マフラーキットの裏話

先日販売を始めた新しいマフラーキットは随分前から温めていたチェックデザインです

マフラーキットNo22

このチェックの元になっているのは3年前に作った工房のパンフレットに使ったものです

このチェックはScottish Estate Tweedの中のGlenfinnanを再現してみたいと
2005年に手持ちの糸で織って、それ以来みなさんに気に入って頂いたチェックです

経糸の中の1色を他の色に変えると、また違う表情のチェックになります
経糸と緯糸の色を変えて、お互い邪魔にならず、でもチェックがきれいに見える色の組み合わせというのは中々ありません。 1色が少し暗くても、明るくても、また色味が少し違っても、良いチェックになりません

2本分の経糸を織機にかけて、赤と紺を変えるだけで、お揃い、色違いのマフラーが出来上がりますチェックキットNo20青

このキットに使った青は、1色で見るととてもきれいな色なのに、チェックに組み合わせると色が濁り、どちらかというと名脇役として活躍してしくれます
どんな色と組み合わせるとこの色がきれいに見えるのか、ずっと考えていました2011年春に初めての母と妹と訪れた城崎温泉と鳥取砂丘
この旅行で何かチェックデザインが出来る風景との出会いを探していました

写真では青く見えるけど、実際はもっと緑がかった青、砂丘の砂がきれいでした
そしてできたのがこのチェックです

ベージュの中に使ったオーバーチェックはくすんだ緑とこげ茶
砂丘の隅にみえた木と幹です

そして、No20赤は青の色違いです~  
長い間、この赤を眺めていて、そして試しに織ってみたら、やっぱり良かった!
なのでたので色違いとしてキットにしましたチェックキットNo21
Estate Tweedは千鳥格子やグレンチェック等、細かい格子柄がほとんどですから、タータンタイプのチェックを織り始めて組み合わせてみたいと思っていました

これも色をたくさん使っているので、夫々の組み合わせと、青が思いがけないく出てきて、良い効果を出してくれました
この青もまた脇役になりたい色なのですが、赤と組み合わせるとしっかり青にみえるから不思議ですこのようにタータンタイプのチェックを複雑にするには本数が必要なので、
どうしても細い糸の方が適しています

整経も手間がかかるし、織る時も度々色を替えなくてはならないけど
チェックはやっぱり楽しいです~

  ~*~ご注文お待ちしております~*~

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