使い残りの管巻きの糸が箱にいっぱいになり
しばらく前からこれで織る物を密かに考えていた。
今回は暗めの色
いつもは隣合わせの色が
きれいに見えるように色を選ぶけど
今回目指すは何となくブレンドし合う関係
それぞれの色を調和してくれる名脇役は大体3色
規則性が大好きなので、これにも緩〜い規則性が、、、
それが上手く効果を出してくれるだろうか?
ちらっと見た娘は「なんだか暗い」
自分でも緯糸を入れてみないとわからない😅
これが出来るのは糸屋ならではですね❣️❣️❣️
織り
チェックは楽しい😊
春の訪れ
工房を移した時に植えた沈丁花が満開です。
少しずつ大きくなり、花も増えてとても良い香りがします。
本当に久しぶりの投稿になってしまいました。
文字にすることが苦手なので、つい後回しに、、、
教室では次々に作品が織り上がり、
皆さんが思い思いに手織りを楽しまれています。
教室が忙しいと自分の織りは進みません。
織りの写真は生徒さんの織りあがったブランケットツイル
織る時に見ている面(表)を見ると何となく違和感が
でもよくよく見ても間違いはわからない。
裏を見たらはっきり線がありました。
何度見てもどう間違えているか分からず
結局手書きで組織図を書き、1本の糸の動きを特定し
それでも直ぐに迷子になるので、1段の動きを言葉で書いて言葉を追いながらチクチク!
最後の写真の毛糸針が直したところ
時間はかかるけど、また新しい技術を手に入れた気分❣️
暮らしの中で落ち込むことは多々あるけれど
自分をごまかさずに日々を過ごしたい。
織りは自分との向き合いの時。
自分を生きているだろうかの確認の時でもある。
譲り受けた初版本
久しぶりの投稿になってしまいました。
その間皆さんと共有したいことは沢山あったのですが、
言葉にまとめることが苦手なので、どうしても後回しになってしまいました。
この辺で、少しずつ始めたい、でも3日坊主になってしまうかも、、、
私の師David Gurnnyが亡くなって、彼の織りの本を何冊か譲り受けました。その中の1冊AHandweaver’s Source bookの初版本
出版されたのはアメリカ、1953年です。
現在手に入るペーパーバックの本にMarguerite Porter Davisonは1887-1953とあるので、亡くなった年出版されたのですね。
掲載されているデザインはオリジナルは224点なのに
今手に入りペーパーバックは146点
それでも凄いですが、今の本に出ていないデザインを織ってみたい、と本数が多いデザインを細い糸で織ってみました。
細いウールをベースに模様は2/16のヤク
約30cm幅で400本余り
左右対称にはならない組織で、何度か書き直しました。
糸の太さや色を変えて試し織りをして、この組み合わせになりました。
織っている途中で止まっても分かりやすいにで
これは教室の合間仕事においておきましょう。
次は後50cmで頓挫したままのツイード‼️
服地を織り始めました
1か月ぶりに服地を織り始めました。
夏休みに1点は服地を織りたいと経糸をかけたものの、
赤が上手く使えず、試し織りで頓挫。
少し落ちついて向き合って、赤を抑えるより、赤がきれいに見えるような色に方向転換しました。写真では色の違いが見え難いですが、糸で見る時と織り込んだ色が違って見えます。
でもこんなツイードは誰が着てくれるでしょう?
