2014年 6月 の投稿一覧

本の訂正

『千鳥格子のマフラーを織りましょう』に
間違いが見つかりましたので、お詫びするとともに訂正させていただきます。

訂正ヶ所  「Page 6 Step2 《 計算 》」の最下部

誤 176cm + 40cm(15 + 25)= 206cm → 210cm

正 176cm + 40cm(15 + 25)= 216cm → 220cm

計算上、整経長は220cmとなるのですが、本書解説では210cmで整経した経糸を使用しています。
整経台で丁度の長さが取れないこともありますし、長めにするか、短めにするかで、どちらかを試して次の作品の参考にして下さい。

印刷まで、何度も、複数の人が確認作業をしたにもかかわらず
上記の間違いがわかりました
本当に単純な計算間違いでした
お詫び致します

これは、本を買ってくださったWさんが体験講習を受けに来られ、
それを見ながら講習をして、計算をやり直したことから間違いがわかりました

伸縮性が大きい毛糸は扱い方で長さが変わるために
正確な長さを出すことが難しいので、自分のデーターを出すことが大事だと思っています
整経長と、出来上がりサイズを比較してください

リジット経験者のWさんは『詳細がとてもわかり易い』とてもよく本を読んできてくださって
とても講習がスムーズでした
実際の講習には本に書ききれないことがありますから、とても良かったと感想を頂きました

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みんなで染色体験講習へ出かけしました

手織り教室はたおとの丹治先生にお願いして、染色の体験講習をして頂きました
毛呂山校に集まったのは8人

ウールの染はしたことがあるのですが、
植物繊維のリネンや木綿の染はしたことがありませんでした
ウールとの違いを知りたいことと
工房にある白と生成りのリネンを染めたかったこともあって
以前丹治先生が工房へ来てくださった時にお願いしていましたカセ上げの仕方も、ウールよりも注意することがいろいろ  


染料を前に、みんな真剣


色がだんだん濃くなってきて、嬉しそう~


あれこれ、私たちが出す希望を、慣れた対応で教えて下いました
助手を務める息子さんもとても頼もしい~


最後にみんなで記念撮影 

初めて染色をした方がほとんど
汗をいっぱいかいて、疲れたけどとっても楽しかったです~

丹治先生有難うございました
これからも交流よろしくお願いいたします~

色々なことを沢山聞いて、世界が広くなりました
後で整理して書いてみたいと思います

はたおとのブログでもご紹介下さいました

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グリージーの梳毛糸紡ぎ

以前、きれいな毛と色に魅かれて衝動買いをしてしまった茶色のコリデール1頭分

Baru先生の指導をうけて、毛質と色で分けて100gずつに分けてありました
それをグリージーのまま梳毛糸紡ぎをしてみました

ステープルがきれいに残っていて、ゴミもなく、とにかく長い~


それを少しずつ古イハンドカーダーでほぐします


向きをそろえて、崩さないように少しずつ梳毛糸に・・・

油がベタベタして、細くて長い毛を毛羽立たせないようにするのが難しい~

双糸にして洗ってみました

以前洗ってから梳毛糸にした糸よりフワフワ

Baru先生に見ていただいた時にはまだ湿っていて、
毛が少し絡みついているこのような糸は
乾かす前にカセを巻きなおして干すと全体がふっくらすると教えて頂きすぐまき直し
乾いたら全体が同じようフワフワになりました
いつか、編んでみたい~ でもその前に他の糸もあるし

休みで家にのんびりいられる日がほとんどないのですが
時々、思いついたように羊毛に触っていると、少しエネルギー補給になります
やっぱり羊の毛と毛糸が好きですね~~

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紳士ジャケット地のこと

先日紹介した紳士ジャケットの服地についての詳細のページを作りました

服地を織ってみたいという方は参考になさってください

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とても良い服地になりました

今年3月まで服地の仕上げをしてくれていた工場が閉鎖してしまったため
チェビオットの糸を使って紳士ジャケット分の服地を織って
新しい工場でスコットランドの糸で織った布の仕上げを試してもらいました

お願いしたのは
布地加工の大恵という工場
驚くほど速く戻ってきたのですが、油のにおいが残っていました
国産の糸に比べ、スコットランドの糸は油がかなり多くついているので、
正直なところ半信半疑・・・

工場に連絡したら、快くやり直してくれましたが
まだ、2度目もにおいが残っていました

それで、以前の工場で洗ってもらった服地や、他の物を持って工場にお邪魔しました

社長さんがとても良く話を聞いてくださいました

布にはどれも匂いがあり、工場の方は大丈夫と判断なさったようですが
私は以前仕立てたコートを買ってくださった方が
油のにおいが気になって着られないということがあったと聞いていたので
ちょっと油のにおいを気にしているのかもしれません

