織り

初めてのツイードジャケット

先日テーラーから息子のジャケットが出来上がったと知らせを頂いていました
息子の休みが取れて、今日受け取りに行ってきました


初めてのジャケットです
テーラーのご主人から
『まだジャケットに着られているから、気軽に着て体になじませてあげてください』と言われました

最近流行のスタイルに近く、でも長く着れるデザインだそうです
ズボンは紺でも、グレーでも、茶色でも
ジーンズでも合いますね

布から服になり表情が変わりました

長い間 戸棚にしまわれていたこの布がジャケットになってとても嬉しい

早く秋にならないかなぁ~


お仕立て情報です

今回仕立てて頂いたのは
三鷹にあるテーラーサクライ

仮縫い無しのイージーオーダーで
料金3万円弱
縫製工場での仕立てですが、出来上がりもとてもいいです~

私はシングル幅(75cm)で織っていますが、
大きな織機を持っていらっしゃらない方もあるでしょう
サイズにもよりますが、織りあがり幅60cmの布で
ギリギリ縫製工場で縫ってもらえるそうです

ツイードを織りたいという方、ご相談にのります~

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お土産はこれ!

英国の世話になっている友人たちへのお土産は難しい

泊めてもらったり、食事を御馳走になったり、
お邪魔させて頂き楽しい時を過ごさせてくれます

デイビットには時々、現地の人に電話連絡をしてもらいます
特にスコットランドの知らない相手への英語の電話はとても苦手です
だって、相手がすごいスコットランド訛りだと、理解できません
知っている人たちのスコットランド訛りは少し英語に近く聞こえますが
訛りが強いと英語に聞こえなかったりして・・・

日本に来てくれればお互い様になるのに
いつも、こちらから行くばかり・・・

お世話になるばかりなので、感謝の気持ちを伝えるために
何か手織りの物を持っていきたいのですが、私の得意とするのはスコットランドチェック
本場に持って行っても珍しくありません

そして、今度用意したのはウールと絹を織ったもの

左が洗う前、右が洗ったあと(実物はもっときれいなブルーです)
お湯が熱いうちにもんでウールをしっかり縮めました
右の色がかなり違うのはまだ濡れているからです

メールがうまく届かない友人に国際電話をしました
庭にいたという彼女、話したら気分は一気にイギリスへ
いつもテキパキ聞いてくれるのは前と変わらない
先日予約↓電車に乗って会いに行く友達です
「もうすぐ会えるのを楽しみにしているよ~」私たちもです!
最近心のことを考えることが多く、自分の生き方を振り返る機会になっています
幼いころ、矍鑠とした背の高いおじいちゃんに言われた
「人にして欲しいと思うことを人にしなさい」
ず~っと覚えていて、迷った時はいつもこの言葉に後押しされる
私の指針となるこんな言葉を次の世代につなげられるでしょうか

自分の背中を自信を持って若者に見せられる中年になりたい~

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試してみました

前から温めていた服地に取り掛かりました

いつも1から2本で整経していますが
今回は、先日の風合い工房での体験を踏まえて、まず4本どりでの整経に挑戦
デザインがグレンチェックなので、とてもやり易い
もちろん、整経にかかる時間も半分になりました
綾もちゃんと間違えずに取れました

そして今日は生徒さんが1人、それも前回の続きの織りをすすめられるので
その脇で経糸の巻き取りをしました

途中で中断することが多く、また今回は2着分と長かったので
結局1日かかってしまいました
引きそろえの糸の中にたるみが多く、少々トラブルの元に・・・
次回の改善点もわかってきて、早く織りあげて試してみたい~

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研修から学んだこと

風合い工房の研修からあっという間にもう1週間
ピザパーティーをしたり、八ヶ岳へ出かけたり・・・
昼間は講習、夜は6月の英国旅行のための問い合わせのメールなど
思うように事は運びません~

さて、先週を思い出して、研修の成果をまとめましょう
研修って言っても、ただ現状を変えて遠くへ行きたかっただけ?
でも、確かにいつも教える立場から教えて頂くのはとても良い経験です

私が一番大きな成果だったとおもうのは
「慣れているやり方が一番楽!」ということ
確かに絹の様にすべりが良く、でもウールほど収縮性がない糸と
油がついていてもすべりが悪く、でもほどほどの収縮性と
絡み合って束にまとまっていてくれるウール
太さや扱う本数の違いもありますからその糸に適した扱い方はありますが
それに増して、その人がやり慣れた方法が、楽に機掛け出来るということだと思います

だから、不都合な点は変えるとしても、
何度でも同じやり方をあきらめず繰り返して慣れるまでやって下さい~

今回はあえていつも使っているラムウールの単糸を持って行きました
同じ糸での比較をしたかったからですが、
やはり、糸によって適した扱い方がある事、
私の布に対する考え方は洋からきていることを感じました

