今の自分を振り返ってみると、
洗うと毛がからみフェルト化して、切ってもほつれない布を織りたいという思いは
ずっと変らず持ち続けている
中学生の時、初めていとこに教えてもらって織ったマフラーは
手編み用の極細毛糸
手織りは楽しかったけれど、風合いは100%満足ではなかった
その後学生時代に大変な思いをして織った布が切ったらバラバラになるような布だった
それが満足できず、やがて英国で出会った石鹸と熱いお湯で洗い続けると毛布のようになった布に魅了さることになった。
失敗の体験のように聞こえるかもしれないけれど
この体験が無ければ、今の私は無いでしょう
だからタリフの糸しか織った事がない人には
試しに手編み糸で織ってみたらと薦めてみた
それが聞いただけでなく、実体験として、大きな原動力につながることもあるでしょう
色々な織り、色々なレベル、色々な素材、自分に合ったものを見つければいいし
ひとつの事だけに興味を持つ人もいるし、いろいろやってみたい人もいる
自分でやらないと満足しない人、全部他の人にどうしたらいいかを教えてもらいたい人
みんな違うし、違っていいと思う
そんな気持ちで講習を受けに来た方に合わせて教えてあげたいと思う
何かに導かれるように、次の道が開けるような気がする