今年も実現できなかったことがたくさんあります
お宝交換の場として楽しくなってきたタリフマーケット
糸屋を始めて年1回の外へ出かけるスピニングパーティー
講習会の企画案は色々あるのに
人との交流を抑えるためにいつも
半分アクセルに半ブレーキ状態、、、
不完全燃焼のような、休み癖がついてしまったか、
なんだかモヤモヤ、、、
こんな時に、知らずに手が出るのは超面倒くさい作業のようです
こんがらがった糸を解くとか、
面倒な織り間違いの直しとか、
思うようにできずにしまい込んであった編みかけとか、
今回もやっぱり❣️
友人のお母さま、愛子さんが遺した手紡ぎ糸です
清野工房に通われて服地も織られたので、多分その残り糸でしょう
色と太さは似ているけど、よく見ると撚りが強め糸とそうでもない糸
カセはきれいだけど、虫に喰われて切れている
めちゃくちゃ手間がかかるのを承知で手をつけました
経糸は紡績糸の単糸、緯糸より少し細いので経糸密度は少し下げ
緯糸を混ぜるためにシャトルは4つ
通し方を変えて緯糸は6段のリピート
奇数が良いのは分かるけど、私の思考回路では対応できない
加えてそもそもの糸が混ざっていることを考えると、まぁいいか、、、
糸を使い切って85cm幅 5m余り
<<この模様「色々な綾織り」の表紙にあります>>
<<どれだか分かりますか?>>
で、、、
この作業で少しはスッキリした?
まぁまぁでしょうか
コロナで心の隅っこにある重い物はすぐには無くなりませんね
皆さんも同じだと思います
どうぞ皆さまお大切に❣️
良いお年をお迎えください
2021年 12月 の投稿一覧
縮絨はフェルト化ではない!
時々思いがけない方との思いがけない会話から
探していたお宝がいきなり出てきたような発見があります
些細なことだけど、なんだか嬉しい❣️
そして次につながる大事なキーワード
先日リジッドでは細い糸は織り難いと書きました
でも2つ目のへドルを使うと、倍の密度で織ることができることに気がつきました
例えば4/cmのへドルを2枚で8/cmの密度になる
タリフのラムウール単糸は無理だけど、細い綿糸など可能かもしれない!
もしも試した方がいらっしゃったら、感想を聞かせて下さい‼️
もう一つは縮絨のこと
縮絨はフェルト化することでは無い‼️‼️
ホームスパンで織っている先生が教えて下さいました
知らなかった
糸は織る工程のために撚りをかけられて、羊毛は閉じこめられているような物
もちろん布の役割を果たすために強い撚りをかける時もある
それを布に織ってから、洗いで糸を膨らませて毛を立たせる
これが縮絨
けれど、フェルト化は開いたキュティクルを絡ませて動かなくする
似た変化だから分かり難いけど理屈は納得!
何度も何度もやってみたら「ここ‼︎」というところが見えてくるのだろうか⁇
ホームスパンはしないけど、工業用の糸で再現してみたい
そしたら、もっと完成度が高い服地になるだろう〜
ラムウール単糸について
最近ラムウール単糸のご注文を度々いただくようになりました。
リジッドで織る時は?というお問い合わせもいただきました。
なのでこの糸についてお知らせしたいと思います。
この糸は、11.3番手(工場で示す番手)の紡毛糸で
ラムウール双糸を作るための単糸です。
双糸は元々工業ニット用にデザインされているので
甘撚りで仕上げでふっくらする風合いのための糸です。
タリフではマフラーを手織りにする目的のためにこの糸を販売しています。
単糸は、双糸にした時に良いように比較的甘い撚りです。
この糸を使って機械織りをする場合は、この糸の撚りを強くするそうです。
実際に、服地タイプを番手から計算式で推奨される密度12/cmで綾織りましたが、
1m過ぎた頃から経糸が切れ始めました。11/cm(実際には28/インチ)で織ったら切れません。
でもテンションはゆる過ぎず、張り過ぎず。
機械織りはできない布が、手織りなら可能に!