例えば布の風合いと糸密度の関係
私は経と緯の密度は基本的に同じです
だから柔らかい風合いにしたい時は経糸の密度を下げ、横も同じにします
通常タリフで販売している双糸は5/cmの密度で綾織をお勧めしています
もっとフワフワにしたければ、4/cmで織るという風に考えますが
実際にはガーゼを織っているように隙間だらけなので、織りにくいです

でも、森田先生から教えて頂いたのは経糸の密度はそのまま
緯糸の打ち込みを少なくして柔らかい風合いにする方法

どちらも正解! 織り易いのは緯糸の打ち込みを少なくする方でしょう

注意点はチェックを織る時 
経糸緯糸の密度を同じにしないとチェックの見え方が変わってしまいます

組織図の書き方も違うし、同じ到達点にたどり着く道筋も少し違うみたい
でも、「何が正解、何が間違いは無いから、夫々でいいね」というのが
今回森田先生と様々な情報を交換してお互いが認めた思いでした

使わせて頂いたレラ・オ・レラは布を織るのに、ストレスがなく良い織機でした~
細めの糸をたくさん織る時に欲しいなぁ~と思いますが
今すぐは先立つものが無くて・・・
複雑な組織が好きなら外国の織機かもしれませんが、
布を織りたい方は日本人の体格に合った織機がお勧めです~

<<ちなみに、行き先を探している昔の着物用の幅が狭い織機の情報あります>>

長い経験をお持ちの森田先生には沢山引出があり、その引出に様々な情報が沢山~
次はウール以外の糸で教えて頂きたいと思っています

6月のスコットランドの旅行がとても楽しみです
初めて、ルイス島に渡り、ハリスツイードを見てきます

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研修は楽しい!

久しぶりの遠出で、なんだかとっても嬉しい
ちょうど桜が満開でした 地元では見ていなかったのでこれも嬉しい!


今回の風合い工房での研修の目的は、
整経・機上げを従来からの日本のやり方でしてみるということでした
最近になって、私のやり方はデイビットから習った洋のやり方???と気が付いたからです
それと風合い工房オリジナル織機のレラ・オ・レラで織ってみたいと思っていました

持参したのはラムウールの単糸3色
デザインを決めて計算で必要量を出して大管に巻きます



往復整経で8本を同時に整経します。
今回はこのやり方がやり易いように4本ずつ色が変わるガンクラブ

まあ、初めてでは無いし、大丈夫と思ったのが間違い
やってみたら、綾が抜ける、糸が所々たるむ、自分の整経じゃぁあり得ない!

先の工程が思いやられるなぁ・・・

でも27回繰り返すので、最後は少し上手になった
綾が数カ所取れてない・・・
まあデザインがわかり易いからどうにかなるとは思ったけど少々情けない

織り幅に巻き取るための荒筬通し 

実際は寸法に合わせるために実際使う筬に3羽あけて4本ずつ通す
織機の椅子がこの作業のために工夫されているのに感心~

単糸を選んだことを再度後悔 
糸の先がクルクル絡まってやりにくい~

写真は経糸の最後を輪のままセットし終わったところ

慣れないとはいえ、糸は絡むし、沢山触っているので毛羽立っている、
まして所々たるみがあるのでは絶対どこかで経糸が切れる!と覚悟するも、
そこはさすが経験豊富な先生、余計な手間をおかけしたのに、
物ともせずあれこれ工夫が出てくる・・・
やっぱりキャリアだなぁ~

巻き取り最中は夢中で写真無し
先日チェック講習に参加された I さんから伺ったように漬物石が活躍しました
1本も切れることなく、無事巻き取り終了

綜絖通しは織機をたたんだまま、低く置き換えた織機用の椅子に座ってします

ここまでくれば本領発揮・・・ 
糸も良く知っているし、慣れてるから大丈夫

筬は25羽/寸、ちょっと細かいので、少しずつ確認しながら進めます

通し終わって結んで、ペダルのタイアップ
これは、間違えるとストレスなので、自分の慣れたやり方で・・・
私は1本のペダルに綜絖1枚、同時に2本足で織ります~

少し織って10時になり1日目終了

2日目はサクサクと問題もなく織りました

久しぶりに織ることだけ・・・
森田先生が用意してくださる食事もおいしいし、何より考えなくていいから嬉しい!

