2013年 11月 の投稿一覧

まさかの織り間違い!!!

前回の記事の最後の写真の服地
仕上げに出すために点検したら
まさか?!まさか?!!の織り間違い3か所 !!!

6段の色の所で、足が 3,4,1,2,3,4で入れるところ
1,2,3,4,1,2、で入っているため綾がきれいに織れていない 
手で触るとすぐわかります
見ても経糸が異常に長く出ているので、わかります~

前はこんなことなかった !!!!

綜絖の通し間違いをすることもなかったのに・・・
デイビットの所へ習いに行ったときは1200本のオーバーショットの綜絖通しを
間違いなく通せたのです!!!

間違えが続いて、無理せずメガネをかけるようにしまた
老眼鏡です~

この織り間違い、ただ、ただ、集中力が落ちただけ
ちょっと長時間続けたら、体中が痛いし、腕も筋肉痛・・・
確実に進む年齢には逆らえない物です

昨日講習が終わって見つけて、それから6時間かけて全て直しました
直す・・・間違った糸を抜いて正しいところに毛糸針でチクチク縫い込みます

時間がかかるけど、私にはなぜか楽しい作業なのです

これで間違いが無い、きれいな服地になります

これからは、この現象を受け入れいかに楽しめるかですね

仕上げに出しますが、戻ってくるのが今から楽しみです服地の仕上げをしてくれていた八王子の工場
来年3月で閉鎖、廃業が決まったというお手紙が来ました

私たちの様に個人が織ったサイズも素材もバラバラという布を受け入れて
良い仕事をしてくださっていました~
でも、世の中の流れには逆らえないのでしょうね

仕上げを引き継いで頂けるところを紹介してほしいとお願いしてあります

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綾織りの織り方

早速に地方からもお申込みを頂いたチェックデザイン講習会満席になりました
希望者が多くなれば次回も企画しますので
、『遅かったか・・・』と思われた方がありましたら
ご意向のご連絡をおねがいいたします

さて、この2・3か月気になり続けてきた『綾織の織り方』のこと
組織サンプルやチェックデザインをテキストにする過程で
みんなはどのように綾織りを織っているのだろう???と気になっていました

綜絖は手前を1、奥へ向かって1、2,3,4と呼ぶの日本式だと思っていたので
殆どの方が、その様に考えていると思っていました

ヨーロッパは奥が1 手前が4
デイビットの講習もすべてこのシステムが基本になっていました

気になってから、機会がある度にいろいろな人に聞いてみました
予想外に、奥が1と呼んでいる方が多かったです
この呼び方について彦根愛さんがブログでとてもお上手に書かれています
ロジカルで納得!と思える説だと思います

それでは綾織はどういう順番で綜絖を動かすか・・・
通常の2/2の綾織は経糸が2本上、2本下で開き、
それが1本ずつ右か左に動いていきます
なので緯糸が出てきている方の端の糸が上から下、または下から上と移動しないと
この端の糸は織りこまれないというトラブルが起きてしまいます

それを、織り方を変えずに織りこまれるようにする方法もありますが
色々と変わる組織を織る時は両端の糸を綜絖に通さず
キャッチとして織り込む方法も便利です

綜絖を上下に開くと綜絖に通っていない糸はその中間にあるので、
緯糸を入れるときはキャッチの上から、出るときは下から通すと
必ず端の糸に緯糸がかかり端がきれいに織れます
日本語では『耳糸』と呼ばれていると先日教えてもらいました

横道にそれてしまいましたが
綾織りの1段目の綜絖が2と3 とか 1と4 というように始めている方が多いようです

1と2、 2と3、 3と4 1と4の順番の方がわかり易いと思うのですが・・・

ちなみに私の工房では綜絖は手前が奥が
経糸の通し方は奥右手から通し始めます 番号では4,3,2,1、・・・

アッシュフォードの卓上機の様に上開口(レバーやペダルを操作した綜絖が上に開く)でも
ろくろ式の様に下開口(ペダルを踏むとその綜絖が下に開く)でも
1段目は1と2の綜絖を動かし、緯糸は右から入れます
次は2と3・・・・

このシステムにした訳はいろいろあるのですが話が複雑になるので
ここでは止めておきます~

先日もチェックキットをお買い上げくださった方から綾織りのについてお問い合わせを頂きました
どの綜絖から始めても経糸2本上2本下、それを1ほんずつずらすという原則が出来ていれば
どの綜絖から始めても綾織は織れますし、千鳥格子も出てきます~
なので、あれこれ変えず、自分の綾織のやり方をしっかり覚えましょう字ばかりになってしまったので、生徒さんの作品を見てください~


