2006年 7月 の投稿一覧

チェック応用編

月に1回くらい工房に織りに見える、若いお嬢さんがいます
今回彼女が持ってきた細かいチェックのバックがとても素敵で
チェックも面白く、2人で針片手に、色、本数、組織を紙に書き出してみました

本数と、組織が不規則に変化していて、その通りするのは難しいのですが
そこからアイデアをもらい、マフラーにしました
要するに色の組み合わせは ①②①③の繰り返し、それに組織が3通り、これを順番に繰り返して・・・
横は綾織りだけど、たてと色を替えて①②①③の繰り返し・・・
洗うともっと模様がきれいに出てくると思います
つい型にはまった事しか考え付かない私にはいい刺激です

夜なべ仕事で進めていた糸見本30組が出来ました

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ガンクラブチェックという名前

最近、私の周りでガンクラブチェックが流行っているようです
始めてこの名前を聞く方も、見てみればきっと『これかー』と思われるでしょう。

一つ前の書き込みに載せたHさんの2枚目のブランケットもガンクラブ
そして先日机上講習を受けられたTさんが早速織り上げたのもガンクラブ


ここでこの名前の由来をお話しましょう
スコットランドには、氏族で受け継ぐタータンチェックの他に地域で働く人たちの
ために出来たエステートチェックと言われるものがありますが、
このガンクラブチェックは、その一つです

これが、ガンクラブチェックの元となったチェックです。
スコットランドの北西部の西海岸にCoigachという小さな地域が今もあります
その地域のチェックでしたが、詳しい事はわかりません。Johnsotnsという
織物工場が生産したという記録が残っているそうです。その後特定は出来ないものの
1874年頃に、アメリカのガン(銃)クラブのユニホームとしてこのチェックが
採用されましたが、このオリジナルの名前が発音しにくかったため、
それからガンクラブチェックと呼ばれるようになったそうです。
  (参照:Johnsotnsから出版されている『Scottish Estate Tweed』)

このチェックはこの地域で使用されるに留まらず、その後の織物業の発達に
大きな役割があったとか。 多くの人に好まれていることからもわかりますね

このオリジナルガンクラブチェックは、1色8本のチェックですが、このほかに
4本ずつ6本ずつ、又もっと大きなサイズのとバリエーションが有ります



今日は時間切れでこの辺までにしましょう
これらのチェックの共通点はなんでしょう???

これらのエステートチェックを詳しく紹介した上記の本を工房で販売しています。
又2泊3日のチェックを織る講習会をパオさん企画で10月に予定しています

詳しくはHPからメールでお問い合わせください
http://members.jcom.home.ne.jp/weaving

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ブランケットの講習

期間、課題限定の講習として始めた、ひざ掛け(ブランケット)を織るという講習ですが
これまでに織られた方は4人
デンマークのナチュラルの糸(染めていない糸4色)を織られた方が2人、スコットランドの閉鎖になった工場から分けてもらったものの中にあった太い柔らかい糸を使われた方が2人、その2人目のHさん、今日2枚目を仕上げました。


Hさん1枚目 一つのブロックが大きなチェックです

 

Hさん2枚目 4本ずつのガンクラブチェックです








自分で小さな織機は持っていても、なかなか大きな織機で織る機会はないでしょう
嘗ての私もそうでした。
亡くなった祖母から戻ってきた私が織ったひざ掛けも、50cm巾織って真ん中で接いであります
80cm巾の壊れそうな織機を手に入れたのは、随分たってからでした
そして、それでは出来ない事がやりたくなり、今の110cm巾、8枚綜絖の織機を友人の妹さんから譲ってもらったのは、子育てのブランクの後再会しようとしている時でした

6月で終わりにしようと思ったこの講習、8月のお盆休みも予約が入り、Hさんも後2枚織りたいと、しばらく続きそうです。

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『連れて行って』

今日は、ちょっと糸の話から離れて、娘がニードルで作った羊の話です
1度講習を受けて作った羊ですが、それから自分なりに作っています

実物にこだわる息子、自然に持ち味が生かされて表情を持つ羊を作る娘
夫々に、作り出す楽しみを知っています

この子羊たち、『連れて行って』と訴えてくるように私は感じます

彼女が飼っているウサギもお腹がすいたり、遊びたくなるとこんな顔をします
平均寿命を超えて、おじいさんになったウサギ、
命についてたくさんの事を教えてくれます

私の好きなトケイソウが咲き始めました
去年は毎日20~30の花が毎日、2・3ヶ月咲き続けましたが今年は少ないです

イギリスの友人宅で、1、2輪咲いていたのがかわいくて植えたのですが
暖かい東京では、すごく茂りました
気温が低いイギリスにあったのに、零下が続く北海道では育たないようです

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