知人から電動ドラムカーダーを譲り受けたSTさんが
「他で使った物よりゆっくりで、直してもらいたい」という話を聞いて
電動にした きつつきさん へついでに届ける段取りで預かりました
工房には、随分前に譲り受けたアッシュフォード初期のドラムカーダー
亡くなった友人のお母さんが使っていた東京手織り機のドラムカーダーがあり
近年羊毛を触ることが多くなった娘Mが使っています
先日も流れてきた古い原毛をきれいにカードがけしてくれました
今回預かったのはスピナッツの電動ドラムカーダー
STさんも来て、しばらく活動をお休みしているMが色々教えてくれました
きつつきさんに教えて頂いたのは
早く回転させると羊毛を引きちぎってしまう現象が起こりやすく
羊毛を傷めない程度の速さに設定してあるそうで
中には大量のカードがけをしたいと、速い物もあるとか
その場合は、丁寧な解毛(ティージング)が必要ですね
意せずして3種類を比べることができて
原毛の扱い方やカーダーの使い方の情報交換ができてSTさんも大満足!
ハンドカードも、ドラムカードも大事なのは丁寧な解毛のようです
手間を惜しんではいけませんね
初期のアッシュフォードの物はドラムも小さく、量も少ないし
出来上がりも格段の差がありますね
解毛が不十分な毛をドラムカーダーにかけると
毛が傷んだりきれいにならないだけでなく
カーダーの針が傷み、修理に莫大なな費用がかかるそうです
からまった毛を取ったり、道具も大事に使いたいですね