どんどん時間だけが過ぎていく、そんな感じがしています
先日の東京スピニングパーティーで初めてやらせていただいた
『私が体験した英国の織り』というレクチャーですが
会期の一番最初、それも会場とほぼ同時にレクチャー開始とあって
始めは少し少なめ??と思いましたが、その内に50人くらいの方が集まってくださいました
自分ではその方たちを見る余裕が無かったのですが
周りで見ていた手伝ってくれた人たち、そして司会をしてくださった方が
皆さんとても熱心に聴いていらしたと教えてくれました
ここでの最初のハプニングは、マイクが無かった事
前日の確認では、無くても大丈夫だと判断されての事だったそうですが
やっぱり会場や周りに人が入ると、わさわさ・・・ざわざわ・・・
私の声では聞こえないと、メガホンを持たされる事になりました
口に近づけないと聞こえない、近づけると原稿が見えない
正面を向けばピーという音がするし、それに初めての経験
最初は聞いている方の反応を見ながら色々付け加えてと思っていたのに
結局原稿をほぼまる読み状態でした
マイクについては、次のレクチャーから、急遽借りに行って揃えたので
主催者側から何度も謝っていただきました
予想外な事だったけど、でも、ここまで用意されたご苦労を知っているので・・・・
来年もう一度やらせてもらうかもしれません
今度はもっと内容を練って、準備をして!
肝心なレクチャーの内容ですが
まず、恥ずかしながら持ち出してきた、織を始めて間もない頃に織った
国産の甘撚り梳毛糸を染めて織ったひざ掛けと、
デンマーク製の紡毛糸で織ったひざ掛けの風合いを触って比べてみてもらいました
毛質はもちろん違うのですが、布のふくらみ感がはっきり違います
なにが・・・とわからなくても違いは判ったでしょう
そして、私が英国の織りに、工業用紡績糸(紡毛糸)にのめりこむきっかけの布を見て頂き
これまでの経緯をお話ししてから、スコットランドチェックにまつわる事をお話しました。
白黒のグレンチェックと、この模様の元になっている、2by2 4by4(千鳥格子)のマフラーです
日本でも長い間変らない人気のグレンチェック
正式名は、Glenurquart(グレンエアーカート)
グレンというのはスコットランドの言葉で渓谷の意味、色々なチェックについています
Glen Moriston、Glenfinna など・・・・
これらのチェックを紹介しているのが、『Scottish Estate Tweed』という本です
http://members.jcom.home.ne.jp/weaving/workshop/checkbook.htm
最後に、マフラーと同じように織ったものを皆さんの前で洗ってその変化の様子を見てもらいました
この辺で、時間切れ・・・ 後日続きを書きましょう
ちなみに一番人気は、手織工房タリフの人たちがかけていた、この12色のポーチでした