織り

綜絖の通し方と動かし方

前回の続きです 

経糸を織機にかけるやり方が2つしかないなら、
単純に『違いはこれです~』と言えるのですが
他にもいろいろなやり方があります

粗筬を使って、巻き取ってから綾返しをして綜絖を通すやり方のことは良く耳にします
多くの方が『綾返しが解らない~』と言われます
着物の様に細い糸をたくさん使う場合は、これが良い方法なのですね
でも、ウールの様な太い糸を使う場合はちょっとやりにくそう

粗筬も1羽/cmなんていう筬があるならいいけれど
私が体験させてもらった時は8羽/cmで織るのに4羽/cmの筬を使い
8本を1羽に入れて、3羽空けて次の8本というのは空き羽を数えるのが大変でした
糸がこすれて、油がついていない糸なら毛羽立ってしまうでしょう

ホームスパンの方は紡いだ糸が無駄にならないように
あらかじめ補助糸を通しておき
それに経糸を結んでから男巻きに巻き取る方法もありますから
筬→綜絖→巻き取りと同じですねそれぞれに良いところ、やり易いところがあるので、何が正しいはないので
自分がやり易いという方法で良いと思います~それで、綾織りのために綜絖を動かす順番ですが、いろいろあるようです
綜絖の 1と2、2と3、3と4、4と1 
       2と3から始め 3と4、 4と1、 1と2
     1と4から始め 1と2、 2と3、 3と4

綜絖の呼び方が奥から1 手前から1
綜絖の開き方 ペダルを踏むと上に開く 上開口、 下に開く 下開口又は両開口

という訳でこの組み合わせが存在するわけですが
極ふつうの綾織り、千鳥格子など殆どは、どの方法でも全く問題ありません~ 
でも組織の模様を織りだす時だけちょっと注意がいりますね

綾織り組織の説明を上手にできるようにをあれこれ考えています~

最近の若手生徒さんはチェックのストールにはまっています~
一番の若手、Mさんは気に入っているチェックを元にデザインしました

Aさんは、タータンチェックの本で織りたい物を見つけて織れるようにデザインし直しました
これの元はMacpherson Hunting

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綜絖の番号は奥から?手前から?

ボチボチと『千鳥格子のマフラーを織りましょう』にご注文を頂いています

それに伴い時々買ってくださった方とやり取りをする機会も増えました

簡単な織機で平織を織っていたけれど、
4枚綜絖で織ってみたいという方が買ってくださっている場合もあるようで、
4枚綜絖の番号と通し方のちぐはぐなところの質問が届きました。

綜絖の番号は奥から1なのか、手前から1なのか
これはどちらが正しいということはありません

いずれも、確かな事実と出会ったわけではありませんから
諸事情を考え合わせて一番納得がいくことを私の説としておきましょう

これは以前彦根さんがブログに書いていらっしゃったように、
どの様に織機に経糸をセットするかも関係しているようです

経糸を先に巻き取ってから、織機の前に座って綜絖通しをする場合
右利きであれば自然に右から始めるでしょう
手前から通すより奥から通し始める方がやり易いですね
そうすると自然に奥から1,2,3,4でしょう

先に筬に経糸を通してから綜絖に通して巻き取る場合
織機の後ろ側に座り、同じように右の奥から綜絖通しをすると
織る側から見ると手前、左から通し始め1,2,3,4となりますね

通し方は全く同じです

織機の前に座って左手前から通し始める友人もいます

私は手前が1の方が都合が良い点が多いという理由で
手前から1,2,3,4と呼んでいます

ヨーロッパでは奥が1
アメリカではヨーロッパ式から手前を1と呼ぶように変わったと書いてある本がありました
日本は両方ありますね

だから綾織りが難しいと思われているのではないでしょうか???
最近の作品

Hさんは2枚目の8枚綜絖2重織のブランケットを織り始められました
1枚目の時は全面同じ柄にするために、その都度タイアップをかえていましたが
今回はペダル2本を同時に踏む組み合わせをHさんが考えて、タイアップはそのまま織っておられます!


小さい柄のオーバーショットが続いています
これはWさんのウール、表と裏(どちらでもよいのですが) 水玉模様みたいでかわいいですね


3/16の綿糸を使ってKさんのブックカバー

Mさんは初めてのオーバーショット
次の本番に向けての練習です



Yさんの大きなマットも織りあがりました
幅80cm長さ130cm位、
色が良く出ていません~
中々織り進まないので、
とてもよく頑張りました私の服地も織り終わったのですが、写真を撮るのを忘れて仕上げに送ってしまいました~
戻ってきたら見ていただきますね

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服地は千鳥格子

先週末に経糸を織機にかけた服地を織り始めました

今回は短時間で織れるように、千鳥格子です
月曜は教室が休み、家を空けられない時間もあり、早くに夕食の支度をして
夕方から工房へ行って、1人で楽しみました~
色が悪くてすみません~


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久しぶりの服地

久しぶりに服地を織り始めました

ツイードの仕上げは工場へお願いしていましたが
これまでしてくれていた所が3月で閉鎖になってしまいました

別の所を紹介してくれたので、まず試してもらうための服地です

タリフで販売しているチェビオットで、経糸840本 シングル幅(75cm)になります
糸を触っていると嬉しいです~

ニットのbaru先生が『千鳥格子のマフラーを織りましょう』の紹介をしてくださいました~
参考になさってくだささい

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やっぱり格子柄!

先日こちらのブログで拝見した平織りのマフラーが面白い織りだったので
生徒さんにお勧めしました
自分で試す時間が無く、様子を見ていると、経糸の密度が難しい~

ということで、急いで密度を変えてサンプルを織ってみました

ちょうど、整経して使わなかった経糸がったので、それを流用したら
出てきたのは格子柄!!