「タリフさんの服地は機械では織れない良い布ですよ❣️」
と評価してくださったのは、服地のプレスをしてくださる整理屋さんのKさん
たくさんの布を見て触ってきたから解るそうです。
機械で織る糸を使って手織りをしていますが、やっぱり高速で織る布とは違います。
手織りの服地はクオリティーが低いと思われがちですが、適した糸を使えば良い服地が織れる❣️❣️
私が50年近く前に英国で工業用紡毛糸初めて出会った時から、ずっと同じことを思い続けています。
でも、まだまだ知らないこともたくさんあるし
試したいことも次々出てきます。
やっぱり服地を織るのは楽しい‼️
**諸事情により今年はスピニングパーティーに出展しません。**
新しいマフラーキット
新しく4種類のマフラーキットの販売を始めました。
タータンの中でも人気のスチュアートの
タリフオリジナルデザインです。
色数が多い複雑なチェックデザインは
上級者向きではありますが
今回は大きなサイズなのでリピート回数が少ない❗️
注意してゆっくり織れば、大丈夫。
チェックが織り上がる楽しさを味わってください。
同系色のチェックと、8枚綜絖変わり2重織りは
お好きな色に変更も承ります。
好きな色をお知らせいただければ、合う色を提案させていただきます❣️
ブランケットツイルは「色々な綾織り」にも掲載されています。
タリフの糸ではなく、張りがある糸(梳毛糸やアルパカ)が適しているので
このキットは「クラフトひつじ座」のアルパカ50という糸を使用しています。
スコットランドからの糸の入荷が大変遅く気を揉みましたが、やっとお盆明けに届きました。
世の中全てが値上がりしていますが、
今回はどうにか値上げせずに済みました。
その分、割引きなどのサービスはできませんのでご理解いただきますようお願いいたします。
割引きはできませんが、多少の手間と相談、細かい対応を無料でさせていただきますので、ご利用ください。
9月14日(土)15日(日)のタリフマーケットで、実物をご覧いただけるように準備をしています。
その時にキットなどご購入を予定されている方は
事前にご注文ください。
お持ち帰りできるように用意いたします。
経糸切れそう‼️
今月始めに織り機にかけた経糸を織り始めました。
糸は40年ほど前に手に入れたデンマークの小さな紡績工場の物。
まだ毛糸のことはあまり知らなかった。
張りがある羊毛で撚りが甘い。
摩擦と引っ張りでとっても切れやすい。
織り始めて少々後悔、でもこの経糸を織るしか無い❗️
柄も見え難いし、経糸に負荷をかけたくないので、間違えないように集中力が要ります。
何でこんな面倒くさいことをしているだろう、と思いつつ、
でも地域の羊毛を集めて古い機械を動かして糸を作っていた人たちを思い出すと、やっぱり糸を布にしたい。
今日は教室もお休み。
朝から織って、集中力が途切れて散歩に出ました。
きれいな紫陽花が見れて、良い気分転換になりました。
最後の写真に居るのは最近新しく増えた家族。
最近の教室の織り
発信は滞り気味ですが、教室では次々と素敵な作品が織られています。
ピンクは太い糸を組み合わせて交互に織るクラックル。
緯糸を入れる順番を覚えるまでちょっと時間が要りましたが
わかりやすく図に書いたり、杼に同じマークをつけたり工夫しました。
左下、緑と白はキットにもなっている8枚綜絖変わり2重織り。
織っている時はまっすぐなのに洗うと糸がよろけて来て四角が丸く見えるようになります。
右下、オレンジと白はアルパカ50%の糸でブランケットツイル。
「色々な綾織り」に出ていますが、張りがある糸で織ると良いです。
幅広オーバーショットは、正方形のストールになります。
まず試し織りをして段数の確認をしました。
左下、ツイード服地(息子さんのコート用)
これを織る目標を持って教室に入られました。
ご自宅でも「手織りのタータンチェック」掲載のデザインを全部織る目標に努力を重ねられています。
4枚綜絖も綾織りも戸惑っていたのが嘘のようです。
右下、自分でデザインしたラムウール単糸のストール
織っている量は多くないけれど、長く関わりを持ってきた刺繍と繋がるところもあり
色の使い方と丁寧な織りのこだわりは、相通じていますね。
全て4の倍数では無いので、自分のデザインだから織れるというチェックです。
110cm用織り機に、120cmの筬を目一杯に使っての正方形のストール
両脇に20本綿糸を通して織り、出来上がりは正方形の4方が短いフリンジになります。
織りながら打ち込みに注意していたので、フリンジを切り揃えて洗ったら
どちらが経糸だったかもわからなくなりました。
なかなかできない優れ技‼️
きれいに織らなくてはダメ、では無いけれど
完成度が高い作品は、とても気持ち良いですね。
手織りの服地 ①
ウールマーケットで、手紡ぎを極めている方々の話をたくさん耳にして
自分の立ち位置がよりはっきり見えたようです。
私の本業はウール紡績糸で手織りにする服地。
羊毛の手紡ぎと編み物は大好きな趣味❣️
糸のことも手織りのことも余り知らない頃
美大で手織りを学んだ従姉妹の織り機を借りて織った服地は
とても満足できる物ではありませんでした。
慣れないので、本数が多く長い経糸を機にかけるのもとても大変だった。
こんなに大変な思いをして、切ったらバラバラになるような布しか織れないのか???
