初めて、リジッド織り機での出張講習
手織りの服地の仕立てでお世話になっているchikunuiさんのリクエストでした
参加されたのは、お一人以外全く手織りは初めて
ご家族にコロナ感染が出たためのキャンセルされた方の代わりに
chikunuiさんも加わり、楽しい1日になりました
糸を触りながら「楽しい〜」を連発されるchikunuiさん
やって良かった❣️と、こちらも嬉しいくなります
今回は限られた時間内で、洗いまでやりたいと、使う糸を太くして
62本のミニマフラー
色選びでも盛り上がって、皆さん選んだ2色は
その方らしい〜と思うから不思議ですね
以前に織りを少しされたことがある方はやっぱり早い
時間があったので、撚り房にして洗いまでできました
他の方は持って帰ってご自分で、、、
皆さんが特に興味を持たれたのは、糸と風合いのこと
聞いてもピンとこなかった「洗うとふんわり」を見て実感されました
実際に体験すると良くわかります❣️
これが何かの始めの1っ歩になれば嬉しい‼️
皆さん自分からアクションを起こして下さい〜
織り
手織りの原点に戻る
随分久しぶりの投稿になってしまいました
新年のご挨拶には随分遅いですが
今年もどうぞ手織工房タリフの応援よろしくお願いいたします
知らない内に小さな不具合がいくつも溜まり、気がつけば息が苦しい‼️
というわけで、年末年始に少し長いお休みをいただきました
3年に及ぶコロナ禍の暮らしは、普段は意識していない大事な機能に影響を残していますね
実生活にはほぼ影響が無く、コロナ感染も無かった私たちでも、それは同じこと
手を動かしつつ、そんな自分と向き合う時間でした
皆さんはいかがでしょう?
心の良い呼吸を取り戻すに仕切り直しをして、自分の原点を再確認しました
私の手織りの原点は、切ってもバラバラにならないウールの服地❣️
学生時代に少し触れた手織りではこんな物か、、、程度
その後英国に語学留学中に参加した、クラフトサマースクールの手織りで出会ったツイードの糸
先生に言われるままに、20分石鹸液で揉み洗いした布を見た時の感激が、私の原動力
揉み洗い(縮絨)でもフェルト化する糸は紡毛糸
でも当時は糸のことを教えてくれる人が居なくて、自分で色々試しました
それが解って、話が通じる友人たちと出会うまで30年近くかかりました
私と同じことを考えている人が絶対に居る!と、考えて
毛糸をスコットランドから輸入して販売することまで始めました
少しずつこの糸の良い結果が広まって、魅了された方が増えています
糸についての詳細はこちらをご覧下さい
「マフラーはもう要らない」という人に試して欲しいと
ベストの布が織れるキットも作りました
ベストはウェブショップで販売しています
皆さんが皆さんらしく居られるために
私は、遠回りをしたり、道草を摘んだりしながらでも、私らしく生きたいと思います
タリフのオリジナル冊子、そしてオーバーショット
手織工房タリフで作って販売している冊子が3種類
「千鳥格子のマフラーを織りましょう」は洋の機かけを詳しく解説
2cm間隔に釘を打った仮筬を使って、経糸を均一に短時間で巻き取れる方法です
合わせて4枚綜絖で織る綾織りの基本として千鳥格子を覚えることをお勧めしています
「色々な綾織り」は綾織りが迷わず織れるようになったら
次のステップとして、綜絖通しと綾織りの織り順を変えることで
織り出される多様な模様を紹介しています
総まとめとして掲載している綾織りの組織サンプルは
通し方9種類、織り方24種類、出てくる模様は216種類
「オーバーショット」は多分初の日本語解説❣️
4枚綜絖ながら、多くの模様を織ることができるこの技法は
手織りを始めた人がいつか織りたい憧れでしょう
教室で何度も教えながら、分かり易い道を探しました
先日オーバーショットのオンライン講習をしましたが
その辺りから、予想していなかったことが見えてきました
以前、洋書を理解できなければ織れ無い
これは他の織りを沢山された方だけが織れるような物でした
なので、組織図を書いたり、読んだり、その意味も理解できる
キャッチの意味や、糸の太さや扱いについてもある程度知っているということで
手織りの基本的なことを知っているという認識で冊子を作りました
日本で手織りをずっとされている方々はロクロ式の織り機が多いし
ペダルを踏むとその綜絖が下に降りる方が考えやすいので
