チェック講習会終了、そして・・・

1週間前の日曜日は、チェック講習会の最終回でした
前回の課題はグレンタイプのデザイン
みなさんの作品が集まりました

それぞれが好きな色を組み合わせて、自分らしいチェックが織れました

3回目の課題は、タータンタイプのデザインでした
タータンはスコットランドの北部、
イングランドの影響が受けにくいハイランドで発達しました
ある本によると、始めはその地にいた《みすぼらしい羊》の毛を洗わずに
毛先をそろえて梳毛糸に紡ぎ、染めて織られていたそうです。
みすぼらしい羊・・・原種に近いソイという羊がもともとハイランドにいたということですから、
毛は細く短い、部位の差もあり、1頭から取れる羊毛も少ない、
そんな毛を、もちろん手紡ぎにしたのでしょう。
時代からするとフライヤー付の紡ぎ車ではないでしょうから多分スピンドルで・・・・ 
途方もない様な時間と手間をかけて細い細い梳毛糸を紡ぎ、
糸染めしてタータンを織ったのでしょう。だからタータンの糸は無地です。

正式にタータンというのは、タータンとして規定を満たして登録が出来た物を指します
日本で、一般にスコットランドチェックを総称してタータンチェックと呼ぶことが多いですね
千鳥格子やグレンチェックの様に細かく色が混ざるチェックに対して
大き目の無地の四角があるタイプをボックスチェック、
またはタータンタイプチェックと呼ばれています
アンダーチェックとオーバーチェックの組み合わせですが
色を加えていくことで、どんどん複雑なチェックになります
でも手織にするには縦糸の本数が限られているために
余り複雑にすることが出来ませんがバリエーションから組み合わせで
いろいろな作品が織りあがるでしょう

終わり近くに第1回の講習会に参加されたKさんがタータンタイプの作品を持って来てくださいました

1ヵ月後にタータンタイプの作品を持って集まることにしました

この講習会から得た事が沢山ありました
長くチェックばかり織ってきて、工房でもチェックを中心に講習しているので
1つずつ組み立てていく基本と応用は当たり前になっていますが
初めてチェックを織る方にどのような講習内容が良いのか・・・
手織のためのチェックデザインについてテキストを作りたいと思っているので
その内容も、これからの講習もまだまだ試行錯誤がつづきます

考えの整理がつかないまま、気になっていた昨年の決算に取り掛かりました
溜めずにパソコン入力すれば簡単なのに、時間がたつと益々時間がかかりました
どんどん複雑になっていく帳簿に、でも、みなさんが応援してくださることに
沢山力をいただいています

洗うと膨らむこの糸、織ってから洗うと切ってもほつれない布になるこの糸
それが好きで、沢山の人に楽しんでもらいたい・・・
そう思って続けています
これからも応援よろしくお願いいたします

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