自分を生きるための教育(デンマーク)

今日のリッタのミュージックルームで行われたワンコインコンサート
来てくださったのは3人、でも、みんなとっても盛り上がり、
気が付いたら、30分もオーバーしていました

これまで、たくさんあるデンマークのコミュニティーソングの中から
季節に合わせて色々な曲を紹介してきました
今日は、デンマークの教育について、そしてその原点となったグルンドヴィという思想家を紹介しました

デンマークの教育システムは日本と異なる点が多く、私は全てを正確にお伝えするには出来ません。 しかしながら、リッタが説明してくれたたくさんの事のを、力不足ではありますが、私なりに理解整理してお知らせしたいと思います。

19世紀初頭、のデンマークの学校は、厳しい規律と勤勉を子供達に強いて、
勉強は教られたことを覚えるという、楽しむとは程遠い、子供には厳しいものでした
その状況を良くないと思った、元牧師、心理学者のグルンドヴィは新しい思想を広め
現在のデンマークの精神の基礎となるものを作り上げました

それまで、勉学が良く出来る人が上流階級を占め、労働や手仕事を得意とする人や農民は貧しい辛い暮らしを強いられていましたが、人々は皆ユニークな存在であり、夫々得意とすることを持って、それら全てが相合わさって、健全な社会となり機能するという、キリスト教に根付く思想を広めました。 

勉強は、強いられて覚えるのではなく、楽しく勉強することで、子供達の心に残り
その過程で自信を与えられ、夫々に合った人生を生きる事を目指す そんな学校が
自由な学校として始まりました。 教師は、生徒から出てくる様々な事を拾い上げ
自分の体験を通じて、どのように生きて行きたいかを見つけていく手助けをします。

彼のモットーは『School for the life』

15歳から17歳になると、1年または2年寄宿制の学校(私立)に行く生徒が多くいます
夫々の学校が得意とする分野あり、校長によって特色も違い、自分に合った学校を探します
試験もなく入ることができて、家を離れて生活する体験をしながら、
その後の人生の可能性を探します。
そこでの教師の役割は大きく、数学やデンマーク語といった教科を教える中でも
一人ひとりの状況に合わせ、向き合って自分らしい生き方を見つける手伝いをします

20歳から30歳くらいの若者を、3ヶ月または5ヶ月受け入れるフォルケホイスコーレという学校があります。以前は、種蒔や収穫など夏の忙しい時は働き、冬農作業がない期間にこのような学校へ行き、様々なことを学ぶ機会を与えていました。現在は、多くの経験をするために学びに集まるようです。 様々な分野にわたり、この種の寄宿制学校があり、その一つである、体操の学校へ妹が留学しました。
その一つGymnastikhøjskolen i Viborgにいたのが、リッタです

何処の学校でも、朝みんなが集まって歌うのがコミュニティーソング
夫々自分の声で、でもみんなで歌う事で同じ思いを共有し、感化しあうことが出来ます
500曲ほどが歌の本に納められていますが、その内100曲ほどはグルンドヴィの作詞のもので、今でも、全ての年代の人たちに親しまれています
若い人のために、リズミカルな曲に変えて、好まれているものも多くあります

そして今日のワンコインコンサート、話を聞いた方々の質問から、それに答えて
話はどんどん変り、お互いの心が通じ合っていきました
それこそがフォルケホイスコーレのあり方そのもの、とリッタは言います

夫々が、夫々そのままの自分でいい そういうメッセージをもらい
何だか元気になって、終わりになりました

自分と向き合って、ここまで来た私ですが、織を通して、私の行き方を通して
自分を生きる心地よさを周りの人たちに感じてもらえるなら、嬉しいですね

詳細をお知りになりたい方は、いい本やサイトがありますのでお問い合わせください。

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