布の仕上げ工程で縮絨と言えるのは「羊毛の紡毛糸」の布だけ。
なぜって、縮絨とは「羊毛特有の変化する性質を引き出して、膨らみや風合いを引き出すこと」だから‼️
*Scouring (スコーリング) 精錬・洗い
糸に付いていた糊や油、汚れなどを取り除く。
*Fulling (フリング)またはMilling(ミリング) 縮絨
布をぬるま湯などで揉み洗いすることで、
羊毛特有の変化する性質を引き出して、
膨らみや風合いを引き出すこと。
*Felting(フェルティング)
Fulling より更に強く、長く揉み洗いすることで、羊毛繊維をフェルト化させること
これは5月にもお伝えしています。
羊毛でも「この変化」が得られない布の仕上げは
「縮絨とは言えない」と思いますが、いかがでしょう?
日本での羊毛文化は、羊が日本にやってきてから
日本の羊毛産業も200年の歴史と聞いています。
そんな理由から、今回英語を日本語に訳す道筋で説明してみました。
専門的な知識からではなく、実際に自分で試して見つけた内容ですから
全てが正しい表現ではないかもしれません。
羊毛の違い、糸の太さや撚り加減、加えて織り組織や密度によって
そして洗う時の条件によって、結果は全て異なります。
私もまだまだ研鑽中、だから楽しい❣️
次は、長く引きづがれた衣服文化の違いを整理してみましょう。