織り

色の不思議

最近体験講習にいらした2人が夫々に選んだ色がとても面白い効果を見せてくれました







このピンクは同じ糸ですが、相手によって違う色に見えますねぇ
明るさが違うように見えますが、
同じ1枚の写真なのでそこまで違わないと思います




他の1点は経糸が緑の濃淡
横に紺と黄色を入れたので、緑らしくない・・・
でもステキな深みが出た緑系 



10月に展示会を予定しています
こんな色の不思議を沢山見ていただきたいと準備を進めています~
昨年から手伝ってくれているTさんが
『オーバーチェックの色でチェックがどう変化するか』も準備中です

手織りをする方が見たら、すぐ役に立つ展示を目指しています
これから、構想をまとめ、DMを作り、もちろん販売品も準備して・・・

先日仕立てを依頼したデザイナーさんのアドバイスで
コート用の服地を織り始めました




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紳士ツイードジャケット


息子が自分で織った服地がジャケットになりました


仕立てをお願いしたのは京橋のテーラー・アスコット
タリフの糸で織った布をこちらのテーラーで仕立てた方が有ったそうで
1年くらい前に、「案内を送らせて下さい」と連絡が有りました

仕立てを頼みに行ったときに、ツイードの布見本を沢山見せてもらったというので
今日は一緒に行きました
手織りのツイード、気になるのはそのクオリティーですが
良い評価をしていただきました
量産品に対して、テーラーに依頼する方々は、布の質のみならず、
その布が持つストーリーに価値を評価されるとか・・・
***そのストーリーは任せてください***

現在の店長さんのお父様はツイードが大好きで
1990年には英国のBritish Wool Marketing Boardを訪ねられ
日本がバブルの頃、沢山のお客さんに英国のツイードの良さを紹介され
独自に研究され、資料を作られました
実際に布が貼られた資料の向こうに見えるのは
私も見慣れれている羊飼いのチェックや、グレンチェックの資料

今度、店長さんのお父様にお会いすることになりました
とっても楽しみ~~

またまたツイードが織りたくなりました!!!


その後、先日ご紹介した奥田実紀さんの
「赤毛のアンの世界 ~奥田実紀&水田彩生展~」を見てきました
プリンスエドワード島の写真はすぐ『アンの世界』を思わせる景色を捉え
また、スコットランドにも少し似ている
ハイランドの悲しい歴史の一端で、スコットランドの人々が数多くカナダに移り住んでいる
その人たちが、バグパイプやタータンをもち続け、そこから奥田実紀さんがタータンに出会い
スコットランドへと繋がって行った・・・

スコットランドや、タータンに興味が有る方にこの本はお勧めです


奥田実紀著
産業編集センター発行
スコットランド タータンチェック紀行

手織工房タリフにも置いてあります~

ちなみにこの展示会今日が初日、24日までです




収穫が沢山ある1日でした
感謝です~


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さびた筬

きのうUPした写真、よく見たら筬がさびていますね~

使わなくなって長い間放置されていた物を、ずいぶん前に頂きました
私が使っている糸は油がついているので
織っている間に、段々きれいになってきます~


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スウィーディッシュ・レースと織機

中学2年で初めて手織りをしたのはろくろ式の織機でした

ろくろ式は踏んだペダルにつながれた綜絖が下がり、その反対が上がります
何もしないと経糸は織機の前後をつなぐ位置にあり
ペダルを踏むと経糸が上下に開くことから、両開口

それに対し、ジャッキ式、天秤式といわれるものは
ペダルを踏んでいない時、経糸は下にあり
踏んだペダルに繋がっている綜絖が上がる上開口

バランスを取りながら綜絖が動く ろくろ式の織機では
綜絖1枚下、3枚上の開きがあるスウィーディッシュ・レースは織れないと思っていました

それが、2.3年前にろくろ式でも1:3と開くものも織れることを聞き、試してみました

今回が2回目、新発見が有りました

綜絖4枚の内1枚だけを下げた開き
開きが少なく、3段になるので経糸をすくいそう・・・


それに対し、綜絖3枚を下げた開き
大きく開いてとても織りやすい

私は綾織りの時も綜絖1枚を1本のペダルにつなげているので
3枚を下げる時は2本の足で3本のペダルを踏む事になる
でも、とっても織りやすい
お試し下さい~

工房が狭く、手織り講習が出来るのは1度に2人まで
その範囲で講習の予約を受けていますが
7月は体験希望者が3人、
織機のやりくりをして、毎日にぎやかな工房です~




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模紗織りストール

工房で初めて綿糸で織ったWさんの作品が出来上がりました

レースの部分をアップで
手織りの本の中にこれを見つけて、
工房には綿糸がありませんから、その為に綿糸を購入して・・・
張りが有る、シルキーコットンの糸なので
打ち込みが結構大変でした

先日受けた半幅帯の講習をきっかけに、
少しずつみんなの興味が他の素材に向き始めました

今日は着付けグループの仲間に入れてもらって
目黒区にある民芸館にいきました
着付けの先生Kさんとグループの若手Tさんが着物で参加
暑さに頭が働かず2人の写真を撮り忘れてしまいました
残念!
Tさんはとても可愛かったし、
Kさんはとっても自然に着ている~

民芸館の特別展は 芹沢銈介と柳悦孝-染と織のしごと-
民芸の草分けとして良くお目にかかるお名前、
でもまだちゃんと作品を見たことがなく・・・

どれも、身に着けてみたくなる様な温かみが有ります

花織 浮織、吉野格子・・・
絹が主でも、ウールでも出来そうな組織を見つけては
『これできるかしら~』とみんなでわいわい楽しんできました

皆さんに『先生これ織れますか~?』と聞かれますが
自分でもしたことが無い
これから一緒に勉強です!!


