モヘアの服地

連休の前半は教室がお休み
進んでいなかった服地を織っています。

今回は経糸ラムウール太めの単糸
緯糸にウール単糸とモヘアの引き揃えです。
太めのモヘアなので管巻きにできず、H型杼が活躍しています。

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手織りのタータンチェックがUKへ


イギリス湖水地方で手織りを教えているJanさんのグループの方々が
私の本を取り寄せてくださいました。
タータンの本場で受け入れられて嬉しい❣️

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織り縮み

この頃手織りをされている方々から「織り縮み」について
質問されることが度々ありました。

糸を布に織ると、機械織りでも、手織りの達人でも
必ず織り縮みはあります。
だって、ピンと張った経糸の間を緯糸が上、下、と通され、打ち込まれる。
糸はなりたい形状になる。
ということは緯糸がウネウネとなるわけで
織り幅の長さで足りる訳が無い‼️
なので、織る時  緯糸を斜めに入れると教えられる訳です。

これは最近1m幅で織った服地の巻き取りの端
最初は広かったのに、少し進むと幅が狭くなり、その幅が続いています。
左右同じです。
計測してみたら、織り機の上での縮みは通し幅からマイナス6%

では <適正な縮み> と <縮み過ぎ> の違いは❓
端の経糸の様子を見てください。

左は生徒さんがご自宅でおられた画像をお借りしました。
同じ2色4本ずつの経糸ですが、緯糸の長さが少し足りず、端が引っ張れて模様が潰れています。
最初から端がきれいに織れないので、どうしても引っ張り気味になる結果
手織りを始めたばかりの方に多く見られる現象です。
右は私が織っている織り機の上の写真。

織り機から外すともう少し縮み、洗うともっと縮みます。
タリフのラムウール双糸は4本/cm平織り、5本/cm綾織りともに最終的に約20%縮みます。

縮み率は、使う糸、太さ、織る組織、密度、経糸の張り具合、仕上げ、
更に織る人の手加減などで異なります。
大体の目安はありますが、一定ではありません。
なので、自分のデータを記録することが一番有効だと思います。

経糸の張り具合のことも質問されますが、
ウールは絹糸ほどは張りませんが、それでもかなりテンションをかけます。
織りやすい張り具合があるので、織って試してみてください。
経糸の張りに多少のバラつきがあってもしっかり張るとすくったりするミスが減ります。

私は手織りの細かいことについては誰かに習ったことはありません。
多くの基本的な考え方はDavid Gurneyが示してくれましたが
ほぼ全て自分流。異なる考えがあるかもしれません。
なので、この情報を元に自分で確かめてください。

Davidの口癖
織りに何が正しくて、何が間違いは無い❗️

自分が望んだ物が織れれば正解だし、
何か違えば、観察してどうしてかを考えましょう❣️

楽しむことが一番大事ですね〜

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残り糸



使い残りの管巻きの糸が箱にいっぱいになり
しばらく前からこれで織る物を密かに考えていた。
今回は暗めの色

いつもは隣合わせの色が
きれいに見えるように色を選ぶけど
今回目指すは何となくブレンドし合う関係
それぞれの色を調和してくれる名脇役は大体3色
規則性が大好きなので、これにも緩〜い規則性が、、、
それが上手く効果を出してくれるだろうか?

ちらっと見た娘は「なんだか暗い」
自分でも緯糸を入れてみないとわからない😅
これが出来るのは糸屋ならではですね❣️❣️❣️

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春の花


暖かい日が続き、花がきれいに咲き始めました。

コロナのロックダウンの時に、
娘が庭の手入れをして出てきた沢山の小さな球根
捨てるのは忍びなく、狭いけど邪魔にならないところに埋めました。
彼岸花が咲いていましたが、今年は房咲きの水仙がたくさん出ました。
祖母が色々な水仙咲かせていたのが懐かしい。

硬い蕾だった斑入りの椿もきれい。
同じ木に真っ赤な花が咲いているのはなぜ?

