みんなで織ったタータンの話

山形の糸の話の続きもあるのですが
今日は高校生が登録してみんなで織ったタータンの話

初めて高校3年のHMさんから相談の電話がかかってきたのは昨年秋でした
「登録したタータンをみんなで織っても、そのタータンと言える?」
昨年、本場スコットランドでタータンを織る工場で
一つのデザインを色合いやチェックサイズを変えても
同じタータンだという話を聞いてきたことをお知らせしました

それから、色々話を聞きました
高校生のグループが学校の25周年を記念してタータンをデザインして登録
それを小学生から高校性までのみんなで織りたいという計画をしていると話す彼女の話に熱意が伝わってきました

それから電話とメールのやり取り数回
登録するタータンというのは、1リピートのサイズが大きいので
実際にその本数で織ることはできないし
手織りにするためには織りやすい本数でのデザインが大事です
糸のこと、本数のこと、タータンは四角が正方形でなくてはならないことなどを話して
タリフの糸で手織のためのサンプルを織って送りました

その後、卒業の時期になり「どうなったかなぁ~」とおもっていたら
先日嬉しいメールと写真が届きました

タータン企画、大成功!!!!!!!!
明石さんに相談にのっていただき、覚悟ができ、何度か挫折しましたが、無事企画を晴れ晴れと終えることができました

素敵な糸が見つかり、念願の「みんなで織る」という目標も達成しました。私の通っていた学園は、和歌山以外に3つ姉妹校があり、福岡県、福井県、山梨県を織り機とともに旅をして、各地の子どもたちが携わってくれました。行くさきざきで、織り機に食らいついて離れない子が続出し、みんな興味津々で長蛇の列ができ、一人横糸三回ほどのガチヤガチャンを楽しんでいました。「織ってみるの、夢だったのー!!!」と興奮している小学生の女の子もいて、とても心があったかくなった旅でした

私が覚悟させた???というのは、織ったことが無いのに
チェックをきれいに織るのは大変だということですが
見事にやりきった彼らに大きな拍手を送ります

この経験を足掛かりに次のステップに飛び立ってください

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