自分の中に疑問が残りました。
その後、語学留学先の英国で夏休みに参加した講習会に参加
洗うと縮絨する糸との出会いが、今の私の原点です。
この糸で織ったら良い服地になる‼️と知りました。
でも、かれこれ50年前のこと、糸の何が違うのかわからない。
教えてもらえる人もいない。
英語の本を一生懸命訳してみたり、手に入れられる糸で試してみたり、試行錯誤の繰り返しでした。
英語のwoollen spun は紡毛糸、でも紡毛糸って何?
worsted は辞書で調べてもウーステッドとしか出てこない。
これが梳毛糸だとわかったのは、ニュージーランドからの先生の紡ぎのレクチャーに行って通訳を聞いたから。
言葉では、長い羊毛が平行に並んで撚りをかけたのが梳毛糸、
短くて縮れた羊毛を混ぜこぜで撚りをかけたのが紡毛糸、と書いてあっても
実際それがどう違うかも、解らない。
その当時の日本で一般的に手に入る紡毛糸は
梳毛糸を作るために取り除いた短い毛の撚りが強い糸しかありませんでした。
手織りのウールの服地はホームスパンがありました。
清野工房で習った方に教えてもらって、ストールを織ってみましたが
良い服地が織れる糸を紡げるようになるまで10年かかる???
でも私は、糸を作るより織りたい‼️
目的に合った糸を使えば、良い服地が織れるのです‼️
タリフのスチュアートマフラー
教室でタリフのスチュアートマフラーを織っているKさん
今日履いていらした巻きスカートが同じ柄❣️
長く気に入って着ていらっしゃる物と同じ柄が織れるのは
手織りならではのことですね。
誰が見てもタータンチェックとわかるこのデザインの原型はロイヤルスチュアート
タータンの本当の意味を知っている人は、真似をして織っていいの?と思うでしょう。
スコットランドのタータン登記所に登録されたデザインだけが正式なタータンで
それはデザイン登録者だけが自由に使うことができるということ。
登録の時に、条件を付け加えておくこともできます。
例えば,
私のオリジナルタータンHandweaver Keikoは個人所有
Oshidoriは手織りなら誰が織っても良い というように、、、
以前お手伝いさせていただいた福音館書店の月刊誌
「たくさんのふしぎ」のオリジナルタータンTakusan no fushigi のデザイン権は福音館書店所有です。
タリフでは、キットとして販売することが許され
キットを購入された方は織った物を販売することはできません。
「手織りのタータンチェック」の本を作っている時に
このリメイクデザインを本に掲載しても良いかと迷いました。
その時にスコットランドのタータン第一人者のBrian Wiltonは
「タリフのスチュアート」として扱うと良いと教えてくれました。
手織りにできる本数にリメイクして、タリフのキットとしても販売しています。
来シーズンに向けて、大きなチェックを入れたマフラーキットを作成中です〜
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