昨秋の植木屋さんの手入れが良かったか
これまで花は少なかった椿が今年はたくさん咲いています。
沈丁花も満開。

心騒がしい毎日でも、自然は変わることなく美しい❣️

不順な天候で体調を崩されている方
花粉症で辛い思いをしている方
寝込むほどではないけど、なんとなく不調という方
どうぞお大事になさってください❤️

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春の訪れ


工房を移した時に植えた沈丁花が満開です。
少しずつ大きくなり、花も増えてとても良い香りがします。

本当に久しぶりの投稿になってしまいました。
文字にすることが苦手なので、つい後回しに、、、

教室では次々に作品が織り上がり、
皆さんが思い思いに手織りを楽しまれています。
教室が忙しいと自分の織りは進みません。

織りの写真は生徒さんの織りあがったブランケットツイル
織る時に見ている面(表)を見ると何となく違和感が
でもよくよく見ても間違いはわからない。
裏を見たらはっきり線がありました。

何度見てもどう間違えているか分からず
結局手書きで組織図を書き、1本の糸の動きを特定し
それでも直ぐに迷子になるので、1段の動きを言葉で書いて言葉を追いながらチクチク!
最後の写真の毛糸針が直したところ

時間はかかるけど、また新しい技術を手に入れた気分❣️

暮らしの中で落ち込むことは多々あるけれど
自分をごまかさずに日々を過ごしたい。
織りは自分との向き合いの時。
自分を生きているだろうかの確認の時でもある。

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今年最初のお料理


子どもの頃から、人が集まる時に母が作っていたフーカデン。
名前を聞くことはほとんど無いけど、確かに母が使っていたお料理の本にあった。

「フーカデンってカタカナ?」と聞かれて、初めてネットで調べてみたら、すぐ見つかりました。
フランス語のフリカンドーがフーカデンになったとか。

茹で卵をハンバーグと同じような挽肉を包んで
オーブンで焼くか、蒸し器で蒸す、とあるのは、その時代オーブンがある家は珍しかったからでしょう。

見映え良く、嫌いな人が少なく、一度にたくさん簡単にできるので、人が集まる会食にぴったり❣️

ケチャップとウスターソースを混ぜたソースが良く合います。

会食の場所提供は大変だけど、みんな楽しくて良かった❣️

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新年おめでとうございます。


新年おめでとうございます。
皆さまにとって良い年になりますようお祈りいたします。

と言ってもほとんどお正月らしいことはせず
2日に妹家族も来てくれて子どもも入れて13人の会食だけ

年末年始のお休みは、思いつつできないでいた事をする時間❣️
それぞれの詳細は後ほど。
明日から教室が始まります❣️

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譲り受けた初版本

久しぶりの投稿になってしまいました。
その間皆さんと共有したいことは沢山あったのですが、
言葉にまとめることが苦手なので、どうしても後回しになってしまいました。
この辺で、少しずつ始めたい、でも3日坊主になってしまうかも、、、

私の師David Gurnnyが亡くなって、彼の織りの本を何冊か譲り受けました。
その中の1冊AHandweaver’s Source bookの初版本

出版されたのはアメリカ、1953年です。

現在手に入るペーパーバックの本にMarguerite Porter Davisonは1887-1953とあるので、亡くなった年出版されたのですね。

掲載されているデザインはオリジナルは224点なのに
今手に入りペーパーバックは146点
それでも凄いですが、今の本に出ていないデザインを織ってみたい、と本数が多いデザインを細い糸で織ってみました。



細いウールをベースに模様は2/16のヤク
約30cm幅で400本余り
左右対称にはならない組織で、何度か書き直しました。

糸の太さや色を変えて試し織りをして、この組み合わせになりました。

織っている途中で止まっても分かりやすいにで
これは教室の合間仕事においておきましょう。
次は後50cmで頓挫したままのツイード‼️

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