チェックデザインは色遊び

今年初めての3連休、後半の11日12日は工房でチェックデザインの講習会でした

関西から2人参加され、工房の生徒さんも加わって6人でした
定員8人だけど、このくらいが丁度いいかな・・・

この講習会は、手織りのためという限定がついているので
織り易いデザイン、作品にするときにスッキリ見えるなど、計算が大事になります
今回は、チェックデザインの構築というより、
色をどのように組み合わせるかの話が多くなりました

工房にある糸を全て出して、色相環のようにならべました

例えば、緑でも青の色味が強い色と黄色の色味が強いもの・・・と
少し色を分析してみることが出来ると、組み合わせの参考になります

一度で素晴らしい色の組み合わせと言うのは難しいので
色々試してみることが大事ですね
工房にあるチェックをほぼ全部引っ張り出して、見て頂きましたが、
あっという間にテーブルに山が出来ました


他の教室で、ラムウールの単糸を使ってストールを織った方が、
経糸が切れて大変な思いをされたとか
クルクル絡まるのが難しかったという話を伺いました

そこから見えてきた事です

経糸を整経するときは、
慣れない方は1本、また2本程度にして、均一にきれいに作ること
やり直しをすると、糸を必要以上に障ることになりますから、
撚りが取れる原因にもなります
 
撚り止めは一応してあるのですが、
双糸に比べ絡みますから整経台から経糸を外すときに
要所をしっかり紐で縛り、巻き取りの時は束のままテンションをかけます
1本は弱くても、束にすると切れませんからピント引っ張って巻いてください

筬を通してから、織機の後ろに座って綜絖通しをするやり方も有りますが
この糸には向いていないかもしれません
慣れた方は余り糸を触らずに作業ができるのですが、
特に初めての時などは、経糸の切れや絡みにつながります

絹や綿の糸のように大管に巻いて、複数の経糸を同時に整経するのも
慣れている方は大丈夫でも、慣れないとトラブルの元
チェックのデザインによっては、1本ずつ整経することもありますから
簡単な方法から初めて、大丈夫だと思ってから試されると良いと思います

この糸は工業用の糸ですから、機械にかけて織ります
合った扱い方をしてあげれば、切れることは有りません
織る時も経糸に程々テンションをかけて下さい

やり方、考え方、色々ありますが
どれが絶対だということは有りません
人の好みや慣れも違いますから、大事なことは自分で考えること
理にかなった事は、いつも答えをくれると思います
それを自分で確かめると、自分のやり方が出来上がってくるでしょう

また、会いたいですねぇ~ と終った講習会
2日間で仲良くなりました

チェックの魔法がつなげる仲間でしょうか

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