2017年 5月 の投稿一覧

手織りの布には耳がある!

随分間が空いてしまいました

この頃工房で話題になったことに、織ったものの耳の糸の始末のことがあります
私は4段~6段くらいの色替えは切らずに続けます
縦に渡っているところを織りながらからげていくと目立たなく出来るのですが
この糸が見えるのは手織りならではと思っています

というのは近代の工場の織機で織られたものは手織りのような耳がありません19世紀後半から活躍したドブクロスという織機はシャトルが使われています

この写真は改築前のKnockando Woolmillで撮りました
今でもこの織機がうごいていて、この織機で織った布は耳がきれいに織り込まれています

シャトルを使う織機はボビンの糸が無くなったら織機を止めなくてはなりません
この織機は1分間に100段織れるそうです

スピードアップのために新しく作られた織機はシャトルを使いません
織機の脇にコーンに巻いたままの糸をセットして、毎段通していきます
どうやって??? 
左から糸をつかんだ腕が進んでいきます
同時に右から腕が伸びてきて、真ん中で糸先を右の腕に渡します
そして右端まで緯糸を引っ張って行きます
これで1分間に400段にスピードアップしたそうです
目にも止めぬ速さの機械をゆっくり動かして写真を撮らせてもらいました

既製品のマフラーは幅広の織機で間を空けて何枚も同時に織って、
仕上がってから切り離します
だから、耳があるマフラーは手織りだけです
そんな証拠に色変えの時の緯糸はほどほど残しておきたいなぁ~と思いますが、
みなさんはいかがでしょう?父が亡くなって1ヶ月余り、昨日関係者の方々にお越し頂いて偲ぶ会をしました
お話し頂いた父の思い出から、これまで知らなかった一面も教えて頂きました
99歳まで意欲を無さず、回りの人を巻き込んで爆走・・・
おせっかいと思ことが多々ありましたが、
それで命を助けられたという方の話もあり、
聞かせて頂けて良かったです

一番近くにいた孫娘の感想「自己中だった」 
家族には、そうだったね~



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夫々に楽しむ教室~

今日からまた賑やかな教室が始まっています~
連休の間にいろいろな色を組み合わせて5本もマフラーを織って楽しんだ男性生徒さんのTさん
次々と質問が出てきて、どう説明したら良いかを考える私の頭はフル回転
女性の興味とはちょっと違うのが、とても新鮮
理屈っぽい私だから答えもちゃんとある!さてどう説明するか・・・ 

今日から新しい作品に取り組むKさんは迷ったけど、タリフでキットを販売しているリバーシブルのマフラー(2カラー)に挑戦
自分の欲しいサイズなどを割り出したあと、1人で丁寧なノートを書きました~

アパレル関係の仕事をしている青年Iさんは、2作目の長いマフラーを黙々と織り続けました
何にでも興味があって、織りながらも耳はダンボ! 
そうそう~ 沢山のことを拾い集めて役に立てて下さい~ 

カシミヤで一部杉綾の組織が入ったチェックを織り始めたSさんは
ペダルの踏み方が一度では呑み込めず、何度か書いたノートとにらめっこ
でも、最後に『あぁ~そうか』と自分で道筋を見つけられました

何処でそう思えるか、どの道筋に落ち着くのか、みんな違うのでそんな過程が楽しい~

ツイードを織り始めたHさんは、デザインも自分で考え、計算したり、機掛けもほとんど1人でしました
間違いも自分で見つけ、どうしたら良いかを説明すると自分で出来る~
そんな手間のかかる直しを終えて、試織り、色や打ち込み具合を確認して、本番を織はじめました

沢山の刺激をもらって、私も楽しかった
さあ、明日は休みだけど土曜日は7人の予定~ 賑やかになりそうです

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ちょっとお出かけ

ゴールデンウィークにイギリスから友人夫婦が来日しました
前半は香港で働いている息子とガールフレンドと一緒に観光し
最後の4日間を私達家族と一緒に過ごしました

来日してすぐの1日、一緒に行ったのは スカイツリー
私も初めてでした 当日券でも待つことなく、スムーズ

高いところも感動だったけど、浅草までの移動中に見つけたこのスポットも良かった
浅草寺はとても混んでいました

連休が終わって、息子さん達が帰ってからは、一緒に八ヶ岳の家へ行きました
6か月ぶりの家も、窓を開けて外の温かい風を通して気持ちがいい~


近くにありながら行ったことがなかったゴルフ場へご案内
ひょっと標高1000mでのプレーに興味あるかなぁ~と

プレーはしなかったけど一番眺めの良いところにレストランがあり、ランチを楽しみました

めったに食事の写真は撮らないのですが
たっぷりのローストビーフがとても豪華、リーズナブルなお値段でした
とても元気になったような気がしました~

帰りは清里方面へまわって、いつも見ない東側から見た八ヶ岳両親のことがあってずっと遠くへ行けなかったから、とてもいい気分転換になりました
ちゃんとこの予定をキャンセルしないで済むようにタイミングを見てくれた父の配慮があったかもしれませんね

久しぶりの英会話で、また日本語には無い雰囲気を楽しみました
1975年英国滞在中に参加した2週間の手織り講習会で出会い、その後沢山のことを教えてもらった友人J
J亡きあと、Jの姉Nと親しくさせてもらい、Nも亡くなり、今度来日したのはその娘N夫婦 
渡英するといつも受け入れてくれた彼女たちに感謝! 少しお返しができたかな~

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