一機に季節が進んで夏のようですね
そんな中、我が家の紫陽花が咲きはじめました
いつも、他の紫陽花よりかなり早く咲き始めます
肥料などをあげていないので、花が小さくなってきたようです
朝から日差しが暑い今日は、花も葉もしんなりしています
こんな色合いでチェックを織りたいなぁ~と毎年思います
2019年 5月 の投稿一覧
服地の仕上げ
今日は、服地の仕上げをお願いしている八王子の大恵さんを訪ねてきました
タリフでスコットランドから輸入している糸は工業用で
チェビオットという名前の糸は機械で服地を織るための糸です
機械で織った服地を仕上げるのと同じように
手織りの服地も工場での洗いと仕上げをしてもらうと完成度が上がります
染めもせず、手で織っても工場で仕上げてもらう・・・
それでは手織りの服地の意味がない???
そうではありませんが、その話は次回にしましょう
ラムウールの糸で織った布の仕上げが
思ったよりフェルト化して戻ってくることが続いたので
工場へ話を聞きに行ってきました
大恵さんは工場生産品の仕上げを主な仕事としていらっしゃり
洗いは大きな洗濯機でしています
そのためある程度の量をまとめる必要があり
ツイードの布も、ラムウールの布も一緒に洗うために
ラムウールの方はどうしてもフェルト化が進んでしまうとのことでした
別にして扱っていただける程の量をお願いできないですね
ラムウールの布でフェルト化させたくなかったら自分で洗うのが良さそうです
洗ったあと、湿っている間に、布が乾くまでアイロンをかけてください
自分で洗った布をプレスだけお願いすることもできるそうです
工場での蒸気をバキュームしながらのプレスは有効です
興味深かったのは、同じ糸を機械で織った布も、
工場や扱った人が違うと仕上がりが微妙にちがう仕上がりになるので
それを微妙に変えて同じにするのが自分たちの仕事だということでした
それなら手織りの布は、同じ糸でも織った人によってかなりバラつきがありますね
仕上げて欲しいと集まってくる色々な布を、
それぞれに合わせて洗って仕上げる手間をかけてくださっています
でも、いつも同じ仕上げにはできないそうです
そんな面倒な仕事を引き受けてくださるのは有難いですね
最近タリフの糸で織った布の仕上げの依頼が増えているそうです
『皆さんの思うような布になったでしょうか?』と気にしていらっしゃいました
いかがですか?
何か思ったように仕上がらないことがあったら聞いてくださいね
手紡ぎ梳毛糸
少し前の話になりますが
最近羊の毛刈りに関わりが多くなった娘Mが
厚木の小さな牧場BOCCAの毛刈りをさせて頂き、原毛を持ち帰りました
羊のミルクでチーズを作っているところで
そのための羊はフライスランドという毛足が長いタイプです
ちょっと見せてもらったら、細くて長くてピカピカ
スコットランドで1775年と刺繍がある梳毛糸の布を見てから
いつかあんなピカピカの布を織ってみたいと思っています
そのためには細い梳毛糸が紡げる羊毛が必要!
という訳で、300g分けてもらって紡いで見ました
こんなに細く・・・と思ったけど
双糸にして洗いました
洗う前は4番手、脂が落ちて5番手になりました
思ったより太かったので、再度もっと細く挑戦中
織れるかは解らないけど、とりあえず糸を作ってみましょう~
機かけの講習会でした
金曜日はタリフの定休日ですが
今日は、単発で洋の機かけ講習会をしました
参加者は、教える立場の方2人を含め経験も様々な7人
頭の中では『こうして、ああして、こう説明して・・・』などと考えていましたが
聞きに来てくださった方々にちゃんと届いたでしょうか?
経糸をきれいに作るの時の工夫があることなどから始めました
手作りの仮筬(ラドル)の設置場所が織り機と目的によって多少ちがいますが
2cm幅の単位で分けて巻き取ると、随分早く巻き取れるのを見ていただきました
仮筬に入れながら、デザイン通りに経糸ができているかも確認できますね
キットモヘアとラムウールの単糸の2本どりは
綾棒を移動させない巻き方を見ていただきました
モヘアは経糸には使えないと思っていたという感想もありました
綜絖が開けば織れるのですが、通常巻き取りが大変ですね
でも2cm幅に分けるだけなら、大丈夫です
補助糸(導き糸)を使うのは、経糸の無駄を省くためでもありますが
『お仕事で手織りをされている方はこの方が早くて良いですね』と
参加された方が気が付いてくれました
同じ設定で続けて織るときは便利です
でも、これを始めると違う設定のものを織るのが面倒になったりします
いつも、人が居ない時を選んで一人で作業をしていた服地用経糸の巻取りを
初めて皆さんの前でやりました
しかも、今回の経糸は時々色を間違えてほどいたり・・・
巻き取っていると所々緩んでいる糸が見えましたが、少しずつて前に移動させて
綾棒の向こうはほどほど揃ってきました
周りの方々を見る余裕なく、いつものように巻き取りました
皆さんが何を拾って下さったかは、解りませんが
何か小さな工夫を見つけてくださったと思います
これらの小さなヒントからご自分に合ったやり方を見つけてくだされば嬉しいです
大事なのは、自分で考えること!工夫すること!
