2022年 2月 の投稿一覧

母娘並んで織りました

コロナ感染拡大で2月は教室をお休みにしました
その間に、先延ばしにしていたことをいろいろと進めています
その一つが服地
私の織り機が空いたので、娘が経糸をかけ
初めて母娘で並んで織り機に向かいました

私はモヘアとラムウール引き揃えの服地
娘は随分前から原毛を染めて紡いで準備していたホームスパン
時々清野工房にお邪魔して教えていただきました

私が織るものとは一味違う服地になるでしょう❣️

私は織り終えて次の経糸を作りました
教室用のブランケットです

115cm幅、12m (6枚分)
ブランケット用の太めの糸を全部出して、デザインを考えました
今回は幅いっぱいに赤→黄→緑→青→紫→ピンクのグラデーション
4束に分けました
一つずつ織ってもきれいですね

経糸を作る時の条件は
*明るい色と暗い色は使わない
*隣にはきれいに見える色を使う
*1色を続けて4本以上にしない

規則性が大好きな私には、思いつくまま、、、は楽しめないのですが
このみんなで織るブランケットの経糸は、だいぶ慣れました

緯糸に明るい色か暗い色を使うと
同じ経糸でも違う雰囲気のブランケットになります
明日織り機にかけます!

コロナ感染者はまだまだ減りませんが
教室の方々の3回目ワクチン接種が進んできたので
3月5日から教室を再開します
久しぶりに皆さんにお会いできるので、とっても楽しみです❣️

世界中で難しい問題が次々に起こって心が痛みます








関連記事

色々な毛糸

手元にある毛糸を色々集めてみました

一つ一つ、毛質や長さ、持ち味が異なる羊毛(一部獸毛)から作られている
それらを分類して見極める、そんな講習ができるかと試行錯誤中です

関連記事

織り機はどれが良いか?

織り機が欲しいけれど、どれが良いか分からないというご相談が時々あります
手織り機のタイプなど整理してみましょう

大きく分けて、2つのタイプがあります

日本に古くからあるロクロ式
ロクロと呼ばれる長い丸い棒に綜絖枠を吊るした紐が巻きついて
片方の綜絖枠を下げると反対が上に上がって、経糸が開きます
上に太いロクロと下に2本の細めのロクロを組み合わせることで
4枚綜絖が2枚上、2枚下に動きます
組み合わせが1と2、2と3、3と4、1と4、1と3、2と4 のようにいつも2枚単位の開きが得意です
動きが軽く、服地のように長く織る時に好都合です
しかしながら、バランスで開いているので、綜絖を1枚だけ下げるというのは苦手です
なので1対3の開きがある組織織りは織り難いです

海外の織り機に多いのが、べダルを踏んで、又はレバ操作で綜絖枠を上に上げるタイプ
何もしていない時は経糸が全て下にあり、どんな組み合わせでも経糸がきれいに開きます
しかしながら、綜絖枠を持ち上げるのが重いです

厳密に見ると服地はロクロ式の方が理想的
上下に開いた経糸がどちらも同じテンションになるからです

織り機本体が重い?軽い?折り畳める?
織り機のサイズは?幅と奥行き(間丁)は?
筬かまちが上から吊してあるか、下に支点があって前後に動くか
巻き取り部分は本体の内側か外側?右、左? 
ブレーキのシステムは歯車か、ドラム式?
ペダルは何本?タイアップがやり易い?やり難い?

などなどチェックする項目は多々ありますが
要するに
何が織りたいか、置く場所はあるか、予算は?などから選んで
後は工夫して自分仕様にして慣れることではないかと思います

ちなみにタリフの教室は
アッシュフォードのテーブルルーム以外は全て中古の織り機
東京手織り機、アッシュフォードのジャック、レクレ社のコロニアル、ミネルバ
大忠織り機、さおりの4枚綜絖など
生徒さん方には織る物や技量で選んで使っていただいています

織り機入手を考えている方の参考になるでしょうか???

追記です
織り機が欲しい方に、そのことを周りの方々に話すことをお勧めします
手織りに無縁の人でも、「親戚の高齢のおばさんが手織りをしていたな、道具はどうしたんだろう?」なんていう情報が入ってきたりします
私はそういう道筋で織り機を譲り受けられたら嬉しいなぁと思います

工房にある織り機はそうやって私のところへやってきました

ちなみに今生徒さんの1人が4枚綜絖の織り機を探しています
どなたか、もらい手を探している方をご存知ありませんか?





関連記事

服地の洗い

教室がお休みに入る前にHさんが服地を織り終えられました
忙しいお仕事の都合をつけて通われています

モヘアとラムウールの2本合わせて織る軽い服地
打ち込みが難しい杉綾ですが、とても気をつけ織られました

この頃は、工房で服地を洗っています

工房の台所の流しにお湯を張って、ジャブジャブ
糸に付いている油を落として、糸を膨らませて毛を出させて絡ませて布に変化させます
間で脱水しながら洗剤で2度洗い、濯ぎは洗濯機で様子を見ながら2回
洗濯機では布端が伸びてしまわないように、時々止めて布を動かします

最後の脱水の後、布を平なところへ広げて整えて棒に巻きます
真ん中を少し引っ張り、両脇が伸びないように気をつけて、、、
しばらく置いて広げて干しました

この後プレスのために工場へ送りました
仕上がりが楽しみ❣️
Hさんのお嬢さんのマントになる予定です

教室がお休みの間に糸の比較を試しています
同じ羊毛から紡ぎ方を変えると違う性質を持った糸ができるはず。。。

でも紡ぎ技量不足ではっきりした違いができず
羊毛が持つ性質の方が強く出ています
そう、毛は嘘つかないですね

また違う課題も見えてきました

関連記事