2020年 7月 の投稿一覧

たくさん咲きました

つぼみが少しずつ膨らんできた胡蝶蘭がたくさん咲きました

窓ぎわに置いてありますが、部屋の中から良く見える位置に動かしてしまうので
花はお日様の方を向いて咲くのでしょう
お店で見るように一方方向にお花が揃っていません

お水のやり方を気を付けるだけで咲いたのは驚きでした

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これぞタータン

長くなるから分割で出そうと思ったのが、間違いでした
毎日続けば良かったのに、こんなに間が空いてしまっては、全体が見えてきませんね
ということで、一部手を加えてリベンジです

これぞタータン⑴

世界中の誰もが知っていて、愛されている、タータンといえば
ロイヤルスチュアートですね

この色の組み合わせを見ると、このタータンを思い浮かべることでしょう

厳密に言うと、チェックのデザインを、スコットランド政府が運営している
タータンの登記所(The Scottish Register of Tartans) に登録されて
初めて正式タータンとなります
日本では、「タータン チェック」と呼ばれますがこれは和製英語で
このタイプのチェックをタータンチェックと言われる方がほとんどでしょう
本来、タータンとチェックは別物、
でも、いつ夕方が夜になるのかがはっきりしない様に
この2つの違いの線引きはできません


当初はバラバラだったタータンでしたが、19世紀に織物産業が発達して
その当時の文化人や織物業界の有力者が登録制を作りました
その時には、人気があるデザインを自分たちの物だと主張する氏族同士の争いもあったとか
氏族のオリジナルとすることで、一族に誇りを持たせ
タータン着用が増えて織物産業も潤うということだったのでしょうか…

これ以前のタータンについては、スコットランドがイングランドとの戦いに敗れ
原語、バクパイプとともにタータンを使うことを禁止されたために
古い物など、ほとんど残っていないそうです

これぞタータン⑵

前の記事で、登録された物がタータンだと書きました
次はそのタータンのデザインを誰が織っても良いのか、という話です

当初、氏族だけが着用を認められていたタータンですが
今やスコットランドのお土産屋さんには、有名なタータンの商品が並び
買って身につけることができます

その代表が、ロイヤルスチュアートですね
誰でも1度は見たことがあるし、世界中の人に好まれています
このタータンは、登記所にはStuart, Royal として登録されています
説明文の中に、ジョージ5世が王族の物として制限しようとしたけれど
その時点で多くの人々がすでに使われていたために叶わなかったと書かれています

氏族だけがタータンを持つことができた当初から時を経て
今では誰でも同じデザインが無ければ登録ができます
人に属すだけでなく、街、会社やイベントにちなんだタータンの登録も可能です

2年前には、福音館書店の「たくさんのふしぎ」で、タータンを取り上げたのを記念して
オリジナルデザインを織り、登録しました。

自分たちのオリジナルにするために登録するので
登録者以外が同じ色、同じ本数で織り、その登録名で販売することはできません
上記のタータンはデザイン権を福音館書店が持ち
タリフではキット販売が認められていますが、キットを購入して織った物を販売することはできません

これまで、
私も沢山チェックを織ってきたし、他の方々が織りたいというタータンのデザインを
手織りの条件に合わせてリメイクしてきました
その方法を「手織りのためのスコットランドチェック」で紹介していますが
この時、この内容掲載についてタータンの専門家、ウィルトン氏に相談しました
彼からすぐに「オリジナルの名前で呼ばなければ大丈夫。本に掲載することも問題は無い。」と返信が来ました

では、本題の誰が織っても良いのかということですが
同じ名前で呼ばなければ、オリジナルデザインを参考に織ることは制限されていません!

これぞタータン⑶

この、誰でも知っているタータンを、タリフでキットにしました
元のデザインはロイヤルスチュアートですが、名前をタリフのスチュアートとしました

元のデザインは細い糸で、リピートのサイズが大きくて手織りの条件には合わないので、リメイクデザインです

地の色を変えて、選んで頂ける様にしています
平織りバージョンも作りました

オリジナルデザインから規則性を引き出して、サイズに合わせてラインの数を減らしたり、
幅を減らしたり、実際に織る条件に合わせていきます
写真、中央下はスチュアート ドレス オリジナル(ロッキャロン社製)
左は幅やラインをほぼ同じにしたデザイン、これでは余白が少な過ぎるので
小さくリメイクしたのが、右側 

ラインの数を減らしてシンプルなデザインにしたのに
誰でもオリジナルデザインにつながるのは
このデザインの素晴らしさでしょう

世の中にはこれを基にした沢山の色違いやリメイクが沢山有り、どれもが好まれています
誰が、いつデザインしたか確かなことがわかりませんが
現在のタータンに大きく貢献したことは確かですね

文献資料から勉強することが苦手なので、自分で見聞きして集めた情報ですが
それでも、それなりの捉え方かなぁと思います

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服地の経糸の巻き取り

今日から7月、今年も後半に入りました
今後コロナ感染がどうなっていき、私たちの暮らしがどうなっていくのか
不安に思わなくはないですが、そんな時こそ、
目の前の小さなことを大切にしながら過ごしたいと願います

今日は先日2着分の経糸を準備したSTさん1人
854本、11mの経糸の巻き取りをしました
いつもは私も一緒に作業するのですが、STさんは着物も織るベテランさん
「一人でできます〜」と言ってくれたので
私はやりかけのことを続けさせていただきました
私も、自分の経糸巻き取りは1人でするのが好きです

「こんなにのんびり巻き取りをするのが楽しい〜」と彼女の感想
一つ一つ丁寧な作業が、良い服地の出来上がりにつながっていますね

右下の写真は、自然に広がってしまう巻き取り幅を止めるために、太めの紐を巻いてみました
男巻きの端からはみ出でる事なくきれいに巻けました

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