布の仕上げ

1週間前の話になってしまいました

タリフのHPのリンクページでも紹介している布の仕上げ(整理)をしてくれる
八王子の工場(大恵さん)を訪ねました
持って行ったのは
Y.H.さんの服地 幅60cm位のスカート地 
S.H.さんの8枚綜絖で織った布  お座布団カバーになる予定
Wさんの服地 幅70cm位、ハーフコートになる予定
A.M.さんは太い糸を2本引き揃えて詰めて織った、マット

それに私が織った服地、シングル幅1着分
Tartan & Tweedの本の表紙になったブランケット (起毛加工をしてもらう)

5月にスコットランドを訪れた折り、布の仕上げなどいろいろ見聞きしたあと
実際に洗ってくださる方と話してみたいことがあったので
いつもは宅配で送るのですが、今回は持参しました

大恵さんは、工場で生産されたものを仕上げをしているのですが
同時に個人の1点ものとして織られたものの仕上げも手掛けています

工場で生産する布のように、量も頻度も多いと仕上げの具合を把握して
同じ風合い仕上げることが出来るそうですが
私達みたいに、同じ糸を使ったとしても打ち込み、織り幅、全体の量など
全て異なる物を洗ってくださるので、
いつも同じ仕上げにすることは難しいそうです

こんな感じにしてほしいという見本を付けるのが
参考にしながら作業をしてくださるので助かるとのこと
自分で洗ってみたサンプルや以前仕上げてもらった布の切れ端などを
一緒に送って下さい~

しかしながら、縮絨など足すことはできても、引くことはできないので
ちょっとしたことで少し異なる風合いになることも有るとのこと・・・タリフで扱っている糸は全て油が付いている紡毛糸で
洗って油を落し、広がった毛がからんで(縮絨=フェルト化)して布になります
工業用の糸なので、ホームスパンの布のようにデリケートではありません

なので、工場できちんと油を落し、ほどほど縮絨した布に
きちんとプレスしてもらえる仕上げは、布の完成度を上げます

ちなみに縮絨するのは紡毛糸の特徴、厳密に言えば梳毛糸は縮絨しません

家庭では洗うのが大変な大物なども洗って頂けます
幅2枚をはぎ合わせたブランケットなど、糸の重さだけでも2㎏位
プレス無し竿干しでお願いしました

起毛加工もしてもらえますが、なんでもできるわけではありません

表紙に使った布は、デザインを沢山入れるために経糸の密度も高かったので
しっかり織れていて、起毛加工とプレスでつるっとした肌触り
ナデナデしていると気持ちがいい~

こんなバラバラな条件でも快く受けて下さるので、
現状を理解した上で依頼してくださいね

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