織り

大きなブランケット

先日織っている所をご覧いただいたブランケットが仕上がりました

2枚を真ん中で接ぎ、熱いお湯でしっかり洗って縮め
ワイヤーブラシの硬いもので起毛しました



この頃エプロンの効果を感じます~

料理や後片付け・・・ちょっと面倒だなぁ、でもしなきゃぁ~という時
えい、や~っとエプロンを着けます
何だか働くのが嫌じゃなくなってくるから不思議ですね


関連記事

ツイードが流行ですね

「今年はチェックが流行っていますねぇ~」
この時期に同じような言葉を、ここ何年も聞いている気がする

加えて今年はツイードが流行っている!!

ツイードとは固めの毛質の糸で織られた羊毛の服地を意味する
語源は、スコットランド南部、毛織物産業が発展した地に流れるツイード川に由来すると言うのが最も有力だとされている。
綾織りを意味するTwill → Tweed になったという説もある

私が織っているのはスコットランドツイード
物の本によると、ハイランドツイードとも呼ばれるらしい
息子1が紳士服の雑誌にツイード特集を発見

先日地のし屋さんにツイードのプレスを頼んでみた
パリッとしてとてもいい布になった

目指すは、手織りだから工場生産品に劣るでは無く
手織りだから、工場生産品以上のクォリティーである服地

こんな作品いかがですか? 販売品です~





関連記事

最近は赤が好みかな?

展示会の前に、恩人から大きなブランケットが欲しいという注文を頂いていた

恩人とは手織りを始めた30年くらい前に一番最初のマフラーを買ってくださり
そのお金で、最近まで使っていた玉巻き機が買えた

子育てがひと段落して、そろそろ織りを始めたいなぁ~と思っているところへ
特別な贈り物にしたいからとひざ掛けの注文をして下さったのもこの方
これで織りたいという気持ちに火が付きました

こうやって、何かのターニングポイントで何時も力づけてくれる恩人です


お昼ねの時にかけられるたっぷりした物が欲しというご希望
一番大きな織機で最大限の幅に糸をかけても縮むと幅が狭くなるので
2枚を接ぐことにしました
大きなチェックなので、打ち込みに細心の注意をはらい
見事同じサイズが2枚織れました バンザイ~

この色合いがとても好評なのでマフラーのキットにしたいと思っています

息子2の大学祭に合わせて息子1と娘が彼の所へ行き
初めて私が1人で留守番です~
(愛犬はいますが散歩と食事以外殆ど寝ています)

初めての晩は、何だか嬉しくて眠くもならなかった
寝るのがもったいない~~



関連記事

大きなチェック

暑い間に織っていた服地が仕上げから戻ってきました

今年始め頃から、この赤の糸を使って大きなチェックを織ってみたいと
心の隅っこで温めていました

コートの着丈の中に大きなチェックが2つ
仕立てる時に融通が利くようにと、織機一杯の幅105cmになりました
(左の服地の下も見てください。織幅にチェックは3つ入っています)

出来上がったら思っていたより良い結果となりました
とっても嬉しい

仕立てを友人に頼んでみましたが、彼女もお母さんの介護があるので
どうなるでしょう
仕立てるサイズが難しいところですが、
売れなければ自分で着られるサイズにという相談をしました
どなたか、欲しい方のお申し出は有りませんか~?
サイズ変更まだ間に合います~~

左側もモスグリーンは、もっと前から織りたいと思っていたもので
これは薄手のコート地
方の部分にチェックが入るように織ってあります
これは仕立てずに服地のままの展示になります

パソコンの仕事が沢山あるのに、
夜な夜なテーブルに糸を広げて先日のモチーフとあれこれ編んでいます

先日ブログを見てくださった生徒さんに
『具合が悪くてこんなのが編めるなんて凄~い』と言われました
好きな手仕事をしていると、エネルギー補給になります
やっぱり毛糸が好きなんですね



関連記事

マットが織りあがりました

ずっと眠っていた、服地には太く、マフラーには固く、きれいな色ではない糸
それを、5本引きそろえで約11mの経糸を大きな織機にセットしてから2ヶ月ほど
講習に来ている方とスタッフの12人が1人80cmずつマットを織りました

横糸も、同じように2本から5本引き揃えて太くしています

同じ組織でも、足の踏み方を変えて夫々違う模様が出てきました

経糸が見えないように織るマットと違い短時間で織れますね
まだ綾織りの基本しかしたことが無かった方も、一つ一つ確認しながら織りました


これは、私が週1回指導に行っている障害者福祉センターの方々の作品

今週はお盆休み、時間内に洗うことが出来ず、持ち帰りました
身体障害の方々ですが、この作品を織られた3人は男性
片麻痺の方が多いのですが、本当に根気良く、丁寧に、熱心に織られます
毎週1時間半から2時間で30cmほど織るペースの方もいらっしゃいます

私がチェックをもちかけたわけではないのですが
ある日、お1人が通販カタログから1ページを切り取って持ってこられ
それがグレンチェックのマフラーでした
時間はかかりますが、皆さん意欲的で、楽しんでいます~~
いつも沢山パワーを頂きます

関連記事

最速記録 6分8cm

昨日は、久しぶりに講習が無く、ひとりの時間
前から楽しみにしていました
先週火曜日に夜遅くまでかかって経糸を整経、巻き取りした服地
その後、講習の合間に1040本の経糸の綜絖通しと筬通しをしました
土曜日までに織れたのは、最初の30cmくらい

