イギリス湖水地方で手織りを教えているJanさんのグループの方々が
私の本を取り寄せてくださいました。
タータンの本場で受け入れられて嬉しい❣️
2025年 4月 の投稿一覧
織り縮み
この頃手織りをされている方々から「織り縮み」について
質問されることが度々ありました。
糸を布に織ると、機械織りでも、手織りの達人でも
必ず織り縮みはあります。
だって、ピンと張った経糸の間を緯糸が上、下、と通され、打ち込まれる。
糸はなりたい形状になる。
ということは緯糸がウネウネとなるわけで
織り幅の長さで足りる訳が無い‼️
なので、織る時 緯糸を斜めに入れると教えられる訳です。
これは最近1m幅で織った服地の巻き取りの端
最初は広かったのに、少し進むと幅が狭くなり、その幅が続いています。
左右同じです。
計測してみたら、織り機の上での縮みは通し幅からマイナス6%
では <適正な縮み> と <縮み過ぎ> の違いは❓
端の経糸の様子を見てください。
左は生徒さんがご自宅でおられた画像をお借りしました。
同じ2色4本ずつの経糸ですが、緯糸の長さが少し足りず、端が引っ張れて模様が潰れています。
最初から端がきれいに織れないので、どうしても引っ張り気味になる結果
手織りを始めたばかりの方に多く見られる現象です。
右は私が織っている織り機の上の写真。
織り機から外すともう少し縮み、洗うともっと縮みます。
タリフのラムウール双糸は4本/cm平織り、5本/cm綾織りともに最終的に約20%縮みます。
縮み率は、使う糸、太さ、織る組織、密度、経糸の張り具合、仕上げ、
更に織る人の手加減などで異なります。
大体の目安はありますが、一定ではありません。
なので、自分のデータを記録することが一番有効だと思います。
経糸の張り具合のことも質問されますが、
ウールは絹糸ほどは張りませんが、それでもかなりテンションをかけます。
織りやすい張り具合があるので、織って試してみてください。
経糸の張りに多少のバラつきがあってもしっかり張るとすくったりするミスが減ります。
私は手織りの細かいことについては誰かに習ったことはありません。
多くの基本的な考え方はDavid Gurneyが示してくれましたが
ほぼ全て自分流。異なる考えがあるかもしれません。
なので、この情報を元に自分で確かめてください。
Davidの口癖
織りに何が正しくて、何が間違いは無い❗️
自分が望んだ物が織れれば正解だし、
何か違えば、観察してどうしてかを考えましょう❣️
楽しむことが一番大事ですね〜
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