柔らかい風合いで布の腰が弱いのですが、色数が多いので、時々織っています。
新版書の表紙のタータン「オシドリ」も単糸で織りました。
この糸で織れるもう一つの要素は、綾織りだということ。
平織りの場合、常に経糸の開きが、真逆の連続ですが、
綾織りだと1本ずつずれていきます。
服地はそれなりの経験を要するので、まずははマフラーサイズからなさってくださいね
マフラーは8本/cm(4/cm筬に2本ずつ)綾織り
ちなみに、タリフで販売している
チェビオットという糸は工業用のツイードのための糸です
撚りがしっかりかかっていりので、切れ難いです
10/cm 綾織りでしっかり打ち込んで織り、しっかり洗い、縮絨、プレスをすると
テーラーにも認めてもらえる完成度が得られます
最近この糸で織った服地が洗いとプレスで違う風合いになることに気がついて
試行錯誤をしています
今日4つ目の記事です。
下の方も読んでみてください❣️
リジッド織り機のこと②その他
今回本のためにリジッド織り機で織ってみて思ったのは、
綾織りがしたければ、4枚綜絖の織り機をお勧めするということ。
チェックは糸の本数を変えて色の組み合わせを楽しむことですが
それだけでも、工夫すればリジッドでも色々出来ることがわかりました。
本の平織り最後のページP54〜55で具体的に提案しています。
頻繁に色を変えるグレンチェックの整経を簡単にする方法など。
充分に脳を活性化して、楽しい❣️を得られます
リジッドでは経糸を替えるの面倒だと無地っぽい物ばかり織っている方
是非挑戦してみてください!
組織織りは、限定された条件をどう組み合わせて違う柄を織り出すかということ。
平織りの組み合わせは一つなので変える余地がありませんね。
なので組織織りをしたければ4枚綜絖、もしくは8枚綜絖がお勧めです。
でも、数字が苦手だなぁと思う方は4枚が良いと思います。
4枚綜絖でもできることはたくさんあります❣️
こんなことを書くと、平織りを見下すな‼️とお叱りが届きそうですが
私は綾織りが好き!でも同時に私のように平織りが好き!
という方がいらっしゃると思っています
多分私が知らない平織りの奥深さがあるでしょう。
綾織りをやり切ったら平織りの面白さに気がつくかも、、、
筬の使い回しについてのお問い合わせもありました。
和の織り機の筬が海外の織り機で使えるか?ということでした
筬目の単位(寸、インチ、cm) 高さ、厚さが異なりますが
筬かまちで固定できれば使えます
海外の織り機用は厚みがあり、高さも高いので、かまちの溝が太い
それに対して和の織り機用筬は薄くて高さも低めで溝が細い
太い溝に薄い筬を使いたい時は、細いビニールホースに切り目を入れて挟んで固定します
その場合、上から固定するために充分下がるかもチェックポイントです
厚くて高さがある海外の筬の逆は難しいですね
もう一つ、
白い糸綜絖が汚れるほどの油がついている糸を使った場合
金綜絖や筬はどうやってきれいにする?という質問を受けました
白くて糸だから汚れとして油が残るけど金は錆び止めになっているので
好都合です❣️
リジッド織り機のこと①
新しくなったチェックの本に「リジッド織り機でチェックを織る」という解説を詳しく出しました。
そのことがあってか、最近リジッド織り機に関するお問い合わせをいただくことが増えています。
なので、リジッド織り機にまつわる私の考えをまとめてみたいと思います。
リジッドへドルとは穴の空いた板状の物が等間隔に固定されている物で
1つで経糸を上下に開くこと、緯糸を打ち込むことの2つの働きをしています。
ちなみに、リジッドにある表記 7.5dpi は dent per inch
洋書で見かけるepi は ends per inch
ends というのは経糸の本数のことです。
インチ(2.53cm) 何本という意味で7.5 ÷2.53 =2.9644
表記はインチが先になっていますが、実際には(30/10cm)で作られていますね
固定されているので、経糸密度は2本/cm〜6本/cm、
又は最近は自分の好みで組み合わせができるタイプもあるようです。