もちろん工房に着いた時から、帰りバス停まで送って下さった時まで
織のこと、今度一緒に旅するスコットランドのこと、そして人生のこと, 等々・・・
沢山しゃべって、また自分を見る、貴重な時間でした~

楽しかった~~
大変お世話になった森田先生 有難うございました

ここから学んだこと、ちょっと長くなったのでそれは次回

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平織り 表・裏

先日の1日講習の日に私がリジットで織った物をお見せします~
経糸は4本引きそろえの緑と赤の細い単糸、緯糸は赤の4本引きそろえと緑の細い単糸の組み合わせの平織りです

織りあがったばかりの表と裏、どちらが表かって・・・
好きな方が表でいいですね

写真の左側は殆ど緯糸しか見えず、右側はその裏、ほとんど経糸しか見えません

洗ったら糸が膨らんで風合いも良くなり落ち着きました
色がきれいに撮れなくてちょっと残念
いつものことですが、本物の方がずっといいです

引きそろえにモヘアやループなどを混ぜるともっとふっくら、軽く出来るでしょうね

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カシミヤで織りました!

先日家族で食事に行き、とっても寒い日だったので父はマフラーをしたまま・・・

随分前にコリデールのグレート白を紡いでグレンチェックにしたマフラーですが
紡ぎも下手だし、洗ったり使っているうちにしっかりフェルト化
それに折山が擦り切れ始めている・・・

それで、父が帯広に歩くスキーに行っている間にこれを織りました

カシミヤを2本どりにしてグレンチェック
柄で迷わなかったし、全て頭に入っているのでサクサクと織りあがり
モミモミ、しっかり縮めブラシで起毛 とってもフワフワ~
帰宅した父にあげたら大喜びしてくれました

ちなみに帯広の歩くスキーは、全てお世話してくれる方があり
空港に迎えに来てくれて、スキーの最中は折りたたみ椅子を持参してくれているとか
その方から「だいぶくたびれているようだ」と母へ電話があったのに
本人は、「昨年より距離が伸びた・・・」ととても満足
誰が見ても年相応によたよたと、でも本人は認めず意欲だけは若者顔負け

所沢駅から羽田空港へ行くバスがあるから出かけられます~
まわりの方々に沢山、たくさん助けられております
ありがとうございます

きっと心の底で「これが最後かな・・」と思っているでしょうね

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Mさんのモヘアのコート

昨年夏にMさんが織られたモヘアループの服地がコートになりました

ラムウールの双糸が縦糸、ジャパンシープさんの段染めのモヘアループが緯糸
2色を交互に使いました

ずっと前からこんなコートが欲しかったという夢をもっていたMさん
軽くて暖かくて、みんなに褒められ、とても満足されています~


これは京都でチェックデザイン講習を受けられたKさんから届いた写真
ラムウールの単糸で織られた3つ目の課題タータンタイプのチェック
ステキですねぇ~


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チェックの魔法

しばらくチェックを織ることから離れていましたが
先月の札幌での展示会や、今週末の京都でのチェックデザインの講習会
そして、知り合いから頂いた注文がきっかけで
最近チェックを次々と織っています

一つ始めると、次々と織ってみたい色の組み合わせが出てきて
それらの思いがけない効果にその次がやりたくなって・・・
講習の合間に織り続けて6枚のマフラーになり
まだ続いています~
チェックデザイン講習会のテキストにも新しいものを加えて持参します~

しばらく前の生徒さん方の作品です
Kさんの同じ色の組み合わせのチェック 
←2作目
↓ は第1作目(8月)
色の分量が違うと、雰囲気がかわります


緻密な織りが得意のHさんのオーバーショット
カシミヤのマフラーです
デザイン集から見つけて組織図を自分で書かれました~


次々素敵な作品が出来上がっているのですが
写真整理が追い付かない~

次々織りいものがあると、ほかのことまで手が回りませんね

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手直ししたチェックデザイン

*・*・* スコットランドチェック展in札幌のお知らせ *・*・*

工房での講習を重ねる内に、色々工夫が出ています
その工夫が元になって3年前に作ったキットのチェックデザインを手直ししました

右が以前の物
左が新しいデザイン

キットを作るときはチェックを織ることに慣れない方でも間違えずに織れるように考えています

そのために4の倍数でデザインを作るので、以前の物は少し見栄えがしないと感じていました今回は織る時にわかり易いようにテキストを1つ加え、緑のボーダーを6本にしました
赤の色も、パキッとした赤から、周りの色とよく調和するタイプの赤に変えました



同じデザインで青バージョンも作りました
ペアーでいかがですか?

Webshopからご購入いただけます

ペットボトルカバーキットのご注文も頂いております 嬉しい!

「織りなら大丈夫だけれど、手編みにするには糸の油の臭いが気になるけど・・・」というお問合せを頂きました
今、油を落とすために洗ってから編んで、どの位フェルト化するか実験中です

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