リジッド織り機のこと①

新しくなったチェックの本に「リジッド織り機でチェックを織る」という解説を詳しく出しました。

そのことがあってか、最近リジッド織り機に関するお問い合わせをいただくことが増えています。
なので、リジッド織り機にまつわる私の考えをまとめてみたいと思います。

リジッドへドルとは穴の空いた板状の物が等間隔に固定されている物で
1つで経糸を上下に開くこと、緯糸を打ち込むことの2つの働きをしています。

ちなみに、リジッドにある表記 7.5dpi dent per inch 
洋書で見かけるepi ends per inch  
ends
というのは経糸の本数のことです。
インチ(2.53cm) 何本という意味で7.5 ÷2.53 2.9644
表記はインチが先になっていますが、実際には(30/10cm)で作られていますね

固定されているので、経糸密度は2/cm6/cm
又は最近は自分の好みで組み合わせができるタイプもあるようです。
基本的には固定された板状のへドルの隙間とへドルの穴に
1本ずつ経糸を通して使います。

板状の物に穴があるため、細くするのには限界があり、
従ってあまり細い糸は使い難いということがあります。

先日いただいたお問い合わせ「タリフのラムウール単糸を織る時の密度」ですが、
この糸はリジッド織り機で織るのはお勧めしません。

リジッドの穴に通した糸にそれなりの負荷がかかりますし、
紡毛糸で比較的甘撚りのこの糸が切れやすくなると考えられます。
この糸については次の記事に詳しく書きましょう。

もしも細い糸で織りたければ、単糸ではなく細い双糸を選んでお使いください。
梳毛糸なら甘撚りでも切れ難いと思います。

もう一つのお問い合わせ「2枚のリジッドで綾織り」ですが、こちらもお勧めしません。
色々調べてみましたが、アッシュフォードのサイトで紹介されているのは、ダブルウィーブ
(2重織り)ですね。

よくはわかりませんが、綾織りは結局ピックアップになると思います




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