絹とウール、織る時の違い

着尺を織っていた方がウールの服地(ツイード)を織っていて
打ち込みが入らないというお問い合わせをいただきました

そこから、絹とウールの織り方の違いを書いてみようと思いました
自分では着尺を織った事が無いので間違った見方があるかもしれませんが
そんな時は、ぜひともお教え下さい

織り方の違いは、糸の持つ性質が違うということから始まります
絹糸はツルツル、滑りが良く、ウールに比べたら、糸の摩擦は無いに近いとも思います
糸に糊付けもしてありますね

着尺を織る時は、綜絖の後に綾棒をセットしたまま織ります
それは絹糸が細く、切れた時に見つけられないからだと聞きました
そのために着尺用織り機は間長が長いのでしょうか?

ウールは絹糸に比べて数段太いので、切れてもすぐに見つけられますし
綾棒入れておくとその箇所で糸は滑らず
結果間長が短い織り機で織っているのと同じですね

でも、たまに綾棒を入れて織る時もあります
毛羽立ち易い糸を経糸に使ったり
経糸を繋いでいて、結び目が擦れて解けてくるような時は
綾棒の後ろは経糸が動かないので、有効です

余談ですが、先日織り終わった細いモヘアとウールの引き揃えは
問題なく織れるのですが、さすがに平織りでは織れません!

次は緯糸の入れ方です




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