日曜日、10時前からから織りました

今回の服地はいつもより少し短めで5m40cmの整経
実際織るのは5m弱 その内殆どが横糸1色の杉綾で
その間に30cmほどのチェックの部分が3ヵ所


4月に同じ糸で織った後だったからか、とても楽に織れる
そこで、ちょっと時計とものさしでスピードを確かめてみました

このボビン1本織るのに約6分、織れるのは8cm 段数にすると80段余り

来客とお昼の休憩を挟んで・・・ 
午後8時前に終わった~

私の最速記録 楽しかった~~

10月の展示会にコートになってお見せできるかもしれません

*先日お知らせした奥田実紀さんから
「教室の方やブログを見て~と来て下さった方が何人もありました
 お礼をお伝え下さい~」とメールを頂きました

輪が広がってうれしいです
有難うございました~~

関連記事

色の不思議

最近体験講習にいらした2人が夫々に選んだ色がとても面白い効果を見せてくれました







このピンクは同じ糸ですが、相手によって違う色に見えますねぇ
明るさが違うように見えますが、
同じ1枚の写真なのでそこまで違わないと思います




他の1点は経糸が緑の濃淡
横に紺と黄色を入れたので、緑らしくない・・・
でもステキな深みが出た緑系 



10月に展示会を予定しています
こんな色の不思議を沢山見ていただきたいと準備を進めています~
昨年から手伝ってくれているTさんが
『オーバーチェックの色でチェックがどう変化するか』も準備中です

手織りをする方が見たら、すぐ役に立つ展示を目指しています
これから、構想をまとめ、DMを作り、もちろん販売品も準備して・・・

先日仕立てを依頼したデザイナーさんのアドバイスで
コート用の服地を織り始めました




関連記事

紳士ツイードジャケット


息子が自分で織った服地がジャケットになりました


仕立てをお願いしたのは京橋のテーラー・アスコット
タリフの糸で織った布をこちらのテーラーで仕立てた方が有ったそうで
1年くらい前に、「案内を送らせて下さい」と連絡が有りました

仕立てを頼みに行ったときに、ツイードの布見本を沢山見せてもらったというので
今日は一緒に行きました
手織りのツイード、気になるのはそのクオリティーですが
良い評価をしていただきました
量産品に対して、テーラーに依頼する方々は、布の質のみならず、
その布が持つストーリーに価値を評価されるとか・・・
***そのストーリーは任せてください***

現在の店長さんのお父様はツイードが大好きで
1990年には英国のBritish Wool Marketing Boardを訪ねられ
日本がバブルの頃、沢山のお客さんに英国のツイードの良さを紹介され
独自に研究され、資料を作られました
実際に布が貼られた資料の向こうに見えるのは
私も見慣れれている羊飼いのチェックや、グレンチェックの資料

今度、店長さんのお父様にお会いすることになりました
とっても楽しみ~~

またまたツイードが織りたくなりました!!!


その後、先日ご紹介した奥田実紀さんの
「赤毛のアンの世界 ~奥田実紀&水田彩生展~」を見てきました
プリンスエドワード島の写真はすぐ『アンの世界』を思わせる景色を捉え
また、スコットランドにも少し似ている
ハイランドの悲しい歴史の一端で、スコットランドの人々が数多くカナダに移り住んでいる
その人たちが、バグパイプやタータンをもち続け、そこから奥田実紀さんがタータンに出会い
スコットランドへと繋がって行った・・・

スコットランドや、タータンに興味が有る方にこの本はお勧めです


奥田実紀著
産業編集センター発行
スコットランド タータンチェック紀行

手織工房タリフにも置いてあります~

ちなみにこの展示会今日が初日、24日までです




収穫が沢山ある1日でした
感謝です~


関連記事

さびた筬

きのうUPした写真、よく見たら筬がさびていますね~

使わなくなって長い間放置されていた物を、ずいぶん前に頂きました
私が使っている糸は油がついているので
織っている間に、段々きれいになってきます~


関連記事

スウィーディッシュ・レースと織機

中学2年で初めて手織りをしたのはろくろ式の織機でした

ろくろ式は踏んだペダルにつながれた綜絖が下がり、その反対が上がります
何もしないと経糸は織機の前後をつなぐ位置にあり
ペダルを踏むと経糸が上下に開くことから、両開口

それに対し、ジャッキ式、天秤式といわれるものは
ペダルを踏んでいない時、経糸は下にあり
踏んだペダルに繋がっている綜絖が上がる上開口

バランスを取りながら綜絖が動く ろくろ式の織機では
綜絖1枚下、3枚上の開きがあるスウィーディッシュ・レースは織れないと思っていました

それが、2.3年前にろくろ式でも1:3と開くものも織れることを聞き、試してみました

今回が2回目、新発見が有りました

綜絖4枚の内1枚だけを下げた開き
開きが少なく、3段になるので経糸をすくいそう・・・


それに対し、綜絖3枚を下げた開き
大きく開いてとても織りやすい

私は綾織りの時も綜絖1枚を1本のペダルにつなげているので
3枚を下げる時は2本の足で3本のペダルを踏む事になる
でも、とっても織りやすい
お試し下さい~

工房が狭く、手織り講習が出来るのは1度に2人まで
その範囲で講習の予約を受けていますが
7月は体験希望者が3人、
織機のやりくりをして、毎日にぎやかな工房です~




関連記事