2008年 5月 の投稿一覧

大きな織機がやってきました

思いかけず、織幅1mという中古の織機が、流れてきました
今工房にある織機の殆んどが、意せず集まってきたもの
使い勝手が少々悪くても、新しいものが買えずに、使ってきました

綜絖枠が壊れていたので、懇意にしていただいている
クマクラさんに修理を依頼
引取りがてらきてくださった社長のKさんと、色々な話が出来て、楽しかったです
役に立つ話を沢山伺いました
丁寧に織機を作られる姿勢は、感動ものです

他の織機を少し整理して、ゆくゆくは工房に置き、服地やブランケットの講習に使いたいと思っています。

その織機に付いてきたのは、古いアッシュフォードの紡ぎ車とかせを作るための水振り機
紡ぎ車は羊の工房パオさんにオーバーホールを依頼、使える様になったら
小淵沢の家に置いておこうかと思っています。
水振り機はしばらく置いておきます

付いてきたのは道具だけでは有りません
染めていない綿糸が10kg以上、(古くて少々汚れている)細い麻や絹糸など
意せず流れてきたこれらの糸で、「ちょっと織ってみようかな」と思ってくるから不思議
最近、貴族は絹のタータンのドレスを着ていた知って、興味をそそられる
普段太いウールばかり扱っているのに、絹糸が扱えるだろうか???

と言うわけで、この1週間は、そんなこんなに振り回されていました
でもその間に、娘の希望もあって松本クラフトフェアーへ
スコットランドから糸が届くまでに済ませておく仕事がまだ残っている

夏に向けてウールは関心持ってもらえないかと思いきや
糸見本の請求が来たり、工房を覘きに立ち寄られる方があったり
小さい積み重ねが少しずつ成長している様だ
花は何時咲くのだろう

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織らずに編みばかり

このところ、カシミヤの縦糸がかけてあるにもかかわらず
編み物ばかりしている

昨日は試しに作っているモザイク編もバックの裏側を無地の鹿の子編みをしていた
かなり編んだ所で、サイズを比べてみたら小さすぎる
全部ほどいて、編み棒を太くしてやり直し
結局、朝ごはんと自分の昼用サンドイッチを作ったほかは何も家事をしなかった
朝ごはんの片付けはリッタがしてくれて、昼は夫々、洗濯は娘が・・・
夕食は前日残った野菜たっぷりのトマトスープを
水曜の夕食を担当してくれている息子が暖めてパンと並べてくれた
前に録画しておいてくれた「ウール100%」という映画を見ながら、編み続けた
岸田今日子が出ているのと題名に興味があったけれど
どちらかというと理解しにくい映画だった
気が付いたら台所は置きっぱなし、メールチェックだけして1日終了
まあこんな日があってもいいか!

写真は、18日日曜の手芸クラブで織り上げた初手紡ぎのマフラー 2人目

モザイクをかけるのが残念なくらいいい顔をしています

そしてもう一つ、久しぶりにみえた83歳のKさんの織ったマフラー

ミシンの仕事を沢山してきたKさん 自分で織った服地を縫って着るのが夢だ

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たくさんの恵

日曜日に思いかけずもたらされた、嬉しいもの









デンマークから持って帰った雑穀の粉を使ってNさんが作ってくれた黒パン
丁度昼食直前に頂き、あっという間に半分なくなってしまった
かむほどに味があり、美味しかった
作り方を教えていただいたので、忘れない内に挑戦したい
右は、リッタがくれた母の日の花 これが唯一母の日ならではの出来事

昨日月曜日は久しぶりに、習う身となり充実した日をすごした
手紡ぎ糸でニットをしているTさんを訪ねた
習いたい事は大きく3つ その他糸や紡ぎに関してたくさん聞きたいことが・・・・

一つ目は、3月始めに編み始め、ベストの身頃が出来上がり、周りのゴム編みをどうするかの相談。みどりの糸が残り少なくなってしまったので、どうするか? 
結局白とみどりで縞を入れることになった 

アイロン台に形を整えてピンで止め、ニット用のアイロンで1cmくらい浮かして
スチームを充分かけて編地を落ち着かせる
これは、乾くまで自然乾燥、その間に他の話・・・

