まとめ

数日お休みしてしまいました
工房で手織り講習が始まり、糸の注文が入ったり
忙しい日常が戻ってきました

今日は、私がしているウールの服地を織ることに関することのまとめにしたいと思います

続けて読んでいただいた方はお気づきかもしれませんが
私が興味を持っている織りは、英国の1800年代です
産業革命で紡績が出来るようになり、それまで手紡ぎ糸を買って手織りをした人が
紡績糸を買って服地を生産したり、
また織物工場の大きな機械で布を生産もしていた、そんな時代でしょうか・・・

1982年に初めてスコットランドに服地の織りを習いに行った時
教えてくれたデイビットは、ハタスリーという機械のような織機で服地を織っていました
それをクラフトフェアーに出店して売ったり、また夏に観光で訪ねて来る人たちに
自宅でデモンストレーションをして見せて売って生計を立てていました
まだほんの少し残った昔の名残なんでしょうね
2001年に彼もやめてしまい、小さな織物工場も次々閉鎖されて行きました

横道にそれました
紡績糸を使って手織りにする服地 これを1800年代のものとすると
日本でスコットランドから伝えられたと言われているホームスパンは
それよりかなり古い年代のものと言えるでしょう

最近一つ疑問が出てきました
英国の毛織物(ツイード)は必ずあや織りなのに、
最近目にするホームスパンの服地は平織りの物がほとんど、
平織を好む日本になじんでしまったのでしょうか???
今度ホームスパンの大先生に伺ってみましょう

そして、私がデイビットから紡績糸で織る事を習って以来、この服地のメリットは
自分の色のオリジナルデザインで織ること、手織りを楽しむことだけと思っていました
織工場の機械で織るのと同じ糸を使って、手織りにして工場に出して仕上げをしてもらう
ホームスパンに親しんでいる方々からすると何が手織り???と思われるだろうと勝手に思っていました

しかし、今回ツイードが好きで布を見に来てくださった方から
スロープロセスの良さがあるとを教えていただきました
なるほど、服地を織っていて解いた時にその糸が随分伸びてくることに気が付きました
横糸がゆったり入っているという事でしょう

そうすると、ひと昔前の動力の織機は、杼が比較的ゆっくり動いているのに比べ、
私は手で杼を入れているのでもっとゆっくり、
新しい機械は杼も使わず目にも止めぬ速さで織っていくのとは比べ物にならないのは、明らかでしょう。 

そんなことを知ってますます服地が織りたくなった
今、チェック展前に織るのをあきらめた物を織って、楽しんでいます

長々読んでいただきありがとうございます
私が服地を織っている糸も、販売していますので興味が有る方は問い合わせください

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。管理者の承認後、掲載されます。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

関連記事