この冊子は下開口の織り機で織れるように書きました
ところが、日本語でオーバーショットが織れる!と知った方々が
冊子を買ってくださっています
その方々は、4枚綜絖の卓上機が多いようで、これは上開口
たくさん織った方ならこの違いが解っても、それしか知らないと何のこと⁇
冊子に書いてある通りに織ると裏を見ながら織ることになります
段数表を書き直すように説明しても、なかなか理解できないこともあるようです
ということで、上開口の織り機用の段数表を作っています
最終確認をしますので、少しお待ちください
6/cmの筬で11/cmの綾織りができるかの検証をしてみました
タリフで販売しているラムウールの単糸を使って服地を織る時は
インチの筬を使って28/インチで綾織りにしています
cm換算すると11/cmになります
遠方の生徒さんが単糸で服地を織りたいという希望を聞いて筬を考えました
わざわざ11/cmの筬を注文するのか⁇
使わなければこんな中途半端なものは勿体ない
ということで、6/cmの筬を使って、11/cmが可能かの検証をしてみました
6/cmの筬の6羽目を2本ではなく1本にします
こうすれば1cmに11本になります
筬通しが間違いやすくなるので、ちょっと手間ですが
結果はOKです
透かして見ると織りあがった時は、隙間の空き方が均一ではありません
でも洗ったら、均一になっています
平織りにはお勧めしませんが、綾織りなら大丈夫です
今回使ったのはアッシュフォードのテーブルルーム
本体が軽いため強い打ち込みが入り難いのですが
そう思って力づくでいれたら
幅が狭かったこともあって打ち込みが入り過ぎました
打ち込みを気にぜずに織っていたらだんだん緩くなり
また11段/cmを気をつけました
柄が違って見えますね
初めてこの糸で12/cmで幅広を服地タイプに織った時に
1m織った辺りから経糸が切れ始めたために
ずっと11/cmで織ってきたのですが、今回織りながら
今の私なら12/cmでも織れるような気がします
近いうちに試してみたい〜
太い糸でヤノフ織りをしてみました
サイズが大きいヤノフ織りを織りたいけど細かい図案は難しい
それなら太い糸で織りたいという生徒さんの希望があり
太い糸で試してみました
使ったのは教室でブランケットを織っている2番手の糸
経糸密度は3本/cm
アッシュフォードのテーブルルームで
この密度の2重織りをキッチリ打ち込むのは難しい
なので、色を変えてからの2段目を入れるタイミングで
板杼でぎゅーと緯糸を打ち込みました
糸の太さで密度が変わるとこんなにサイズが違います
限定販売❣️
今週末のスピニングパーティーに向けて、準備を進めています
展示用にリジッド機にタリフのスチュアートの経糸をかけながら
これを見たら、織りたい❣️と思うだろうなぁ〜と思いました
このオリジナルに近いデザインはキットにしていないので
スピニングパーティー限定でキットを作ります。
色数が多いので、ちょっと難しいけど
織りたいと思えば、きっと楽しんで織っていただけるでしょう
お楽しみに❣️❣️
オーバーショットオンライン講習
9月8日から3回のオーバーショットのオンライン講習が終了しました
当初2回の予定でしたが、参加者の皆さんの様子から
復習も兼ねて3回目を追加講習
オンライン講習、複数の方々への講習の難しさ
加えて説明の順序、説明の仕方などなど
私が多くを教えていただき、ありがとうございました
教える側が1番勉強するとはこのことですね
今回の参加者はリモート手織り教室の3人を含め9人
1回目は組織図を小さなブロック毎に区切って書く講習
書いた物を写真に撮って送っていただきました
間違いなく書ける方、まだ良く解らないで迷われる方、当然 皆さん違います
2回目で実際に作品を織るために必要な内容を講習
織り機の下開口と上開口の違いや、糸の組み、密度などなど
冊子のP12 初めてオーバーショットを織るための内容を
糸の太さや組み合わせを変えて実際に織っていただきました
本の通りに織ることもできますが、仕組みを考えながら何度も織ってみると、楽しみが増していきます
集中力が必要だし、自分で考えないとできない織りです
私も最初は同じだったし、教えながら間違えてしまったことも1度2度ではありません
好きだから続けて解るようになったのですね
「先生はどこにでも‼︎」
この冊子で説明していることは、あくまでも私流!
