予約注文受け付けのお知らせをしてから、1週間
販売してくださるお店を含め、100冊以上のご注文をいただいています
ありがとうございます❣️
当初の予定より大幅に作業が遅れ
2回目の校正を2日でする羽目になってしまいました
タリフでオリジナル冊子やキットのテキスト、カタログなど
全て自分たちで作っている私たちは、結構こだわりがあり
細かいところが気になります
チェックデザインは、色と本数をリボン状の図にします
それをAとB 2つのブロックに分けて
それを計算式に入れて全体のデザインが解るように書きます
時にAブロックの半分を両端に入れて、経糸本数を欲しいサイズにします
でもその1/2の書き方が色々混ざっているのが気になります
どちらが良いか、使うフォントでも微妙に変わることがわかり結局全部こちらで作ってデザイナーさんに渡すことにしました
こんな表記もあります
どうしたら、数式が苦手な方にも理解していただけるか、色々工夫しています
編集者に渡してからの確認のやり取りも
より正確にするために画像で確認しました
新版ながらほぼ全ページに変更を入れることになり
編集者とデザイナーさんの作業は大変ですがその分1冊目よりかなりレベルアップしています
校正はあと1回、細かいミスも見逃さない頼もしい助っ人が嬉しいです❣️
お休みにしている教室の生徒さんから
「妥協しないで頑張ってください」と後押しも嬉しい❣️
こんなわけで、ベストの販売準備が後回しになっています
もう少しです‼︎
2021年 8月 の投稿一覧
手織りのタータンチェック
お待たせしました❣️
チェックの本の新版「手織りのタータンチェック」のご案内です。
新版は、通常一部削除してページ数を増やして新しい内容を加えるそうですが
この本は、初めて手織りをされる方のために
「リジッド織り機でチェックを織る」という部分が加わり
本全体の構成から手を加えました
上級者向けの内容も増やして
1冊目をお持ちの方にも楽しんでいただける内容です
発売日などが決まりました。
タリフでお買い上げの方には、A5サイズのクリアファイルをお付けします
又、発売日の10月8日までにご注文いただいた方は、送料無料サービスです
ご注文はwebshopからお願いいたします
今まだ校正の大詰めなので、手抜きや妥協をせずに、より良い本を目差します
これがきっかけになってできる、新しい交流が楽しみです❣️
ラムウール単糸の服地
本の撮影のために準備したラムウール単糸の服地
デザインは、登録したタータン Handweaver Keikoです
アッシュフォードの卓上機で、服地タイプを織るのは
色々工夫が要ります
ラムウール単糸(11.3番手)の服地タイプの密度は
11/cm 実際はインチの筬を使い 28/インチ(14/インチの筬に2本)
この織り機に使える筬は16/インチの筬しか無いので
筬通しは、2本、2本、2本、1本 です
不均一ですが、綾織りなら大丈夫
織っている時は若干糸が寄っていますが、洗うときれいになります
打ち込みの密度を同じにするには、反対向きにセットした筬から10cm辺りで
経糸のテンションもかなり上げて織らないとしっかり入りません
そのために綜絖枠にゴムをつけて、下へ引っ張ります
同じ位置で織るために、狭くなって経糸を緩める時は
後ろの歯車を、6個、7個、8個、、、と
巻き取り棒の太さに合わせて数えて緩めます
そうすると、織る位置が合わずにイライラしません
糸の色によって微妙に太さが違うので、打ち込みもずっと同じではありません
デザイン通りに作った段数定規を4段、8段、12段と頻繁に当てて確認します
大変そうに聞こえるかもしれませんが
チェックが同じサイズに揃って織れるのが楽しいのです❣️
時には緯糸2段程度の狂いが出てしまいますが
1リピートの中で戻れば良しにします
最後もギリギリまで織りました
密度は揃いませんが、仕立ての時の縫い代分にはなるでしょう
織りあがった布を外してから、真っ黒になった糸綜絖を洗いました
これで次に油がついていないきれいな色の糸を通しても安心です
お待たせしました、ベストです❣️
ずいぶん前に予告しながら、随分お待たせしました
マフラーはもうたくさん織った!という方のために
タリフの糸でマフラーより少し長く織ればベストができるという提案です❣️
通常販売しているラムウールの糸で織った物はできていたのですが
新しくベスト用に入荷した糸を使った物ができていませんでした
同じようなデザインのベストは何枚も要らないので
全部見て頂いて選んでいただきたくて、待っていただきました
ベスト用に、今年の輸入で入荷したのは
ラムウールではないウール、毛質が少し硬めで少し太い糸
布にした時に布の腰とベストに良い厚みがあります
これまで入れたことがなかったナチュラル(羊の毛の色)の糸もあります
自分ではたくさん織ってきたのに、これまで紹介していない織り方もあります❣️
リジッドで織ることもできます❣️(新しい本に掲載予定)
元になったのは、20年ほど前に母が縫ってくれたこのベストです
ゴットランドの毛を紡いで織った布で、ボレロ風
サイズフリーで、脱ぎ着が楽でとても重宝してきました
という訳で、型紙も、サンプルも準備ができて
数は限られますが、縫製のお手伝いできると思います
今、工房の縫製担当mが最後の1着を縫っています‼️
経曲がりと緯曲がり
他の用事が入って、日が空いてしまいました
嘆かわしいのですが、1日の処理能力は確実に落ちています
今回は絹とウールの比較というより、布の話です
まずは布の断片を見て下さい
手織りのツイードの服地です
経糸と緯糸が同じようにクネクネ曲がっています
特殊な布でない限り、布は両方で曲がっている布が
体に馴染み易く形崩れしない服地ではないでしょうか
機械織りの場合、早く織るには、その回数だけ経糸を上下させるために
必然的に経糸をピンと張っています
経糸がピンと張っているところに緯糸を入れる訳ですから
どうしても経糸がまっすぐで緯糸が曲がる状態が強くなります
1900年代に活躍したドブクロスという織り機で織った服地が
ツイード愛好家の間で人気だと聞いた事があります
もっと早く織れる織り機に比べて経糸の張りなどが違うからだそうです
手織りの場合は、もっとゆっくり織るので、それほど経糸を強く張る必要はありません
タリフで販売している服地(ツイード)用の糸は工業用です
機械織り機で織るために作られた糸で、しっかり撚りがかかっています
機械で織る糸を使って手織りの意味があるか???
私もずっと、オリジナルデザインと織る楽しみがメリットだと思っていました
でも、上記のような事が解ってきて、自信を得ました❣️
手織りにして工場で洗いと高温高圧のプレスを施してもらった布のクオリティーは機械織り以上です❣️
最近、この服地の良さを認めてくださる仕立ての方と出会いました
嬉しいですね
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