経曲がりと緯曲がり

他の用事が入って、日が空いてしまいました
嘆かわしいのですが、1日の処理能力は確実に落ちています

今回は絹とウールの比較というより、布の話です
まずは布の断片を見て下さい
手織りのツイードの服地です

経糸と緯糸が同じようにクネクネ曲がっています

特殊な布でない限り、布は両方で曲がっている布が
体に馴染み易く形崩れしない服地ではないでしょうか

機械織りの場合、早く織るには、その回数だけ経糸を上下させるために
必然的に経糸をピンと張っています
経糸がピンと張っているところに緯糸を入れる訳ですから
どうしても経糸がまっすぐで緯糸が曲がる状態が強くなります

1900年代に活躍したドブクロスという織り機で織った服地が
ツイード愛好家の間で人気だと聞いた事があります
もっと早く織れる織り機に比べて経糸の張りなどが違うからだそうです

手織りの場合は、もっとゆっくり織るので、それほど経糸を強く張る必要はありません

タリフで販売している服地(ツイード)用の糸は工業用です
機械織り機で織るために作られた糸で、しっかり撚りがかかっています
機械で織る糸を使って手織りの意味があるか???
私もずっと、オリジナルデザインと織る楽しみがメリットだと思っていました

でも、上記のような事が解ってきて、自信を得ました❣️
手織りにして工場で洗いと高温高圧のプレスを施してもらった布のクオリティーは機械織り以上です❣️
最近、この服地の良さを認めてくださる仕立ての方と出会いました
嬉しいですね

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