単糸は丁寧に

今日、というか、日付が変わったので、昨日ですが・・・

ツイード用のチェビオットという糸をお買い上げいただき、
服地を織る準備をしているという方から
お問い合わせの電話を頂きました

服地を織る準備で、小分けにするために枠に撒く作業中に糸が切れるので
経糸にしても大丈夫なんでしょうか? という内容

通常、絹糸や、梳毛糸など強い糸を扱っていらっしゃる方からすると
紡毛糸の単糸は強く引っ張ると切れてしまいます
繊維の長さは梳毛糸のように長くないので、
撚りをかける時に細くなってしまっているところが切れることは時々あります。
 
でも、ツイードの糸は工場で織られている物と同じ糸なので、
扱い方を気を付けると、切れて困ることは有りません~

絹糸のように滑りませんから複数の経糸を同時に整経される方は気を付けてください
私はチェックを織るので、千鳥格子の時は4本で整経することもありますが
1本や、2本で800~900本位の服地用の整経をします

糸に慣れていらっしゃる方は大丈夫な方もいらっしゃるでしょうね
しない方が良いという事ではありません~

ちなみに工場では部分整経、コーンをたくさん並べて大きなドラムに50本60本と巻き取って整経します

単糸はふんわりさせておくと、撚りが戻ろうとして糸がからみますから
なるべく束で扱い、束の単位で引っ張ってさばくと、比較的糸を触らずに通す作業が出来ます

コツはほどほどのテンションをかけて作業をすることです

それで、織る時ですが、絹糸よりはテンションは緩いとおもいますが、
経糸がふんわりするほどではゆるすぎます
(大きな織機の立派なレバーハンドルで力いっぱい巻き取ったら、
硬すぎて少し緩めました)
私は絹を織ったことがないのですが、きっと絹はピンピンに張って織るのでしょうね

糸の性質をわかって扱ってあげると、結果が良いようです

タリフの糸が上手く扱えなくて困った時などお問い合わせください~
ちょっとしたコツをお教え出来るかもしれません

スピニングパーティーの会場においでになったらぜひお声をかけて下さいね
よく、『先生はいつも誰かと話して忙しそうだった』といわれますが
遠慮せずに割り込んでください
楽しみにしています~

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。管理者の承認後、掲載されます。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

関連記事