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昼夜織りサンプル

先週末にみんなで伺った風あい工房で教えて頂いた
昼夜織り半幅帯のサンプル織りを始めました

糸はウールの梳毛糸 毛質の固いもので太さは2/20
大管に巻くことと6本引き揃えで整経するやり方を体験させて頂き
経糸を工房に持ち帰って参加された方々が
少しずつ織れるように考えてくださいました

といっても、問題が・・・
一つの経糸を複数の人がしたこと
複数の糸を引き揃えて整経すること、その綾の取り方が始めてで
糸をいじりすぎてしまったこと
おまけにとても暑くて手に汗をかいている・・・
当然、糸が先生の予想以上に毛羽立ってしまいました

帯が目的ですから当然のことなんですが・・・
経糸密度がとても高い

というわけで、結構大変な思いをして経糸を巻き取りました
このタイプの糸から始まった私の手織り経験
どう扱ったら良いのか多少の知恵が・・・
ウールで良かった~~ 
(木綿や絹じゃどうしたら良いのかわからない!)

木曜日に机上講習に来たKさんが一番に織りました
1段ごとにきちんと開くようにしながらでは有りますが
こんなステキな柄になって満足でした~

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次々織りあがります

工房に来られる方たち、みんなとっても熱心

次々と様々な思いが詰まった作品が出来上がります

綾織りの次に挑戦する杉綾、その応用編

タータンタイプのデザインは、実際のタータンの布をヒントにして・・・


この頃、工房の様子を外から見ていく人
興味をもって話していかれる方が増えています~
体験講習の申し込みも2件入っている

震災後不安要素が多くて、なんとなく空いてしまった心の隙間を感じる
実害は無いけれど、毎日ニュースを見ていると、気が遠くなる程の状況に
不安を感じ無い人はいないだろう

何か心を満たしてくれるものを求めているような気がする
そういう自分も『これだ~』と思える物が織りたい




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ストール織りあがりました

土曜日、日曜日と2日連続で講習にみえたKさん
スウィーディッシュレースのストールを織り上げました
その前に1日経糸をかけて少し織り始めていたので、計3日間かかりました

使った糸はラムウールの単糸
マフラーより少し長めで、最後半日ほど予想より長くかかりました

忙しいお仕事をしているKさんですが
『仕事と全く違うことがとても楽しい・・・』とても集中して作業を進められます
織り始めこそ足の踏み方を一つ一つ確認していましたが
その内に組織が理解できて、その後はひたすら迷うこと無く織り上げました

皆さん2年を過ぎた頃から細い糸もなんのその
腕を上げてきましたねぇ~
私がしたこと無いことなどの希望も増えて来ました~

月末にはみんなで風あい工房さんへ伺い、半幅帯を講習していただく予定

工房を見に立ち止まられたり、見ていらっしゃる方が増えています
講習のキャパシティーが無く、残念がる方も・・・

震災の後、何か確かな楽しみを求めている人が多いのだろうか?

昨日は久々の休日を取り、学生時代の友人達とお喋りを楽しんだ
お邪魔した友人宅、きれいなお庭と心のこもった手料理
ほっと、心が和む時間
アボガドと小エビのサンドイッチがとても美味しかった

長い間会っていなくても、通じ合える友人は心地よい~
子供たちのこと、仕事のこと、日々の葛藤を『偉い』と誉めてもらって
新たなエネルギーを充電してもらった
ありがとう



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ウールと絹

『ウールと絹、お互いに失礼ですねぇ~』
一つ前の記事、市松模様に織ったマフラーを見せたらこう言われた

言ったのは、絹を専門に織っている行松啓子さん
(言われても又織りますよ~)

東京に出るついでに、私の所に流れてきた絹糸を見にきてくれて
色々な糸についてどういうものか、どのように使えるかをいろいろ教えてくれた

この方、学会で発表したり、中之条大学の市民講座で話しをしたり
織った着物を出展して賞をもらったり(どこに出展したのか失念!)
5年滞在したタイでは英語で学会発表もした、実は、とてもすごい人

絹がそれだけ大切な素材だからこそ、上記の発言になったのだろう

先日の桜染めのことも
『布を入れたとたんにさぁ~と染まる
 参加した人たちは、びっくりするけど、
 時間と手間をかけて染液をそのように作ってあるし~』

話しを聞くとやっぱりやってみたくなる

流れてきた絹糸の中にあったとてもきれいな白の糸が
めでたく行松さんの元にお嫁入り
帯になるらしい
糸が生かされて、とてもうれしい

失礼度が少し少ない?綿と絹を合わせて織るアイディアも教えてもらった
何だかチェックから離れて違う方向へ道が開いてきたような・・・

いつか彼女が市民講座でしている講演を東京でもやってほしいなぁ
それにはもっと色々紹介しなくてはね
聞いてみたい人、この指と~まれ[#IMAGE|S49#]

スタッフのMさんが服地を織り終え
糸が外れた大きな織機は、何だかさみしそう
次に織るものは決まっているから頑張ろう


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異素材の組み合わせ

絹糸を巻きながら、試してみたいという組み合わせで織ってみた
パリッとした感じの絹糸はどういうものなのかなぁ
セルシンが付いたままなのか、糊が付いているのか・・・
失敗覚悟で双糸のウールと絹糸3本取りの組み合わせ


織っている時から、多少波うっている

洗ったらウールが縮み、絹は縮まないから面白い

この組み合わせにはまりそう


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