きました
今、単糸の糸見本を一生懸命作っています
もう少しお待ちくださいね