今年から始めたIさん、初めての大きな織機です~

お友達に約束したから・・・と苦労した色選び、出来上がったらあげたくなくなったとか
色合いが落ち着いた暖かいですね



珍しくピンクを使ったMさん
サイズを合わせるために度々打ち込みを確かめ
丁寧に織られました~

こちらもピンク、単発講習に来れれたIさんです~
私は注文の紳士用ジャケット地を織っていました~

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秋の自然を満喫

来年1月のチェックデザイン講習会に申込み有難うございます
残り2席になりました

この週末、山の家の冬じまいのために八ヶ岳へ行ってきました

今年は紅葉が少し遅いようで、木々がとてもきれいでした

帰り道でも秋色パッチワークの様な山を満喫しました
運転していたので写真はありません~


この滞在に合わせて、家のそばで大きくなってしまった木を切る作業もありました

手伝ってくださったのは地元のSさん

退職後、奥さんの両親の世話をしながら野菜作りをしているSさん

奥さんも手伝いに来てくださいました
お二人の息の合ったチームワークとやり取りがとても楽しそう~

小枝を切ったり、短く切ってもらった薪をつんだり、私たちも良く働きました~

屋根にたまったカラマツの枯葉も落して、帰りには水を抜いて冬したくをしました木を切る本番は来年3月頃
この家が建った35年前は背丈ほどだったカラマツが今では30mにもなり
幹の太さは両手を回しても届かない位になり
これを切るのは専門家がしてくれます~

これほど大きな木、何か役に立たないかといろいろ調べましたが
結局材木として使ってもらえることは無く、薪としてもらってくれるだけ助かるようです
カラマツは油が多いので、通常の薪としては不向きだとか
それでも、細めの物は暖炉用に残ります

自然の中で体を動かす機会が増えそうです~

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チェックデザイン講習会のお知らせ

ここ数年冬ものが出てくる頃になると、白黒の千鳥格子やグレンチェックを多く目にします

このグレンチェックの背景をご存知ですか?

世界中のアパレルにこれほど貢献したチェックは無いと言われているグレンチェック
正式には Glenurquart(スコットランドの言葉でアーカート渓谷の意)いう名前があり、1840年代スコットランドのハイランド、ネス湖のほとりに広がるアーカート渓谷の領主さんが自分の領地のチェックが欲しいとデザインしたものです。 当時 氏族だけがタータンを持つことを許されていたため、氏族ではない領主は自分のタータンが持てなかったという事情がありました。

そんなスコットランドチェックの発達の裏には悲しい歴史もたくさん
先日、アメリカ原住民のナバホの歴史を伺った折りにも、権力の下には、人知れず悲しい人々の暮らしがあったと聞きました。レ・ミゼラブルの話の民主主義獲得の道筋にも、多くの命の犠牲がありましたね
国は違えど、どこも同じ様な道をたどって、現在に至っているのですね近代では、だれでもがオリジナルタータンを持てるようになり、その数は6000とも7000とも言われています

このようなスコットランドチェックを基本とした、手織のためのチェックデザイン講習会を致します
千鳥格子・グレンチェック・タータンタイプと3つの課題に分け、夫々の基本と応用
手織りという枠の中でオリジナルチェックのデザインが出来るようになるための講習です
実例もたくさん用意しています

日 時  2014年1月18日(土)19日(日) 10:00 ~16:00
場 所  手織工房タリフ
講習料  23000円(含 糸600g)
定 員  8名詳細はこちらをご覧ください

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耳糸、横曲り 縦曲り 両曲り

先日、手織教室はたおとの丹治先生が工房を訪れて下さいました

ツイードを織るために織った布を実際に見て、糸を選びをされるためでした

手織りの経歴も長く、いろいろな事をご存知で、私たちも色々教えて頂きました

組織織りをするときに、経糸の端の糸が織りこまれないことがありますが
このトラブルを避けるために、
英語ではCatch Thread とか Floating selvage と呼ばれ
両端の経糸を綜絖に通さないでおく糸をつくります

これは組織織が多い洋のものだと思っていたら、
日本でも『耳糸』と言われ同じことをするそうです

横曲り(よこまがり) 縦曲り(たてまがり) 両曲り(りょうまがり)
マットの様に経糸をきつく張って緯糸で経糸を隠していくような織は 『横曲り』
縦吉野の様に経糸が強く出るのは『縦曲り』

平織りや綾織りの縦横同じ様に糸が組み合わされるのが『両曲り』
英語で言うBalanced setですね

日本語を知りませんでした!