タイミング良くブログに出されていた先生と電話でお話しすることがってお礼を言いました~
お互いブログを介してアイディア交換が成り立っている様子・・・

こんなやりとり嬉しいですね

タリフの糸で織ってみたいという方のために・・・
大きな格子は4本どり、両端と間の細かいところは1本ずつ の平織です
4枚綜絖を使います
経糸の密度は5/cm 打ち込みは同じくらい
織っているときは経糸が寄っているように見えますが、洗うときれいにそろいます

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函館の展示会のご案内

2年前に国内留学で、織を習いに来ていた函館在住のOさん
地元函館の手織り作家と認められ、26日から函館で開催される
『日本の工芸とバーナーワーク展』に出展されます

主催:はこだて工芸舎
日時:2月26日(水)~3月3日(月)
場所:函館市地域交流まちづくりセンター2F
    函館市末広超4-19

裏にある出展者リストのNyiというのがOさんです~

タリフの糸を使って織った作品を出品されるようです
写真を送ってくれるそうなので、楽しみです

お近くの方ぜひお出かけくださいネ
会場にOさんがいたらぜひ声をかけて下さい~
 ってわからないか・・・
(会場の人に聞いてみてください)

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ナバホの練習出来上がりました

11月に上田のディベさんへ伺って、体験講習をして頂いたナバホの小さなラグ
1月にはディベさんに工房に来て頂きました

その後、夫々に織り進め、出来上がってきました
今日は代表で最後の仕上げを習いに橋本教室にお邪魔してきました

午後から他の場所で講習があるので、最初の40分ほどだけでしたが
皆さんがワイワイと織られている様子、とっても楽しそうこれが、私が最後を仕上げたラグ、3人で交代しながら織りました


いつも私がしている手織りからするととっても簡単な道具なのですが
でも基本となることは、共通していることがあるようです
皆さんの作品はとても素敵でした
ナバホの作品の写真は先生のHPでご覧くださいね~

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力作揃い

昨年11月に若手 TKさんの机上講習でオーバーショットを勉強したのを聞いていたYさんとTMさん
その時織っていたのもが終わって次はオーバーショットに挑戦しました
それも、織機目いっぱいの60cm幅
筬に一目の空きもありません

とても頑張って、今日Yさんが織りあげました

これはパターンブックに出ているそのままですが
前準備として組織を分割してわかり易く自分で書き換えました
平織りの地は単糸、模様の糸は双糸です

私が30年前にデイビットに教えてもらって織ったオーバーショットもlこれでした
その時は織り幅に合わせて120cm幅経糸1200本でしたこれはTMさんのオーバーショット

これは経糸と模様の糸が双糸、平織りの緯糸が単糸です
左右対称ではない、流れるような模様です

これは2人の計画に触発されたKさんのオーバーショット
お嬢さんのご希望で赤にしましたが、次の自分の物はYさんの色にしたいとおしゃっています~

織りあがって洗うと、柔らかくなり柄もとても落ち着きます~
綜絖通しも織ることも大変な課題ですが、その分出来上がった時の達成感が大きいですね

Hさんの8枚綜絖サンプルも進んでいます
私もこんなにきれいに織れません~ 憧れてしまいます!


今年に入って、長い間あたためていたテキストを印刷物にする夢が
具体的な構想が出来て、少しずつ進んでいます

千鳥格子のマフラーを織る工程を通じて英国式?機掛けを紹介する小冊子の準備のため、工程の詳細を撮影しています。

以前写真に撮ったテキストを参考にしているのですが、それでもやり直したいところが出てきてまだ終わっていません~
時に甘~いお食後が嬉しいですね

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組織のサンプル進んでいます~

この3か月程取り組んでいた組織サンプルです
手直しをしつつ、いくつかのこだわりを解消するべく織ったのは、これが3枚目

キットにすることを考え始めてまず気になったのは、織機の違い、綾織りのやり方の違い

それを考えて行くときりがなく、多種多様であることがわかったので
タリフの手織り講習に主に使っているアッシュフォードの卓上機で織れるという条件で考えました

組織図も、何枚も書き直しました~

自分で織った組織サンプルは、デイビットに習いに行った30年以上前
その後、スコットランド手織コースでデイビットが教えていたことを工房の講習に取り入れて、何度も生徒さん方に教えていました (工房で講習する時は、その人の理解と技量に合わるので、夫々違うものが出来上がります)

でも自分で織ったのは初めて
自分でやってみるといろいろ気が付くことがありますね
それらを手直しして、かなり完成度が高い物が出来たと思います

これから詳しい説明を付けて、
キットに仕上げるのにまだもう少し時間が要りますね昨日はクリスマス
講習も今年最後でした
Kさんが自分のお気に入りの色で2カラーマフラーを織られました
自分のナバホを織りに来たMさんが持ってきてくださったクリスマスケーキでお祝いしました

美味しいチョコレートケーキ
どうも有難う~~

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暖かい~~ チェック

Kさんが以前織ったひざかけを仕上げて持ってきてくださいました

織機にかかっているのはMさんのストール
太い糸を使って織ると、同じ本数でも大柄のチェックになります~

ちいさく見える左下のタグ
作品を、引き立ててくれますね

これは職場へ持って行って、シフトで働く皆さんが使えるようになるそうです
暖かくて、赤い色が気分を引き立ててくれるでしょう

オレンジというとKさんというくらいオレンジが大好き
とても楽しそうに織っていました~ 

夏から織っていた服地、仕上げから帰ってきました

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