今週、初めて手織りをするという方の体験講習がありました
その色選びをしていて、一つ気がついたことがあります
英国を中心に発達した毛織物、ツイードは
原毛を染めて複数色を混ぜて作った紡毛糸で織られたもの
その流れか、現在タリフで販売している工業用の糸は
ほぼ全色が、複数の色を混ぜて作られています
その良さは、他の色との相性がとても良いこと
たとえば、少し濃いピンクが混ざっている紺は、赤系の色と相性がバツグン
なのでチェックを織ると、一つの糸が、色々な顔を見せてくれます
沢山の色がある中で、合わせる色によって見え方に違いがある事は気がついていました
これは、9月にマフラーキット発売を始めてから人気が有るチェックです
このチェックでとてもきれいな色を出している濃いモスグリーン
今年になってずっと人気があって、工房での講習に何度も登場しました
今週体験講習をしたTさんが選んだのはこの緑ともう少し明るい同系色の緑
でも、これで織ってみたらなんだかきれいな色に見えません
横糸に他の色をいれてみたら、沈んでいた色がきれいに見えてきました
この色は、名脇役ですねぇ
そういう目で、他に色を見回したら、同じような脇役が沢山いました
その反面、主役にしかなれない色も・・・・
色の不思議を体験した出来事でした
だからチェックを織るのは止められない・・・限りない組み合わせです