風合い工房の研修からあっという間にもう1週間
ピザパーティーをしたり、八ヶ岳へ出かけたり・・・
昼間は講習、夜は6月の英国旅行のための問い合わせのメールなど
思うように事は運びません~
さて、先週を思い出して、研修の成果をまとめましょう
研修って言っても、ただ現状を変えて遠くへ行きたかっただけ?
でも、確かにいつも教える立場から教えて頂くのはとても良い経験です
私が一番大きな成果だったとおもうのは
「慣れているやり方が一番楽!」ということ
確かに絹の様にすべりが良く、でもウールほど収縮性がない糸と
油がついていてもすべりが悪く、でもほどほどの収縮性と
絡み合って束にまとまっていてくれるウール
太さや扱う本数の違いもありますからその糸に適した扱い方はありますが
それに増して、その人がやり慣れた方法が、楽に機掛け出来るということだと思います
だから、不都合な点は変えるとしても、
何度でも同じやり方をあきらめず繰り返して慣れるまでやって下さい~
今回はあえていつも使っているラムウールの単糸を持って行きました
同じ糸での比較をしたかったからですが、
やはり、糸によって適した扱い方がある事、
私の布に対する考え方は洋からきていることを感じました
例えば布の風合いと糸密度の関係
私は経と緯の密度は基本的に同じです
だから柔らかい風合いにしたい時は経糸の密度を下げ、横も同じにします
通常タリフで販売している双糸は5/cmの密度で綾織をお勧めしています
もっとフワフワにしたければ、4/cmで織るという風に考えますが
実際にはガーゼを織っているように隙間だらけなので、織りにくいです
でも、森田先生から教えて頂いたのは経糸の密度はそのまま
緯糸の打ち込みを少なくして柔らかい風合いにする方法
どちらも正解! 織り易いのは緯糸の打ち込みを少なくする方でしょう
注意点はチェックを織る時
経糸緯糸の密度を同じにしないとチェックの見え方が変わってしまいます
組織図の書き方も違うし、同じ到達点にたどり着く道筋も少し違うみたい
でも、「何が正解、何が間違いは無いから、夫々でいいね」というのが
今回森田先生と様々な情報を交換してお互いが認めた思いでした
使わせて頂いたレラ・オ・レラは布を織るのに、ストレスがなく良い織機でした~
細めの糸をたくさん織る時に欲しいなぁ~と思いますが
今すぐは先立つものが無くて・・・
複雑な組織が好きなら外国の織機かもしれませんが、
布を織りたい方は日本人の体格に合った織機がお勧めです~
<<ちなみに、行き先を探している昔の着物用の幅が狭い織機の情報あります>>
長い経験をお持ちの森田先生には沢山引出があり、その引出に様々な情報が沢山~
次はウール以外の糸で教えて頂きたいと思っています
6月のスコットランドの旅行がとても楽しみです
初めて、ルイス島に渡り、ハリスツイードを見てきます