何か上手にできていないなぁ~と思ったら、
同じ設定(同じ糸、同じ本数、同じ長さ)で繰り返しやってみましょう
そうすると、自分が苦手なことや出来ていないことが見えてきます
そのために何をすれば良いかを考えられれば、必ず上達します
機がけが大変で、終わったら殆ど終わりの気分・・・と言われるのを耳にしますが
慣れるとこの部分の作業はどんどん早くできるようになります
基本がわかれば応用ができる!
手織りを楽しんでくださいね
糸は嘘つかない‼
毎月第2水曜日は、手織工房タリフにbaru先生が来てくださって
手紡ぎとニットの教室をしています
午前中の紡ぎのレッスンでは、手紡ぎ毛糸にまつわる奥深い話がおもしろく
糸についての興味は尽きません
ニットは、手紡ぎの糸だけでなく、本のこのデザインが編みたい・・・など
希望に沿って教えてくださいます
宿題無しの教室の時間だけで編み進めるのも良いかな~と思います
参加者募集中です
次回の紡ぎレッスン6月12日(水)は
メリノとシルクをブレンドした糸の講習です
1回だけの参加も可能ですから、興味がある方はお知らせください
10:30~12:30 講習料3000円 材料は実費です
さて、1週間前の5月の紡ぎとニットの日に、会う機会が取れずにいたTESSILEさんが来てくれました
ずいぶん前にbaru先生につなげてくれた友人です
私たち3人と娘Mの共通の興味は糸や手紡ぎのこと
それぞれに少しずつ違う手紡ぎの経験があり、毛のこと、紡ぎ方、その後のことと
久しぶりに工房近くで中華の食事を楽しみながら
終わることが無い糸の話を存分に楽しみました~
どのような形にしても、糸は嘘をつくことが無いという結論を踏まえて
羊毛の種類、紡ぐときのテクニック、糸の形状、仕上げの仕方・・・
少し疑問を持ったら、奥深さに芋づる式に興味は続きます~
新しく共有できた1つは
『紡毛糸の双糸でが好き』という娘Mが織ったマフラーについて
手紡ぎ糸で織ったものは、踏んだり、ローリングしたり、という仕上げが
糸の味を引き出すということは経験していたのですが
双糸の場合はどうする???
単糸を2本合わせたら、糸に弾力性が増し、それが双糸の味
手編みには双糸が向いている、と考えますが
でも紡毛糸で手編みにすると、3年目にはダレてくる・・・
ず~と、回り道しながら私たちがたどり着いたのが
同じ紡毛糸でも単糸と双糸は別物‼
知っている方には何でもないことが
自分たちの経験や意見を合わせて引き出した結果は
教えてもらったよりずっと嬉しいものですね
沢山エネルギー補給をしたひと時でした
次は7月のbaru先生のレッスンに合わせて合うことになりました~
スコットランドからの糸が今日届きます
工場の生産の遅れと10連休の休みに巻き込まれて輸入が遅れて
待っていてくださった方々にはご迷惑をおかけしました
確実に上がっている仕入れ値段、どのように対応できるか慎重に検討する必要があります
極力値上げを避け、送料など手間をかけても安くする努力をしたいと
私たちの小さな商売を継続するための工夫を大事にしていますので
どうぞよろしくお願いいたします
9月21日22日の東京スピニングパーティーに参加します
手作りの道具
1年前に友人のお母さまが使っていらした織り機を頂いたのですが
その時、材料や紡ぎの道具が少ししかありませんでした
この連休、いよいよ家の片づけも大詰めになり、
大量に毛や糸、紡ぎの道具が出てきたというので
昨日娘とお邪魔してきました
このままでは全てゴミになってしまうかもしれないという中から
可能な限り拾ってきました~
この片づけが終わったら、紡ぎと織りをしてみたいという友人に
小さな織機と紡ぎ車とそれに使える道具を選んで残しました
それから、車いっぱいに積んで、小さなお店をしているソウイさんへまわって
原毛や糸、道具で役に立ちそうなものを沢山引き取っていただきました
まだ沢山残っていますが、少しずつ仲間に使ってもらいましょう~
道具の中に使い方が良くわからないものもありました
お店で売っているようなものではありません
清野工房に通っていらした方だったので問い合わせてみたら
当時の生徒さんのために新之助先生が手作りで道具を作っていらしたそうです
自分で使いやすいものを考えて作っていらしたのですね
清野工房にお届けすることになりました
染めた原毛や、カードをかけて紡ぐ前の状態のもの
紡いだ糸、手を付けていない様子の糸や原毛もありました
子育てを終えたあと、楽しい時を過ごされたお母さまを知って
友人も嬉しかったそうです
私たちも楽しい時をお裾分けしていただきました
そんな古いものが愛おしいのどうしてでしょう???
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