ハリスツイード4 Weavers

約1ヶ月ぶりになってしまいました
自分でも前回までの内容を確認しないと書けない有り様、失礼いたしました

ハリスツイードは工場生産ではなく、個人の織手(weaver)が自宅で織ることが条件に入っています
Harris Tweed Hebridiesで紹介してくださったのは、有名なドナルドさん
South Harris のこんなきれいな景色の所でした

車1台がやっと通れるような道を心配しながら進み、表札が無かったので1度は通り過ぎ
目のいい娘が『小屋に糸のようなものが並んでいたよ~』と見つけて引き返しました

実は、有名なと聞いただけで、余力の無さから予備知識も無いまま訪ねてしまいました

ゲーリック訛りが強い英語、茶目っ気たっぷりで訪問者を楽しませてくれるお人柄
織手だった父の跡を継いだ彼でも、彼の後を継いでくれる息子さんはいないそうです

後で解ったことは、大手メーカーの注文を受けていたり、高い評価を受けたことがあるとか・・・
何で、もっと突っ込んでいろいろ聞いてこなかったのか、悔やまれるのですが
いつか再訪したいという夢が出来ました

道を走っていて、Harris Tweed Weaver のサインを見つけて訪ねたところ

あいにく本人はお留守でしたが、奥さんが対応してくださり
その後手に入れた本に紹介されていてノーマンさんというお名前を知りました

スコットランド本島で歯医者さんを退職後故郷に戻って織り始めたそうです
本によると、幼いころから織手だったおじさんを手伝って織ったそうで
退職後迷わずこの仕事を始めたとか

次の経糸の準備がしてありました

織られた布が沢山、 時間が無くて、ゆっくり写真も撮っていません~


思い起こせば、私が初めてデイビットに服地の織りを習いに行った30年程前
デイビットも同じようにハタスリーで服地を織って、観光などで訪れる人に売って生計を立てていました
ハリスツイードは糸の太さ等が決められていますが、
デイビットはいろいろな糸を使って色々な織りをしていました

Harris Tweed Hebridesで見せて下さった整経と巻き取り作業

日本で着物の経糸など大管に経糸を巻いて並べ同時に沢山の経糸を引いて整経するのと同じでしょう
1本ずつの綾と反対の終わりの部分で大きな束の綾も取っていました

その大きな束の綾は巻き取りの時に幅を決めるWarp Spreader(仮筬)に経糸を入れる時に使います

巻き取りまで長い距離を取ることで均一に広がって巻き取りはあっという間に終わりました


今回この作業の1連を撮影したDVDを手に入れ
短時間訪ねただけでは見ることが出来ない工程を通して知ることが出来ました

この工程を見て、私のしている経糸の機掛けの、
いいえ、 私の織りの原点はこれだ!と知りました

書いてしまえば、こんな短い文章になるのですが、ここに来るまで随分長い時間がかかってしまいました
確かにエネルギー不足はあったのですが、
それ以上にスコットランドの有名なハリスツイードをどの様に紹介するか迷っていました
ブランドが有名になり、名前が一人歩きしているハリスツイード、
その本来の姿と布が持っている意味や味わいなどをどのように紹介できるのか・・・
一番引っかかっていたの自分の織りを自分の中での意味を確かにすることだったのかもしれません

長くツイードが好きでただ『これが好き~』で突っ走って来たのですが、
深入りして知れば知るほど単純には割り切れなくなっていました~
でも、原点が見えたところで、自分が見えてきたのでしょうね

今回の旅行報告、あと少し、続けてきちんと終わりましょう~

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