シェットランド2日目の午後、二つ目の博物館に行きました
ラーウィックの町外れにぽつんと立つ小さな建物の中です
Shetland Textile Working Museum
夏の間ずっと開催されているようです
古い手仕事の作品が沢山展示されていて、厳しい暮らしの中で人々がこつこつと働き
手を動かして作り上げたその情景が伝わってくるような展示でした
NEW from OLDという副題が付いたここの展示左側がOld右側が再現された最近の作品
どのくらいの年代のものなのか、書き留めなかったのでわかりません
でも、左の手紡ぎ手編みのレースを完成させるまで3年、右の最近のものは3ヶ月
どうしてこれほど違うかというと、左のレースを作った人は5人子供がいたかも知れず
家事に時間をとられ、加えて冬は充分な照明も無く手仕事をする時間が短い
それに比べ近代の暮らしは随分楽になっているというのでしょう
前日Jamison & Smithで単色の色が多くなってきて残念だと言ってしまったのですが
実は元々は単色が多かった事を発見しました
本当の事を知らずに言うべきではありませんでした
でも、色が混ざっていたほうが他の色とのブレンドが良いということが有り
複数色混ざっている毛糸がスコットランド製、特にシェットランドタイプの特徴と言われています
どんな人達が、誰のために編んだのでしょう・・・
私たちが手仕事を楽しむ仲間だと知って、いろいろな事を話してくれた博物館の人
その人も受付で空いている時間を使ってソックスを編んでいました
彼女が見せてくれた持ち運びに便利は二ディーノディー
半分の所がネジ式になっています
『週末はシェットランドの北の方に出かけて手織りをするの』と、楽しそうに話してくれました
彼女のお勧めは、Shetland Museum
一方通行と工事中で危うく迷子になりそうでした
ここでもテキスタイルを中心にゆっくり楽しみました
私の興味はやっぱりツイードが一番
ナチュラル色の暖かそうな布だったでしょうね
私は年代を書き留める事もせず、何を見てきたのでしょう・・・
なんだか見つけられた事でうれしくなってそのあたりの事が抜けてしまうのですね
困ったものです
私たちがテキスタイルのブースを行ったりきたり
みんなで話しているのを博物館の方が興味深く見ていたようです
仲間の1人は自分で編んだフェアアイルのカーディガンを着ています
閉館時間近くなってショップを覗いていた私たちに1人が声をかけてくれました
『日本にも紡ぎやニットですばらしい人がいるのよ。是非会ってご覧なさい』
『もしかしてFUMIKO UEDAでは? 友人です! 彼女のクラスで習っている人も・・・』
『彼女、シェットランドで有名よ。私たちの手仕事をとても刺激してくれています』
2005年に開催した私のスコットランドチェック展に参加してくれた上田文子さん
シェットランドのコンテストで1位を取ったこともある人です
その後、是非この人を訪ねなさいと
Shetland Designerのウィルマさんを紹介してくださり
次の日の午前中に訪ねたいと計画していると話すと、
わざわざ電話で確認までしてくださいました
手仕事が繋げてくれる人とのつながりに不思議を感じます