スコットランドチェックの話

私がずっと手織りで楽しみ、掘り下げてきた Scottish Estate Tweed
今回のチェック展で実物デザインと説明文を用意して紹介しました
作品展の間にこれらのパネルの前で
何度もお話したスコットランドチェックの話があります

それは
タータンは、氏族に属するチェック
氏族ではない領主が誕生して、自分のチェックが欲しい
でも氏族ではないので、タータンは使えない
それで自分の領地のチェックとして作られた1つが
世界中で有名な、グレンチェックです(画像一番左)

それぞれ名前が付いています

通称グレンチェックの発祥がスコットランドだということはご存知でしょうか?
グレン(Glen)とはスコットランドの言葉で、渓谷という意味
正確にはグレンアーカート(Glenurquhart)
アーカート渓谷に領地を持つ領主婦人が自分の領地のチェックとしました
デザインしたのは、その地に住む婦人

このデザインにもお話が付いているのですが、それは明日

今年の旅行で手に入れた子供のためのスコットランドの歴史の本を読んで
もう少し全体が見えてきて、短い説明で全体をつかんでいただく説明が出来るようになりました

日本では、タータンも含め、スコットランドチェック全般をタータンチェックという和製英語で一括りにすることが多いのですが、タータンは人に、エステートツイードは土地に属すという大きな違いが有ります
意味がわかると、もっともっと面白くなります

昨日紹介したサッカーのスコットランドチームの応援にきた若者たちです

彼らのご先祖はスコットランド出身、グラスゴー近くから来たそうです
1746年にイングランドとの戦いに敗れ、タータン、バクパイプ、スコットランドの言葉などが禁止された歴史に触れると、すぐさま『多くのスコットランド人が自国を離れ、アメリカやカナダに逃げた、追い出された』と言うことを話してくれました
だから、ハイランドのお祭りにカナダからバクパイプのチームが来ていたのですね
1999年に300年ぶりにスコットランド政府が認められ
最近はスコットランド人が自国の誇りをより大切に思うようになったそうです
キルトをはいている人を良く見るし、バクパイプを練習している若者にも出会いました

もっとスコットランドチェックに興味を持ってくれる人が増えるとうれしいですね

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