他の考え方が良くないということではありません
組織図が好きな方のために、この先の講習もやってみたいなぁと、次の企画案もいただきました
このチャンスを下さった参加された方々に、感謝です❣️
*タリフのオリジナル冊子の「オーバーショット」をお持ちの方へ
これを見ただけでは良く解らないという方は
綾織りを理解するために「色々な綾織り」P2〜P7をお読みください
織り機の違い、組織図の読み方など詳しく解説しています
オーバーショットの織り方も綾織り組織サンプルのP24左側に出ています
<<下記の内容>> 参考になさってください図 上開口4本ペダルに間違いがあったため訂正しました。2022/10/14
スピニングパーティーに出店します
コロナ禍で開催を中止していたスピニングパーティーが
新しい場所、横浜で開催されます
今回は人数制限等があり、事前予約の必要で既に始まっています。
(告知が遅くてごめんなさい)
詳細はこちらをご覧下さい
タリフでは今シーズンのために新しいマフラーキットを準備しています
初めて8枚綜絖で織るデザインです
小型の織り機でも8枚綜絖を持っている方が増えてきているようですが
4枚から8枚へのレベルアップは大きな一歩ですね
そんな方々のための提案したいと考えたキットです
初めて8枚綜絖をされる方は左側の分かりやすいものからどうぞ
教室でも人気の変わり2重織(deflected double weave)は
平織りベースで、色と組み合わせを変えると色々な模様が織れます
8枚綜絖の織りは洋書が多いのですが、洋書を見ても解るテキストも作りました
スピニングパーティー後はウェブショップでもお取り扱いいたします
又、色の変更も承ります
例年より準備が遅れていますが、教室の合間に頑張ります❣️
私は以前にお会いしていても忘れてしまっていることが多いので
会場に来られた時は、ぜひ自己紹介も含めてお声かけお願いいたします〜
しっかりマスクをして、少し離れておしゃべりできれば嬉しいです
42年ぶりの嬉しい再会❣️
教室に通われているHKさんは、学生時代の後輩でもあり、
お姑さんの八重子さんは母の古い友人だったという不思議な縁
今は施設で暮らす八重子さんに頼まれたと持ってこられたのは
私が手織りを始めた頃に織った服地で仕立ててくださったスーツです❣️
1番古いノートを見たら1978年8月の日付けで注文を受けたような一文がありました
その2年後くらいでしょうか、今の工房(当時は自宅のリビング)で開いた作品展に、このスーツで来てくださった記憶があります
そんなスーツが新品同様のきれいな状態で戻ってきました
教室に居合わせた方が着てみてくださいました
サイズがピッタリ!
お似合いだし注文のお仕立てのようです
使ったのは、語学留学中に参加した手織り講習会で初めて出会った洗ってフェルト化する糸
残り少ないお金で買って持ち帰ったネップ入りの糸で平織りです
(当時は海外送金が制限され、カード払いなんてありませんでした)
そんなつたない作品を並べての作品展
今のように手織り作家さんも多くはなく、未だ物が多くは無かった時代
自宅での作品展というこれも当時珍しかったのでしょう
父や母の友人たちがたくさん来てくだいました
買っていただいたお金で次の糸が買えたという記憶もあります
私の手織りの原点を思い出しました
八重子さん大切に着てくださってありがとう😊
届けてくださったHKさんありがとう😊
*8月教室は夏休みをいただきます。
ウェブショップは短期夏休みはいただきますが、その他は営業いたします。
手織りの服地のお仕立て
今月末のお仕立てオーダー会
タリフの手織り服地とお値段についてお知らせします
手織工房タリフで服地を織るのは、スコットランドから輸入している糸です
これは工業用、ツイード生地を機械で織るために作られた糸で
織ってから、仕上げの洗いとプレスする事でしっかりした布になる糸です
それを手織りにする事で、機械織りよりも経糸と緯糸が良いバランスの布になります
(機械織りの場合は高速に対応するために経糸のテンションが高めです)
加えて、近年布地屋さんでしっかり織られたウールの服地を見つけられなくなりました
手織りだからと、扱い難いとか、形崩れしやすいとか、ということはありません
1着分ずつ織るので、オリジナルデザインです
大きなチェックも柄合わせバッチリ❣️
その布でしっかり柄合わせをして仕立ててくださるchikunuiさんの技術も凄いです
長く着られるオリジナルの1着はいかがですか?
服地は必要量でお切りできる物と1着分でしかお売りできない物があり
使う布によってお値段が変わります
お仕立て上がりの目安のお値段です
*モヘアのマントやコート 9万円〜
*ツイードのコート 8万円〜
*ツイードのジャケット 68000円〜
*ベスト 3万円〜
オーダーしなくても、先ずは布を見て相談というのも歓迎です
予約制 数人の空きがあります。
ご連絡、お問合せはタリフのHP、ウェブショップ、インスタなどからお願いいたします
またこの機会に手織りの作品や工房をご覧になりたい方もお越しください
見学ご希望の場合もお知らせいただけると助かります
chikunuiさんのインスタグラム
https://instagram.com/chikunui?igshid=YmMyMTA2M2Y=
以前のブログ記事もご覧ください
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