ちょうどX機でマットを織り始めたWさん
試行錯誤をしていましたが、ヒントを教えて頂きました~

お買い上げ頂いたチェビオットでツイードを織られたら、ぜひ見せて頂きたいです~

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アフガン編み講習

毎月第2水曜日の午後、手織工房タリフでbaru先生が来てくださって編み物教室をしています

今月13日水曜日はアフガン編みミニマフラーの講習をしてくださいます


11月 13日 13時から
講習料 3000円
 使う糸は 並み太程度の太さ 40g 
 アフガン針 8号
 持っていない方は先生が用意してくださいます

ご希望の方は左のアドレスにメールしてください

 
先生は手紡ぎの糸で編むことをメインに教えていらっしゃいますが
このニットクラスでは、市販の糸で編み物の本の作品の編み方等も教えて下さいます

みんな違うことをあれこれ楽しんでいます~

実はこのクラス、私が教えてもらいたくて始まりました
中々作品が出来上がらないのですが、それでも先生がついていて下さるので
最後まで続けられる・・・ もうすぐセーターが出来る予定

メンバー募集しています  一緒に楽しみませんか?

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工房のお出かけはナバホ織りの講習へ

3連休の初日、工房の生徒さんの希望者と上田市まで行きディベさんでナバホの講習を受けてきました
講習といっても、ネイティブアメリカンの人たちが守り続けている織について知る程度
入口を見つけた、ということでしょうか

関越の事故渋滞に巻き込まれて、予定より1時間遅く到着
直ぐ、工房の壁に飾ってあるナバホの方々の作品やディベさんの作品を見ながら話しが始まりました。
夫々の柄が意味するもの、山や岩、虫、等、それがどのようにナバホの人たちに意味があるのか・・・

アメリカの歴史として、コロンブスが大陸を発見してからのことがほとんどだけれど
その前からそこに暮らしていたインデアン、何もない砂漠に追いやられた暮らしの中で
言葉で語り継がれてきた独自の文化、それが織りを通して形になった物なのでしょう

形や技法ではなく、ナバホスピリットを理解して情熱を持っているディベさん
なんとなくスコットランド魂に引っ張られている私と重なるところがあるみたい

いつも見るだけだったナバホスピンドルもやらせて頂きました

やって見せてくれたディベさん、次々話しが出てきて気が付けば自分で楽しくなって紡ぎ続けている
本当に好きなんですね~

ドロップスピンドルの様に腕が疲れないという感想も聞かれました
スピンドルは大きいけれど細い糸も紡げるそうです

ナバホ織を試せるように3つ経糸をかけて用意していてくださいました
ちょうど6人、2人ずつ交代で織ってみました
(織れたものの写真を撮るの忘れた!)

三角の模様はちょっとしたコツできれいに織れることがわかりました

解るととってもロジカル
そこまでわかるのにディベさんはとても長い道のりだったそうです~
それなのに、そんなに簡単に教えてもらっていいのかしら???

『マウンテンにして~』 しないと 『ウエストになる』
緯糸を山形にして打ち込まないとウエストみたいにくびれてしまう~
と言うより簡単でとってもわかり易い
マットを織る時の私の口癖になったりして・・・

出来るようになるまで2人で確認しながら織るのも、また楽しい~

まだ最初の所で時間切れになったので、続きはディベさんが東京に来られる日に合わせて、タリフで教えて下さることになりました
最近はマット織りも人気なので、参考になることが沢山ありました

私たちのために作品や糸、織機など沢山用意してくださってありがとうございました
往復340kmのドライブも楽しかったです~
(軽井沢あたりの紅葉がきれいでした)前回の記事に書いたクマクラさんのX機ですが、
今日、クマクラさんの前社長さん?のHさんが様子を見に寄って下さいました
機を持ち帰った時にたたみ方がはっきりわからず、電話で伺うということが有ったので
心配してくださったんですね

折しもマットのための経糸を巻き取り始めるところ
私のやり方でよかったのですが、女巻きを外せるとのこと
そうすれば織機の中に椅子を入れて綜絖通しが出来ると言われて納得!
狭いところにはまって綜絖通しをした前回の写真は違っていたのですね~

Hさんのご自宅がご近所だったので、以前からお話しすることがありましたが
気にかけて頂いて、嬉しかった
有難うございました~~

プレビューを残して投稿ページを閉じる失態のため、すっかり日付が変わってしまいました
もう少しで終わりというところだったのに・・・

明日(もう今日ですが)は週末の代わりに講習があります
また新しい1週間が始まりますね~

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