公園で広げた羊たち

1週間前になりますが、前にスピニングの講習を受けに来てくださった方が
今度は、羊から刈り取った毛ををスピンドルで糸にするまでの講習の始めとして
1頭分を部位で分け、洗うという講習をすると聞きつけて、出かけていきました

講習することが多かったのですが、教えていただく側になるのもいいものですね
今回、一番の収穫は、講師の嬉しそうに羊の毛を扱う姿勢、扱い方、生き方・・・・
全ての工程が、嬉しい、楽しいという気持ちがあふれて、参加者にまでこぼれてきました

近くの公園の大きなケヤキの木下に、シートを広げて夫々のフリースを広げました
私は、随分前に買ったものの、手付かずでおいてあったヘブリディアン1頭分850g

欲しくて注文したくせに、届いた頃には工房を始めてそれどころではなく、
初めて広げてもらったフリースもかわいそうでしたね

次に嬉しかった事、それは、5人の参加者の中で、私以外は国産の羊だったこと
私がはじめて原毛を手にしたころは、英国から工場で洗浄された
かなり痛んだ毛しかありませんでした
それが、30年余りの内に、随分普及しました
それも、夫々に丁寧に育てられて、いい状態のものばかり・・・
これから、羊を自分で見に行って毛を購入というのも夢ではありませんね

これは、国産の羊の毛、なんと4kg以上あります
汚いようだけれど、洗うと白くなります

そして講習の本題、ソーティング
前にも部位の違いについては教えてもらったことはありましたが
今回は実際に使う段取りのアドバイスまで付いています
それがもう一つの収穫
首の周り、肩、背中、サイド、腰、お尻、夫々に毛質が違うのですが
果たして、私に何処まで違いがわかるのでしょう
『広げたフリースの上に乗って、触って確かめて・・・』と言われて何度触ってみても
どうも私にはわかりません 
ネックと肩の境目なんて、わからないと思っていたら、
講師は、触っていると何となく、こちらとあちらが違うとわかってくると言うのです
示されれば、何となくわかるものの、自分ではわからない・・・
きっと、沢山フリースに触っているとわかってくるのでしょうね

通常紡績糸で織っている私は、原毛にそれほどのめりこむ時間も無く
毛質の違いがわかるまで修行を続ける気も無く
今もっている原毛を消費するために、
必要なら今回の講師にお願いしてソーティングをしてもらおうと考えています

そしてそんな話が通じる講師だったことがまた嬉しいですね
これまでの記録をちゃんと整理をして、ファイルにしていらっしゃるのも
とてもすごい、宝物です

羊好きが集まったこの講習会、
初めてなのに初めてじゃないような仲間との出会いも素敵です。
何かと習い事をすると必ず師弟関係、その周りの関係に縛られる事が多い現状で、
しがらみ無く、夫々のままに手仕事を楽しむことが出来る、それが最高かな
羊がくれる、何かでしょう

9月にまた同じ講習をされるそうです。希望者がいらっしゃいましたらお知らせください
email:weaving@jcom.home.ne.jp

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