基本的には固定された板状のへドルの隙間とへドルの穴に1本ずつ経糸を通して使います。
板状の物に穴があるため、細くするのには限界があり、
従ってあまり細い糸は使い難いということがあります。
先日いただいたお問い合わせ「タリフのラムウール単糸を織る時の密度」ですが、
この糸はリジッド織り機で織るのはお勧めしません。
リジッドの穴に通した糸にそれなりの負荷がかかりますし、
紡毛糸で比較的甘撚りのこの糸が切れやすくなると考えられます。
この糸については次の記事に詳しく書きましょう。
もしも細い糸で織りたければ、単糸ではなく細い双糸を選んでお使いください。
梳毛糸なら甘撚りでも切れ難いと思います。
もう一つのお問い合わせ「2枚のリジッドで綾織り」ですが、こちらもお勧めしません。
色々調べてみましたが、アッシュフォードのサイトで紹介されているのは、ダブルウィーブ(2重織り)ですね。
よくはわかりませんが、綾織りは結局ピックアップになると思います
早めに年末年始のお休み
寒くなって少々疲れ気味、、、と発信ができずに過ぎてしまいました
でもこの間に自分のしたいこととできることの
ギャップに気がつかせてもらいました
疲れ気味はいつも冬になると更に下がる甲状腺機能低下症が
原因ではないかと少し薬を増やして様子を見ることになりました
それから、親の急性胃腸炎で孫たちの世話に娘と駆けつけて
風邪をもらってきてしまいました
喉が痛い程度で済むと思ったら、そう簡単では無かった!
風邪をひかない冬もあるほどなのですが、今回は熱まで出てしまいました
という訳であと1週間を残して教室をお休みにさせていただきました
教室はお休みですが、通販は27日まで営業しています
急性胃腸炎は気をつけていたのでもらわずに済んだのですが
5才の孫が、ばぁばと一緒にお風呂に入りたい!一緒に寝たい!
せっかくのリクエストなので「今度1人でお泊まりに来れるね」と楽しみましたが
案の定、寝ながら動き回り、娘は足で蹴られ、私は枕を取られ、、、
寝た気がしない‼︎
でもいつも隣で寝ている息子は良く寝られたはず、と我慢❣️
「孫は軽い症状でも、もらった祖父は重症ということがありますよ」と
主治医が話してくれた通りになってしまいました
コロナの心配をしなくても良いでしょうとのことです
これまでよっぽどでなければマスクはしないし、手洗いもいい加減だった私ですが
コロナ禍で気が付かないうちに無菌状態になって、抵抗力が落ちていたのでしょう
適度な「ばい菌」は病気から守ってくれる役割もありますね
いつも思い出すのは小さい頃、まだ舗装していなかった家の前の道で
水溜りでできた泥水をおままごとで遊び飲んでしまったこともあるということ
今はこんなことは無いでしょうね
と、今日は暖かいところでブログを書いています
まだ続きます❣️
手仕事を楽しむ会 1回目
あっという間に1週間、ずいぶん遅れたご報告です
10月末のオープン工房の時に手織り体験をした小学生たちから
また何かやりたいというリクエストがあって
今度はニードルフェルトでクリスマスの飾りを作りました
教えてくれたのは、タリフの娘
なかなか上手な教え方
どうして針でチクチクするとフェルトになるのかや
羊毛には太くて硬い毛の羊や、柔らかくて細い毛の羊もいるとか
一緒に参加した大人も、ああなるほどと思うことも、、、
指を刺さないか心配しましたが、みんな上手!
形を使わずにオリジナルの物を作る小学生もいて
皆さん楽しんでいただけました
大人は午後からドミノ編み
ドミノ編みの本を見ながら、こうしたら、ああしたら、、、と話しながら楽しみました
自己流で編んでいた私も知らないことを発見!
月1回のペースで続けたいと考えています
教室では次々と話題があるのですが、なんせ言葉を書くのが苦手な私
疲れるとiPadの操作が面倒になって後回し!糸を触ってしまう。。。
12月も他の月と同じ31日あるのに、なんでかあっという間に年末ですね
コロナの変異株の心配がありますが
今まで通り気をつけ過ごしましょう❣️
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