匂いがしないと思っていた以前の工場で洗ってくれた服地は
その工場のにおいがするそうです3度目は少し時間をかけ、洗剤も工夫して洗ってくださったそうです

後日戻って来た服地

油のにおいはスッキリ抜けて、3度洗ったこともあって、
これが同じ糸で織った物かと思うほど
表面がつるっとなめらか、布としての完成度が高くなりました

工場生産の布と同じになった~と思われるかもしれませんが
手織り風を残すより、服地としてのクオリティーを大事にしたいと思います

これからHPやウェブショップにリンクを貼り、紹介させて頂きますね

社長さんのお話しから
ウールの布が専門で、工場生産の布だけでなく、
個人の作家さんや学校、教室からの依頼も受けているとのこと

みなさんがタリフの糸で織った物を出される時は、その旨伝えて頂いた方が確実です
仕上がりの見本があればそれれと、紳士物、婦人物などの使用目的など
参考になりそうなことを伝えてください

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粗筬・仮筬

またまた、前回の続きです

前回の記事の後で、鍵付コメントで
アメリカでの手織り事情に詳しい方から情報を頂きました
有難うございました~

粗筬や仮筬の名前の意味がちがうのかどうか・・・ 
確かにスコットランドの講習で使ったのはraddle、私はこれを仮筬と呼んでいます
海外製の織機の道具に含まれている場合もあります

今回、洋式の機掛けの入門書としてまとめた
『千鳥格子のマフラーを織りましょう』で使っているのはこんなものです

筬を通してから巻き取るやり方が大変だと思っていた後で
この角材にくぎを打っただけの仮筬を使って巻き取る方法を知ったのはもう40年も前

これを使えば絡みやすいモヘアも、甘撚りで毛羽立ちやすい毛糸も経糸に使えます

昨年の今頃訪ねたハリスツイードの現場でも使われていました


私は日本の伝統的なやり方については殆ど知りませんから
やり方をあれこれ比べることはできません

今手織りを楽しむ多くの方が欧米の本を見て、『洋』の手織りをされているにもかかわらず
洋式の機掛けをご存知ないなぁ~と感じたのが、この冊子をまとめた理由です

慣れ親しんだやり方で困っていなければ、それを変える必要はありません
でも、もし何かやり難い~ 手間がかかって面倒~ と感じている方がいらしたら
ぜひ1度こんなやり方もあるのか~と冊子を見て頂きたいと思いますスコットランドの工場の2度の機械の故障で、納期がと~っても遅れています
5月中に納品期限があったお客様にはとてもご迷惑をおかけしました
故障を直してもらうのに2週間、カーディング機械のコンピューターの不具合では
修理してもらう会社が移転中だったとの理由で2週間待たされている???
来週半ばには直るから・・・という説明を聞くのは3度目です~

日本では全く考えられない状況ですが、現地ではよくある話・・・
そんな事情もスコットランドのデイビットがしてくれた問い合わせで判明

気長に待つしかありません~

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綜絖の通し方と動かし方

前回の続きです 

経糸を織機にかけるやり方が2つしかないなら、
単純に『違いはこれです~』と言えるのですが
他にもいろいろなやり方があります

粗筬を使って、巻き取ってから綾返しをして綜絖を通すやり方のことは良く耳にします
多くの方が『綾返しが解らない~』と言われます
着物の様に細い糸をたくさん使う場合は、これが良い方法なのですね
でも、ウールの様な太い糸を使う場合はちょっとやりにくそう

粗筬も1羽/cmなんていう筬があるならいいけれど
私が体験させてもらった時は8羽/cmで織るのに4羽/cmの筬を使い
8本を1羽に入れて、3羽空けて次の8本というのは空き羽を数えるのが大変でした
糸がこすれて、油がついていない糸なら毛羽立ってしまうでしょう

ホームスパンの方は紡いだ糸が無駄にならないように
あらかじめ補助糸を通しておき
それに経糸を結んでから男巻きに巻き取る方法もありますから
筬→綜絖→巻き取りと同じですねそれぞれに良いところ、やり易いところがあるので、何が正しいはないので
自分がやり易いという方法で良いと思います~それで、綾織りのために綜絖を動かす順番ですが、いろいろあるようです
綜絖の 1と2、2と3、3と4、4と1 
       2と3から始め 3と4、 4と1、 1と2
     1と4から始め 1と2、 2と3、 3と4

綜絖の呼び方が奥から1 手前から1
綜絖の開き方 ペダルを踏むと上に開く 上開口、 下に開く 下開口又は両開口

という訳でこの組み合わせが存在するわけですが
極ふつうの綾織り、千鳥格子など殆どは、どの方法でも全く問題ありません~ 
でも組織の模様を織りだす時だけちょっと注意がいりますね

綾織り組織の説明を上手にできるようにをあれこれ考えています~

最近の若手生徒さんはチェックのストールにはまっています~
一番の若手、Mさんは気に入っているチェックを元にデザインしました

Aさんは、タータンチェックの本で織りたい物を見つけて織れるようにデザインし直しました
これの元はMacpherson Hunting

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