2つ目は、今構想を練っているモザイク編みのキット商品についてアドヴァイス頂く
編みかけのモザイク編を持参したので、ニットの先生としての感想を聞かせていただいた
編のもは殆んど自己流でしてきたので、編むサイズなどいいアドヴァイスだった
後始末の仕方も教えていただき、早速今日仕上げてみた

パッチワークなら差し詰めクレージーキルトというところだろう
工房で定番として販売している色に、他の色を足して、全部違う49色
糸を少し短めに切ってしまったためにきつく編み、正方形のはずが縦長・・・
洗ったら、正方形になった、それも殆んどサイズが変っていない
9月のスピニングパーティーでは、こんなものが編めるキットを販売したいと試作を続けている

3つ目は、手紡ぎ糸のこと
30年以上も前に英国の織り講習で初めて体験した、紡毛糸の風合い
その時手に入れた本に書いてあった、
『紡毛糸はフェルト化させて仕上げ、梳毛糸は、繊維が平行に揃っていてフェルト化しない』
という記述が頭からはなれず、この裏づけを求め、色々な事をしてきた
毛質、紡ぎ方、織り方、仕上げの仕方
実際糸を見て意見を聞かせてもらえる人と出会えず、長い年月が過ぎてしまった

それがひょんなことで、ある人からその答えを頂き、
手紡ぎで納得できる紡毛糸を紡ぐテクニックを覚えた。
そしてこのTさんも、そんな話が通じるスピナー
私がわからない羊毛の微妙な部分、部位と毛の違い、毛によって使い分けるコツなど・・・
必要があれば判断をお願いすることにしている
紡毛糸と梳毛糸、気にしなければ何ということが無いかもしれないけれど
実はとってもちがう2つの性質、その中間も含め、毛糸はおもしろい

最後にドラムカーダーを体験させていただき、この良さも実感
でもそこまで手紡ぎにのめり込むわけには行かない
これはあくまで趣味にしておこう

好きなことを持っているというのは、すばらしい

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メロディーを響かせる

昨日の朝、母に教えてもらってこのNHKテレビ番組を見た

生活ほっとモーニング「この人にトキメキっ! フジコ・ヘミング」

リッタが来てから音楽に接する事が多くなり、
お供をしてフジ子へミングのコンサートにも連れて行ってもらった。
ピアノの演奏なのに、まるでオーケストラの演奏のように
メロディーがひときわ際立って、聞こえてくる

番組の中で、彼女は
『機械が演奏する様にではなく、メロディーを聞かせる様に演奏すればいいのに・・・』と
話したのが、とても印象的だった
メロディー以外の音は目立たず、それを引き立たせるように弾かれている

私達の人生もそんなものかもしれない
幾つも欲張らず、一つを大事に、でもそれを助ける事柄をそれなりに大事にする
私は織りを通して、一つの事を人々と共有したい
それは、夫々その人らしく生きる事 背伸びしすぎず、かがみすぎず
人と比べず、でも自分らしく生きられた時、他の人の生き方も認め共有できる
それを思って、まず自分らしく・・・・無理せずに・・・・ 自分に素直に・・・・
それしか自己評価を維持する方法はないだろう

苦労をたくさんして、それをそのまま生きてきた、フジ子へミングに
人々は魅かれるのかもしれない
人がどう思うかではなく、自分がどう思っているかを言える人は多くは無い
演奏にもそれがあるれ出ていると感じる

前回紹介した、手紡ぎにした黒に近いこげ茶の糸
白とあわせることで、黒に見えるかもしれないと思いながら構想を膨らませている

連休中に見つけた4つ葉 5つ葉 6つ葉のクローバー リッタと2人分 全部で60以上
これだけ幸運を運んでくれるだろうか

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自然のめぐみの中で

工房を始めてから、海外に出かける以外こんなに長いお休みは初めてでした
前半は両親と、後半はこども達と過ごした10日間でした

とりあえずこの間の成果のお知らせ
3種類の原毛を用意していきましたが、頑張ってやっと2つが糸になりました


とても気持ちのいい気候、外で木を眺めながら糸紡ぎをしました

こんな時間をすごしながら、色々なことを考えました
とても、幸せな、恵まれた時間、これから大変な事があっても
又1年頑張れるような気がします

こども達の成長がまぶしく感じられました
追って、少しずつ様子を文字にして見たいと思います

先日注文頂いた服地用の糸、工場に発注し、6月中旬に届く予定です
定番にも新色追加する予定です

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