羊毛から作られる糸は大きく分けて2種類あります。
*紡毛糸(woollen spun)
短くて縮れた羊毛を混ぜこぜの状態で撚りをかけた糸
*梳毛糸(worsted )
長めの羊毛を平行に並んだ状態で撚りをかけた糸
それぞれに合った羊毛があります。
それぞれに作られる糸のタイプも違います。
写真の羊毛を糸に紡いでみました
もちろんこれらの糸を使った布(編みや織り)も風合いが違います。
❣️毛はなりたい糸になる❣️糸は嘘つかない❣️右の短めで縮れがある羊毛を繊維を揃えて梳毛糸紡ぎした糸は
縮れの膨らみがある性格を残しつつ、梳毛糸の強さも持っている。
羊毛や手紡ぎについては、奥がとても深く簡単に定義付けしたり
言葉で表現することはとても難しいことです。
正解は無いような。。。。
なので、ここでは<<紡毛糸と梳毛糸の2つの違い>>を感じてください。
この違いが両極端にあるとすれば、その間に多くの種類の毛糸が存在しています。
そんな視点で糸を見てみたら、自分が欲しい風合いに繋がる道筋が解るかもしれません。
この記事をまとめる過程で気がついたこと。
それは、元々羊毛文化が手仕事から発生していない日本。
現在私たち羊毛の手仕事を楽しむ間で使われている言葉は、
毛織物産業からきているということ。
そのために本来の意味とは違う使われ方をしていることがありますね。
今回気になった「縮絨」という言葉も。。。